引退を考える最高の暗殺者とその地位を狙う若い暗殺者との壮絶な戦いを描く、監督リチャード・ドナー、主演シルヴェスター・スタローン、アントニオ・バンデラス、ジュリアン・ムーア共演のクライム・アクション。 |
・シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧
・ジュリアン・ムーア / Julianne Moore / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ドナー
製作総指揮
ローレン・シュラー=ドナー
ディノ・デ・ラウレンティス
製作
ジョエル・シルヴァー
ブルース・A・エヴァンス
レイノルド・ギデオン
アンドリュー・ラザー
ジム・ヴァン・ウィック
リチャード・ドナー
脚本
アンディ・ウォシャウスキー
ラナ・ウォシャウスキー
ブライアン・ヘルゲランド
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
音楽:マーク・マンシーナ
出演
ロバート・ラス:シルヴェスター・スタローン
ミゲル・ベイン:アントニオ・バンデラス
エレクトラ:ジュリアン・ムーア
ニコライ・タシュリンコフ:アナトリー・ダヴィドフ
ケッチャム:ミューズ・ワトソン
アラン・ブランチ:スティーヴ・カーン
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1995年製作 132分
公開
北米:1995年10月6日
日本:1996年2月3日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $30,306,270
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
暗殺者ロバート・ラス(シルヴェスター・スタローン)は、新たな殺しの依頼を受け、今回の仕事を最後に引退を考える。
そのターゲットとは、中南米の殺人右翼集団の資金源との疑いがかけられる、億万長者のアラン・ブランチ(スティーヴ・カーン)だった。
ラスは、ブランチの弟の葬式で彼の命を狙うのだが、何者かにブランチは射殺されてしまう。
その男(アントニオ・バンデラス)を追い銃撃するラスだったが、男は駆けつけた警察に投降して、連行の途中、警官を襲い逃走する。
タクシーを奪ったラスは、その男を誘き出してスペイン人のミゲル・ベイン(アントニオ・バンデラス)だと分かるが、車中で発砲し合い警察に追われてしまう。 ベインは、最高の殺し屋ラスについてを調べ上げ、彼の相棒だった、殺したはずのニコライ・タシュリンコフ(アナトリー・ダヴィドフ)が生きていることをほのめかし、車から脱出して逃走する。 その後ラスは、ベインの言葉をヒントに、次のターゲットが自分だということを知る。 ベインの正体も分からないまま、ラスは200万ドルの仕事を依頼され、それで足を洗おうとする。 ラスは、”盗んだデータを売りさばくハッカー”のデータを盗み出す仕事を受ける。 今度こそ、これを最後に手を引こうとするラスだったが、手がかりはインターネットのロゴだけだった。 シアトル。 それに気づいたエレクトラは逃げようとするが、彼女の部屋を突き止めたラスが、その場に押し入りパソコンを奪う。 ラスは無線でベインに挑発され、エレクトラを銃撃したように見せかける。 ベインは二人のいる部屋に向かい、ラスはエレクトラ連れて逃走するものの、彼女は隙を見て逃亡する。 エレクトラのアパートに侵入したベインは、データを盗もうとするものの、彼女の住所を知ったラスが現れる。 ラスは、一旦逃がしたエレクトラが戻った後ベインと銃撃戦になる。 ラスに部屋を爆破されたベインは、窓から放り出されてその場を逃れる。 エレクトラはラスに命を助けら、ベインはデータのディスクを手に入れられなかったために契約を解消される。 ラスはディスクを手に入れたことを報告し、エレクトラから命を救ってくれたことを感謝される。 翌日、二人は協力してデータを組織に売るが、受け取った現金には爆薬が仕掛けられていた。 しかし、エレクトラがディスクをすり替えてあったため、結局、二人は、それを2000万ドルで売り込むことに成功し、現金が振り込まれる、プエルト・リコの銀行に向かう。 一方ベインは、ラス暗殺の依頼を受けて、彼らを追う。 ラスは、火事で廃墟になったホテルにベインがいる雰囲気を感じて、エレクトラと共にその場を調べる。 そこは、15年前に、ラスが相棒のニコライを射殺した場所だった。 