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アルマゲドン Armageddon (1998)

人類を絶滅させる小惑星地球衝突の危機に立ち向かう掘削チームとNASA関係者の活躍を描く、製作ジェリー・ブラッカイマー、監督マイケル・ベイ(製作)、脚本J・J・エイブラムス、主演ブルース・ウィリスベン・アフレックリヴ・タイラービリー・ボブ・ソーントンウィル・パットンスティーヴ・ブシェミオーウェン・ウィルソン他共演による感動のアクション大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ベイ

製作
ジェリー・ブラッカイマー

ゲイル・アン・ハード
マイケル・ベイ
脚本
ジョナサン・ヘンズリー

J・J・エイブラムス
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集
マーク・ゴールドブラット

クリス・レベンゾン
グレン・スキャントルベリー
音楽:トレヴァー・ラビン

出演
ブルース・ウィリス:ハリー・S・スタンパー
ベン・アフレック:A.J.フロスト
リヴ・タイラー:グレース・スタンパー
ビリー・ボブ・ソーントン:ダン・トゥルーマン
ウィル・パットン:チャールズ”チック”チャップル
スティーヴ・ブシェミ:ロックハウンド
マイケル・クラーク・ダンカン:ジャイティス”ベアー”カーリーン
オーウェン・ウィルソン:オスカー・チョイ
ケン・キャンベル:マックス・レンナート
ピーター・ストーメア:レヴ・アンドロポフ
ウィリアム・フィクトナー:ウィリアム・シャープ空軍大佐
キース・デイヴィッド:キムジー将軍
ジェイソン・アイザック:ローランド・クインシー博士
クリス・エリス:ウォルター・クラーク
ウド・キア:心理学者
チャールトン・ヘストン:ナレーター

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
公開
1998年製作 150分
北米:1998年7月1日
日本:1998年12月12日
制作費 $140,000,000
北米興行収入 $201,573,390
世界 $553,709,790


アカデミー賞 ■
第71回アカデミー賞

・ノミネート
歌曲・録音・音響編集・視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
地球軌道上のスペースシャトルや地上に、小隕石が衝突または落下し、ニューヨーク等が大きな被害を受ける。

そして、テキサス州の面積に匹敵する、巨大小惑星が地球に接近してきていることが分かり、18日後には、衝突することが判明する。

国防総省のキムジー将軍(キース・デイヴィッド)を含め、NASAの総管理官ダン・トゥルーマン(ビリー・ボブ・ソーントン)他関係者は、人類滅亡の危機を回避する対策会議を開く。

そして、小惑星の表面を掘削して、地中深く核爆弾を設置し、爆発させる方法で、惑星の軌道を変える計画を考案する。

トルーマンは、油田採掘のプロ、ハリー・S・スタンパー(ブルース・ウィリス)らをシャトルで小惑星に送り、掘削作業をさせることを考える。

ハリーの娘グレース(リヴ・タイラー)と部下のA.J.フロスト(ベン・アフレック)は密かに愛し合っていたが、ハリーはそれを認めずに、親子仲は冷え切っていた。

国家の危機に関わる用件で、強引にNASAに連れて行かれたハリーとグレースは、トルーマンとキムジー将軍に迎えられる。
...全てを見る(結末あり)

そして、ハリーとグレースは、小惑星衝突による人類絶滅の危機を知らされる。

ハリーは、小惑星で使う掘削機のデザインの設計を手がけた自分を呼び寄せたと、トルーマンから説明を受ける。

この計画が、自分と部下達でなくてはやり遂げられないことを悟ったハリーは、チームで小惑星に向かうことを条件に、それを承諾する。

ハリー以下、気心知れた掘削チーム、チャールズ”チック”チャップル(ウィル・パットン)、ジャイティス”ベアー”カーリーン(マイケル・クラーク・ダンカン)、ロックハウンド(スティーヴ・ブシェミ)、マックス・レンナート(ケン・キャンベル)、オスカー・チョイ(オーウェン・ウィルソン)らはNASAに強制連行され、そしてハリーがA.J.を誘い、任務を受けることを全員一致で決める。

