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キャプテン・スーパーマーケット Army of Darkness (1992)

スプラッター・ホラーの決定版として絶大な人気を誇るサム・ライミ監督の「死霊のはらわた」シリーズの第3作。
現代から中世にタイム・スリップした主人公の戦いを描く、製作ディノ・デ・ラウレンティス、監督、脚本サム・ライミ、主演ブルース・キャンベルエンベス・デイヴィッツブリジット・フォンダ他共のダーク・ファンタジー・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


・ファンタジー


スタッフ キャスト ■
監督:サム・ライミ

製作:ロバート・タパート
製作総指揮:ディノ・デ・ラウレンティス
脚本
サム・ライミ

アイバン・ライミ
撮影:ビル・ポープ
編集:ボブ・ムラウスキー
音楽:ジョセフ・ロデュカ

出演
アシュリー”アッシュ”J・ウィリアムズ:ブルース・キャンベル

シーラ:エンベス・デイヴィッツ
アーサー:マーカス・ギルバート
賢者:イアン・アバークロンビー
ヘンリー:リチャード・グローヴ
リンダ:ブリジット・フォンダ
取り憑かれた魔女:パトリシア・トールマン
臆病な戦士他:テッド・ライミ

アメリカ 映画
配給
MGM(世界)
ユニバーサル・ピクチャーズ(北米)
1992年製作 96分
公開
北米:1993年2月19日
日本:1993年6月26日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $11,502,980
世界 $21,500,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
14世紀。
アシュリー”アッシュ”J・ウィリアムズ(ブルース・キャンベル)は、奴隷として囚われの身だった。

現代。
Sマートの日用品売場主任であるアッシュは、恋人のリンダ(ブリジット・フォンダ)と共に山中の山小屋に向かう。

アッシュは考古学者が”ネクロノミコン(死者の書)を”翻訳していたことを知る。

書は森の悪霊を甦らせ、リンダとアッシュを襲い、彼は自分の手首をチェーンソーで切断した。

その後、悪霊と戦ったアッシュはその世界に引き込まれ、車と共に14世紀へとタイムスリップしてしまう。
...全てを見る(結末あり)

兵に囲まれたアッシュは、賢者(イアン・アバークロンビー)には、自分達を救う者だと判断されるが、君主アーサー卿(マーカス・ギルバート)は、ノースランドの君主ヘンリー公爵(リチャード・グローヴ)の部下だとみなし彼を捕える。