その夜、ベインが町にいることを察していたラスは警戒するが、エレクトラが”使者の日”のパレードを見るためにホテルを抜け出してしまう。 しかし、エレクトラは墓地でベインを見かけて、慌ててその場を離れようとする。 そこにラスが現れ、彼はエレクトラを守り難を逃れる。 その後ベインは、廃墟のホテルからラスの命を奪う計画を立てる。 翌日、ラスはエレクトラに銃を渡して、警戒しながら銀行に向かう。 エレクトラは、付近のカフェで周囲を見張り、無線でその様子をラスに知らせる。 ベインは銀行の向かいのホテルで準備を始め、エレクトラはそれをラスに伝える。 ラスは、振り込まれた現金を引き出すための手続きを済ませて待機し、エレクトラと会話をして時間を過ごす。 待ちきれないベインは、銀行のラスの元に向かい、それに気づいたエレクトラは、ホテルに入りライフルを探す。 ラスに退避するよう指示されたエレクトラは、ライフルを見つける。 銀行でラスに会ったベインは、見逃せば金を渡すとラスに言われるものの、それを拒んでホテルに戻る。 天井のライフルを取ろうとしたエレクトラは、誤って床に落下して体が挟まってしまい、ベインが戻って来たのに気づき、何んとかその場から逃れる。 ようやく現金を受け取れたラスは、何者かに頼まれていた、銀行側にディスクを渡してデータを提供する。 銀行から出たラスをベインは狙うが、潜んでいたエレクトラが彼を銃撃する。 ラスは、エレクトラの元に向かいベインを銃撃するが、そこに、殺したはずのニコライが現れる。 ニコライは、自分が依頼人だったことを明かし、ディスクには、自分を含めた組織全体の正体が入っていることを伝える。 東側の工作員だったニコライは、一旦姿を消すため暗殺されたことを装っていたのだ。 その場に倒れていた、息のあったベインがニコライを銃撃し、ラスも銃を取り彼を射殺する。 ベインは、引退をするラスと世代交代をすることで話を付ける。 しかし、ラスが生きている限りトップにはなれないと言い、ベインは彼の背後から銃を向ける。 エレクトラがサングラスをかけ、ベインを確認したラスは彼を射殺する。 そして、ラスとエレクトラは、現金を持ってその場を立ち去る。
...全てを見る(結末あり)
ラスは、ベインの出現を気にしながらターゲットに近づくが、ディスクのデータを売ろうとするハッカーのエレクトラ(ジュリアン・ムーア)が、バイヤーに扮したインターポール(国際警察)にデータを転送中に、ベインが現れて彼らを射殺する。
*(簡略ストー リー)
暗殺者ロバート・ラスは、引退を考え最後の殺しの依頼を受けるものの、スペイン人のベインにターゲットを殺されてしまう。
ラスに誘き出されたベインは、最高の殺し屋であるラスを、トップの座から引きずり下ろすためにしたことだと告げて姿を消す。
その後、”盗んだデータを売りさばくハッカー”のデータを盗み出す仕事を受けたラスは、今度こそ、これを最後に手を引こうとする。
ラスは、ベインの存在を気にしながらターゲットに近づくものの、データを売ろうとするハッカー、エレクトラがそれを転送中に、ベインの妨害に遭う。
ベインもデータのディスクを奪おうとするものの、ラスが、それを阻止してエレクトラと手を組み、組織に売ることに成功する。
一方、ベインはラス暗殺の依頼を受け、彼らの金が振り込まれるプエルト・リコの銀行の向かうのだが・・・。
__________
スタッフ、キャスト共にビッグネームが揃った豪華な作品ではあるが、「ロッキー」、「ランボー」シリーズが中断して低迷期にあった、やや冴えないシルヴェスター・スタローンと、売り出し中ではあったが、こちらも、はしゃぎ過ぎのアントニオ・バンデラスとのマッチングも良くない。
都合の良過ぎる展開、脚本共に今一で、リチャード・ドナーの演出も切れが悪くパッとしない。
当時としては先端だったのだが、弁当箱のようなラプトップPCと、やたらに登場するフロッピーディスクが、古臭く見えて仕方ない。
作品に恵まれない時期であり、苦しんでいるとまではいかないだろうが、スマートさを強調し過ぎたスタローンの、本来の体を張ったアクションが少ないのも残念だ。 スタローンは、ラジー賞のノミネートされた。
30代半ばにしては落ち着きがなく、とてもトップを目指す殺し屋には見えないアントニオ・バンデラスはミスキャスト気味だ。
逆に紅一点のジュリアン・ムーアが、小柄で華奢には見えるが、実力派らしい熱演を見せてくれる。
主人公の元相棒アナトリー・ダヴィドフ、主人公が狙うターゲット、ミューズ・ワトソンとスティーヴ・カーンなどが共演している。