世間の常識を逸脱した、全員テスト不合格のゴロツキ集団を、キムジー将軍は疑いの目で見るが、今は彼らを頼るしか方法がなかった。

掘削チームは、作戦指揮官のウィリアム・シャープ大佐(ウィリアム・フィクトナー)率いるNASA側の精鋭チームと共に、宇宙飛行の特別訓練を受ける。

その間も、A.J.とグレースが愛し合う姿を見たハリーは、大切な娘が、自分達のような男と付き合うのを未だに許せなかった。

そして、チームのメンバーは訓練を終え、10時間の自由時間を与えられる。

生きて戻れないことも覚悟しながら、A.J.とグレースは愛を確かめ合う。

チックは離婚した妻と息子に会い、全てを謝罪し、自分が誇れることを成し遂げるということを伝えて別れを告げる。

その間にも、小隕石が地球に落下し、各地で大きな被害を受ける。

ハリーは、父親としての役目をまともに果たせなかったことをグレースに謝罪し、生きてA.J.を連れ帰ることを彼女に約束する。

人々やマスコミは、政府やNASAの異常な動きに気づき始め、近く重大な発表があることが分かる。

そして、アメリカ大統領は、”世界の終焉、アルマゲドン”から人類を救おうとする計画を発表する。

掘削チームは、ハリーがフリーダム、A.J.がインディペンデンスのリーダーとして、二機のシャトルに別れて乗り込む。

そして二機のシャトルは、刻々と迫る小惑星に向けて地球を飛び立つ。

その後シャトルは、給油作業のためレヴ・アンドロポフ大佐(ピーター・ストーメア)が待ち構える、ロシアの宇宙ステーションにドッキングする。

しかし、燃料漏れ事故が発生し、宇宙ステーションは爆発してしまう。

爆破寸前に機体を切り離すことに成功した二機のシャトルは、アンドロボフも連れて小惑星群に向かう。

月の引力を利用して、ようやく到達した小惑星群で、大きな損傷を受けたA.J.達のインディペンデンスが墜落してしまう。

ハリーらの乗り込むフリーダムは、何とか着陸に成功し、A.J.達のことを諦め掘削作業の準備を始める。

シャトル二機との連絡が途絶え、愕然とするグレースの姿を見たトルーマンは彼女を慰める。

しかし、グレースには帰る場所も、待つ人もいなくなってしまった。

作業を始めたハリーらだったが、着陸予定地を大きく外れてしまい、硬い岩盤で覆われた地点での困難な掘削作業を強いられる。

人命と作戦を諦めかけていたヒューストンのトルーマンだったが、その時、フリーダムから無事着陸したという連絡が入る。

しかし、月の引力で小惑星の回転軸が変わり、交信が途絶えてしまうことが分かり、リモート操作による核爆発可能時間も迫る。

奇跡的に助かったA.J.とベアー、そしてアンドロボフは、オスカー他乗組員の死亡を確認し、墜落時に無事だった移動掘削車アルマジェロに乗り、大破したシャトルを脱出する。