城に連れて行かれたアッシュは、アーサーの部下の妹であるシーラ(エンベス・デイヴィッツ)に、兄を殺したたと言われ罵られる。

アッシュは、共に捕えられたヘンリーの家来でないことを伝えるものの、処刑用の穴に落とされる。

魔物達に襲われたアッシュだったが、賢者が戦地から持ち帰っていたチェーンソーを受け取り、魔物を倒し穴から這い出る。

アッシュはアーサーを殴り倒し、ヘンリーを逃がしてしまう。

アーサーに戦いを挑まれたアッシュだったが、Sマートで売られているショットガンの威力を見せて彼と民衆を黙らせる。

その後、アッシュはシーラに謝罪され、元の時代に戻る方法を探し、賢者は”死者の書”にそれが書かれていることを伝える。

書を捜すよう言われたアッシュは、悪霊にとり憑かれた魔女(パトリシア・トールマン)に襲われるもののそれを倒す。

強力な義手を作ったアッシュは、シーラと愛し合うようになる。

賢者の指示に従い呪われた森に向かったアッシュは、何者かに襲われる気配を感じてその場を離れ、風車小屋にたどり着く。

割れた鏡から現れた小人の自分達に襲われたアッシュは気を失ってしまい、一人が口から体内に入り、分身として等身大になり分離する。

アッシュは、悪霊の分身をショットガンで倒しチェーンソーで切り刻み地中に埋める。

アッシュは墓地で、三冊の”死者の書”を見つけ、苦労しながら本物の一冊を手にしようとするが、呪文の最後の言葉を忘れてしまう。

すると、一帯はただならぬ様子となり、アッシュは城に戻り賢者に”死者の書”を渡す。

呪文は唱えたかを聞かれたアッシュは、正確にそれを唱えない場合は、死者の軍が甦ると言われる。

それでも、書は捜したので元の時代に戻りたいと訴えるアッシュに、アーサーはそれを約束するものの失望する。

シーラもアッシュを臆病者呼ばわりするが、彼女は現れた魔物に連れ去られてしまう。

死者の軍は近づき、アーサーらは城を捨てることを考えるものの、アーサーはその場で戦うことを伝え、ヘンリーに協力を求めるよう提案する。

アッシュは、自分に協力すると言う者達と敵を迎え撃つ準備を始める。

シーラは悪霊にとり憑かれ、死者の軍団は城に向かう。

アッシュは、科学的な装備で戦いに備えて兵を鍛える。

死者の軍団の第一陣の攻撃が始まり、アッシュらは火薬付の弓矢で撃退する。

しかし、城門は破られて激しい戦いが始まり、アッシュは蒸気を使った化学兵器で敵を次々と倒す。

現れたシーラを避けようとしたアッシュは兵器を失い、彼女に襲われてしまう。

”死者の書”を奪われたアッシュだったが、ヘンリーの軍が到着する。

アッシュは書を取り戻して敵を倒し、正気に戻ったシーラを抱き寄せる。

アーサーとヘンリーも手を取り合い、互いの勝利を喜び新しい王国が生まれる。

その後、賢者から眠り続けられる薬を受け取ったアッシュは、シーラに別れを告げて旅立つ。

岩場に爆薬を仕掛けて入り口を塞いだアッシュは、1滴で1世紀分眠れる薬を6滴飲むつもりが、誤って7滴飲んでしまう。

目覚めたアッシュはその場から脱出するが、1世紀分多く眠り、世界が崩壊していることを知り嘆く。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「死霊のはらわた」(1981)
・「死霊のはらわたII」(1987)
・「キャプテン・スーパーマーケット」(1992)
・「死霊のはらわた」(2013)

*(簡略ストー リー)
Sマートの日用品売り場主任アッシュは、恋人リンダと山中の小屋に向かうが、”死者の書”が悪霊を甦らせて二人を襲う。
とり憑かれたリンダを仕方なく殺したアッシュは、自分も憑かれて手首をチェーンソーで切り落とす。
悪霊の世界に引き込まれたアッシュは14世紀にタイム・スリップしてしまい、君主アーサーに捕えられる。
しかしアッシュは、チェーンソーやショットガンの威力を見せ付けてアーサーらを黙らせる。
アッシュは、現代に戻るためには”死者の書”が必要だと知らされ、それを捜す旅に出るのだが・・・。
__________

このシリーズをホラーとして楽しんでいるファンは、どう考えるか興味深いところだが、本作は ファンタジー・コメディであり、グロテスクな描写も控えめなヒーローものとなっている。

今回も続編ではなく、アイデア満載であり、進歩する技術で造形物もB級を脱し、玄人好みのする仕上がりにもなっている。

大作でないにも拘らず、中世の雰囲気も手抜きがなく、クライマックスの死者の軍団との戦いなども盛り上がる。

全編まんべんなくユーモアが組み込まれて、前2作とは全く違う作風でもあり、そしてよくできたSFXなどもまずまずで、再びファンの心を捉えることになった。

冒頭は前二作と同じシチュエーションで始まり、その主人公を演ずるブルース・キャンベルは、中世の騎士を黙らせる勇者となり、体を張った熱演で奮闘する。

主人公と愛し合うエンベス・デイヴィッツ、君主マーカス・ギルバート、彼に仕える賢者イアン・アバークロンビー、敵対する国の君主リチャード・グローヴ、主人公の恋人役で冒頭のみの出演のブリジット・フォンダ、悪霊に取り憑かれた魔女パトリシア・トールマン、臆病な戦士他でテッド・ライミなどが共演している。


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