ディーン・マーティンとジェリー・ルイス主演の”底抜け”シリーズ。 売れない画家とドジな相棒が巻き起こす騒動を描く、監督、脚本フランク・タシュリン、ドロシー・マローン、シャーリー・マクレーン、エヴァ・ガボール、アニタ・エクバーグ他共演。 |
・コメディ
・ディーン・マーティン & ジェリー・ルイス Martin and Lewis / Pinterest
・シャーリー・マクレーン / Shirley MacLaine / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:フランク・タシュリン
製作:ハル・B・ウォリス
原案
マイケル・デヴィッドソン
ノーマン・レッシング
“Rock-A-Bye Baby”
脚本
フランク・タシュリン
ハル・カンター
ハーバート・ベイカー
撮影:ダニエル・L・ファップ
編集:ウコーレン・ロウ
音楽:ウォルター・シャーフ
出演
ディーン・マーティン:リック・トッド
ジェリー・ルイス:ユージーン・フルスタック
ドロシー・マローン:アビゲイル・パーカー
シャーリー・マクレーン:ベシー・スパロウブラッシュ
エヴァ・ガボール:ソニア/カーティス夫人
アニタ・エクバーグ:アニタ
エディ・メイホフ:マードック編集長
ジャック・イーラム:アイヴァン
キャスリーン・フリーマン:マルドゥーン夫人
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1955年製作 108分
公開
北米:1955年11月7日
日本:1956年5月
製作費 $1,500,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
売れない画家リック・トッド(ディーン・マーティン)は、ドジな相棒ユージーン・フルスタック(ジェリー・ルイス)のせいで、仕事をしくじってばかりいたために職を転々としていた。
コミック・マニアのユージーンのお陰で、散々な目に遭っていたリックは、彼を見限ろうとするがそれも出来なかった。
そんなユージーンは、“ハゲタカ男ヴィンセント”という鳥人が知っている、方程式”X34-51+6-X36”の夢を見ては、うなされていた。
ユージーンのうなされ方があまりに酷いため、リックは彼をベランダに放り出してしまう。
その後ユージーンは、同じアパートのアビゲイル・パーカー(ドロシー・マローン)とベシー・スパロウブラッシュ(シャーリー・マクレーン)に苦情を言われてしまう。 アビゲイルが人気画家だと知ったユージーンは、彼女にリックの絵を見てもらうために、2人の部屋に向かう。 ”コウモリ女”の姿で現れた、モデルをしていたベシーを見たユージーンは、仰天して逃げだしてしまう。 ユージーンは、自分の夢に登場する“コウモリ女”が現実に現れたものと思い、リックにそれを伝えるが信じてもらえない。 ベシーは、星占いによりユージーンを恋人にする運命だと思い込んでしまう。 リックとユージーンは、自分を売り込むために、コミック雑誌社で秘書をしているベシーの元に向かい、マードック編集長(エディ・メイホフ)が人材を探していることを知る。 リックは、ユージーンをベシーに接近させて自分を売り込もうとするだが、彼女の方が積極的になってしまう。 編集長に面会していたアビゲイルは、残酷な内容を求める彼と意見が合わず席を外してしまう。 リックは、現れたアビゲイルに一目惚れしてしまい、ユージーンを置き去りにして彼女を追う。 その後、リックはアビゲイルを根気良く口説き、やがて彼女もその気になっていく。 リックは、マードック編集長から過激なコミックの依頼を受け、ユージーンの夢をヒントにコミックのアイデアを考える。 コミック・マニアのユージーンを、アビゲイルは討論会に招き意見させ、彼をモデルにして動物の絵を描き始める。 やがて、リックとアビゲイル、ユージーンとベシーは親密になっていく。 リックのコミックは大評判になるが、ユージーンが夢で見た通りの方程式も掲載してしまう。 アメリカ陸軍上層部は、極秘の方程式をどうしてリックが知ったのかを探り始める。 その方程式に気づいた外国の女スパイ、ソニヤ(エヴァ・ガボール)は、ユージーンを騙して、同僚のアイヴァン(ジャック・イーラム)と共にアパートに侵入し、情報を手に入れようとする。 そこにリックが戻り、”カーティス夫人”と名乗ったソニアは、彼の絵に興味があるように見せかける。 しかし、リックはソニアといるところをアビゲイルに見られて、誤解されてしまう。 リックはソニアがスパイだと気づき、それを捜査官に伝えるが、国民の義務として、彼女らを捕らえることへの協力を強要される。 ソニヤは、仮装パーティーでベシーを監禁し、”コウモリ女”の衣装を奪いユージーンに近づく。 ユージーンを捕らえたソニアは、自分達のアジトに彼を連れて行く。 リックは監禁されていたベシーを見つけ、彼女と共に捕らえられたユージーンの後を追う。 リックとベシーは、睡眠薬を飲まされ夢を見て、秘密を話してしまいそうなユージーンを見つけて救い出す。 スパイ達が3人に襲い掛かるが、ユージーンの活躍で敵を倒し、彼はついでに捜査官も殴り倒してしまう。 そして、誤解の解けたリックは、その場に現れたアビゲイルと寄りを戻す。 そして、リックとアビゲイル、ユージーンとベシーの、二組のカップルが誕生する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
売れない画家のリック・トッドは、コミック・マニアのドジな相棒ユージーン・フルスタックのお陰で仕事をしくじってばかりいた。
そんなユージーンは、夜な夜な方程式のような寝言を呟きうなされていた。
同じアパートの、アビゲイルと同居人のベシーは、その喧しい寝言に苦情を言う。
ユージーンは、アビゲイルが人気画家だと知りリックの絵を見てもらおうとするのだが、彼は星占いによりベシーに好かれてしまう。
ユージーンと雑誌社に向かったリックはは、その場にいたアビゲイルが気に入ってしまい、ユージーンは、編集長の秘書ベシーに迫られる。
その後リックは、編集長に過激な内容のコミックを書くよう依頼され、ユージーンの寝言を参考にヒット作を生み出す。
しかし、そのコミックに掲載されていた方程式が国家機密と分かり、リックは捜査官の取調べを受けてしまい、ユージーンは外国のスパイに狙われてしまう・・・。
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人気コンビ解消間近の2人だが、テーマが垢抜けていて、出演者の豪華さもあり大いに楽しめる作品。
ディーン・マーティンは、歌はもちろん、街角でジーン・ケリーを彷彿させるような見事なステップも見せてくれる。
ジェリー・ルイスは、コミック好きという茶目っ気たっぷりな役を彼らしく演じ、ゼスチャーなど古風な芸を見せる場面では肉体的にも大奮闘している。
スクリーン上で映える、ドロシー・マローンの美しさも際立つ。
同時期に公開された、「ハリーの災難」(1955)でデビューしたシャーリー・マクレーンは歌も披露してくれる。
あどけなさが残る21歳の彼女の、可愛らしい表情が印象的だ。
妖艶な外国の女スパイ、エヴァ・ガボール、モデル役のアニタ・エクバーグ、ひょうきんな編集長のエディ・メイホフ、そしてスパイ役ジャック・イーラム、アパートの大家キャスリーン・フリーマンも出演している。