その頃、ハリーらの掘削作業は難航し、シャープ大佐は作業を打ち切り、軍のプログラムを実行しようとする。

しかし、ハリーはシャープ大佐の行動を非難し、掘削作業を続けようとする。

ヒューストンでは、キムジー将軍がトルーマンから指揮権を奪い、大統領も同意した核爆弾のリモート爆破指令を実行する。

トルーマンはそれを阻止しようとするが、キムジーは爆破タイマーのスイッチを入れる。

それを密かに妨害したトルーマンは時間を稼ぎ、途絶えたフリーダムとの交信を再開しようとする。

シャープは第2案を実行するため、作業を続けようとするハリーらに銃を向ける。

ハリーは、今迄に目標地点まで掘れなかったことがないことと、グレースやシャープの家族に誓ってやり遂げることを約束する。

それを信じたシャープは、核爆弾の起爆装置を解除し、ハリーはグレースに必ず帰るという交信を入れる。

一方、A.J.達は峡谷に辿り着き、重力を利用しエンジン噴射で空中を飛び、一気に前進する。

ハリーらは掘削を再開するが、地割れが起きガスに引火した炎が、マックスをアルマジェロごと吹き飛ばしてしまう。

掘削が不可能になり、地球では、作戦失敗の報告が全世界に流されて人々は落胆する。

そして、ヨーロッパ各地に小隕石が落下し、パリも街の大半が壊滅してしまう。

小惑星衝突まで4時間を切り、ついにトルーマンも核爆弾爆破命令に従おうとしたため、グレースはそれを非難する。

仕方なく核爆弾をセットし、覚悟を決めたハリーだったが、そこにA.J.のアルマジェロが現れて掘削を再開し、その連絡がヒューストンにも入る。

A.J.は強引に掘削を続け、ようやく目標深度まで掘り進み核爆弾をセットするが、遠隔装置が故障して、爆破を手動で行うことになる。

くじ引きで残ることになったA.J.を、シャトル外まで見送ったハリーは、A.J.を機内に閉じ込める。

A.J.にグレースのことを託したハリーは、最後の交信で彼女に別れを告げる。

そして、ハリーを残したシャトルは、迫る地球に向けて飛び立つ。

地球に近づいた小惑星の地表は荒れ狂い、ハリーは吹き飛ばされながらも、何とか爆破スイッチにたどり着く。

そしてハリーは、グレースや仲間達のことを思いながら、ゼロバリアー寸前で爆破に成功する。

その直後、小惑星は分裂して軌道を変え、人類の危機は回避される。

地球に戻ったシャトルの生存者は、英雄として迎えられ、A.J.はグレースと抱き合い、チックも元妻と息子に迎えられる。

グレースを前に、シャープ大佐は地球を救った英雄
ハリーを称えて彼女と握手する。

A.J.は、ハリーから預かったフライト・ワッペンをトルーマンに手渡す。

そして、A.J.とグレースは結婚して、人類を救ったハリーに、強く生きていくことを誓う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
テキサス州に匹敵する小惑星が地球に衝突することが分かる。
アメリカ政府とNASAは、惑星の地中に核爆弾を仕掛け、爆破し軌道を変える計画を立てる。
その作業に選ばれた油田採掘のプロ、ハリー・S・スタンパーとそのチームは、厳しい訓練を受けて地球を飛び立つ。
二機のスペース・シャトルの内の一機は墜落し、無事着陸したハリーらの掘削作業も難航する。
九死に一生を得た墜落機のA.J.は、生存者と共に移動掘削車でハリーの元に向かう。
小惑星衝突の時間は迫り、アメリカ政府は、核爆弾のリモート爆破を実行しようとする。
しかし、ハリーはそれを阻止し、A.J.と共にプロの意地と命を懸けた掘削作業に挑む・・・。
__________

2ヶ月前に公開された、同じような内容となった「ディープ・インパクト」(1998)と比較され、またかと思い成功が危ぶまれたが、予想を遥かに上回る、全世界で約5億5400万ドルの大ヒットを記録した作品。

制作費 $140,000,000
北米興行収入 $201,573,390

第71回アカデミー賞では、歌曲、録音、音響編集、視覚効果賞にノミネートされた。

ありがちな、ご都合主義的作風はあまり気にせず、細かいことにもこだわってはいけない作品。
そんなことは製作側も承知の上で、これはアメリカ伝統の娯楽の手法だという解釈で十分。

とにかく、テーマパークのスーパー・アトラクションだと思って楽しむことをお勧めする。

小惑星発見から、爆破工作チームを編成して、シャトルで打ち上げられるまでの展開の速さと、その後のアクションシーンの連続、これでもかと言わんばかりの、スピード感溢れるマイケル・ベイの演出は、正にジェットコースター気分であり、痛快な冒険活劇を見終ったような満足感がある。

エアロスミススティーブ・タイラーの主題歌と、トレヴァー・ラビンの音楽も作品を大いに盛り上げる。

西部劇のヒーローのようなタフガイブルース・ウィリスと、その父に反発しながら逞しく生きるリヴ・タイラーの親子愛、ウィリスが犠牲になり、地球を救う美談で、ドラマは最高に盛り上がる。

その二人が、アポロ1号発射台火災事故記念碑で抱き合うシーンは、初期の宇宙計画への賛美とオマージュとして描かれている。

参考:
アポロ1号の火災事故で死亡した、宇宙飛行士ガス・グリソムは、名作「ライトスタッフ」(1983)に登場する。

更にベン・アフレックリヴ・タイラーの美しいロマンスなど、アクション以外にも見所満載だ。

アメリカ映画ならではの、ならず者集団の各キャラクター作りも抜群の面白さだ。

度々怪演を見せてくれる、曲者役者スティーヴ・ブシェミの魅力、豪傑として迫力の演技で迫るマイケル・クラーク・ダンカンの頼もしさ、ピーター・ストーメアロシア人宇宙飛行士も印象深い。
強引だが愛嬌のあるケン・キャンベル、陽気な男だが小惑星墜落で死亡するオーウェン・ウィルソン、そしてウィル・パットンが幼い息子のヒーローになる話も泣かせてくれる。

国家と採掘チームとの狭間で苦悩する、NASAの管理官ビリー・ボブ・ソーントン、爆破チームのリーダー、ウィリアム・フィクトナー国防総省の将軍キース・デイヴィッド、科学者ジェイソン・アイザック、フライト・ディレクターのクリス・エリス、心理学者ウド・キアなどが脇を固めている。

また、ナレーションはチャールトン・ヘストンが担当している。

公開当時、日本のマスコミは、松田聖子がブルース・ウィリスと”共演”するかのように伝え、大騒ぎしたのを覚えている人も多いと思う。
通行人に毛が生えた程度の出番、それも臭いセリフ。
これが”カメオ出演”と言えるのか?日本の大物も、色々な意味でこんなものかと、情けなくなったのは私だけではなかったはずだ。


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