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隣人は静かに笑う Arlington Road (1999)

妻を亡くして心に傷を負う大学教授が爆破テロの犯人である隣人に翻弄されながら事件に巻き込まれる姿を描く、監督マーク・ペリントン、主演ジェフ・ブリッジスティム・ロビンスジョーン・キューザックホープ・デイヴィススペンサー・トリート・クラーク他共演のサスペンス・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:マーク・ペリントン
製作
ピーター・サミュエルソン
トム・ゴーライ
マーク・サミュエルソン
製作総指揮
トム・ローゼンバーグ
シガージョン・サイヴァットソン
テッド・タネンバウム
脚本:アーレン・クルーガー
撮影:ボビー・ブコウスキー
編集:コンラッド・バフ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ

出演
マイケル・ファラデイ:ジェフ・ブリッジス
オリヴァー・ラング/ウィリアム・フェニモア:ティム・ロビンス
シェリル・ラング/フェニモア:ジョーン・キューザック
ブルック・ウルフ:ホープ・デイヴィス
ウィット・カーヴァー:ロバート・ゴセット
グラント・ファラデイ:スペンサー・トリート・クラーク
ブレディ・ラング:メイソン・ギャンブル
アーサー・スコビー博士:スタンリー・アンダーソン
ハンナ・ラング:オーデン・ソーントン
リア・ファラデイ:ローラ・ポー
ケンプ:グラント・ギャリソン

アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ
スクリーン・ジェムズ
1999年製作 118分
公開
北米:1999年7月9日
日本:1999年4月17日
製作費 $21,500,000
北米興行収入 $24,756,180
世界 $41,067,310


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ヴァージニア州、アーリントン郡
ジョージ・ワシントン大学”の歴史学の教授であるマイケル・ファラデイ(ジェフ・ブリッジス)は、妻を亡くし9歳の息子グラント(スペンサー・トリート・クラーク)と暮らしていた。

ある日、道路をふらつきながら歩く手に重傷を負った少年ブレディ(メイソン・ギャンブル)を助けたマイケルは、彼を救急センターに運ぶ。

駆け付けたブレディの両親オリヴァー・ラング(ティム・ロビンス)とシェリル(ジョーン・キューザック)は、マイケルに感謝する。

ブレディが友人と花火遊びをして、仲間として認められたいために、火を点ける役をして事件が起きたことを知ったマイケルは、オリヴァーらを気遣う。
...全てを見る(結末あり)

その夜、恋人のブルック・ウルフ(ホープ・デイヴィス)に昼間のことを話したマイケルは、ラング家が越してきて2か月も経つのに挨拶もしなかったとと伝える。

グラントからブレディのことを訊かれたマイケルは、しばらく入院するが大丈夫だと伝え、母リア(ローラ・ポー)のことが忘れられないままブルックのことを気にする彼を眠らせる。

ジョージ・ワシントン大学
マイケルは、”アメリカにおけるテロリズム”を講義のテーマにしていた。

グランと共にリアの墓参りをしたマイケルは、その場に現れた彼女の元同僚であるFBI捜査官のウィット・カーヴァー(ロバート・ゴセット)と妻のことを話す。

ウィットから、仲間達は皆、リアのことは忘れていないと言われたマイケルは、無念だと伝える。

ブレディの退院祝いのパーティーが開かれ、招待されたマイケルは、ブルックとグラントをオリヴァーとシェリルに紹介する。

オリヴァーが建築技師であることを知ったマイケルは、今はモールの増築の仕事をしていることを知る。

ブルックは、自分が大学院生の時にマイケルの助手をしていて、リアが生きていた時は何もなく、こんな関係になったのは最近だとシェリルに話す。

オリヴァーから、ニューオーリンズで4年ほど過ごし、育ったのはカンザス州のカーソンだと言われたマイケルは、ブレディと楽しそうに遊ぶグラントが、久しぶりに子供らしくなったと話す。

帰宅したマイケルは、誤配された”ペンシルベニア大学”からのオリヴァー宛の手紙に気づき、それを届けに行く。

マイケルを歓迎したオリヴァーは、自分が”カンザス州立大学”を1978年に卒業したため、”ペンシルベニア大学”からの手紙を見て疑問に思う。

同窓会の通知だと言うオリヴァーは、誰かと間違えたのだろうと考える。

オリヴァーが電話に出ている間、図面を見たマイケルは、それがモールだと言われる。

帰宅後にベッドの中でマイケルは、その図面がビルであったことをブルックに話す。

図面がオフィス・ビルであり店舗ではなかったことを疑問に思うマイケルは、オリヴァーが嘘をついた理由を考えるものの、ブルックは気にしなかった。

講義でセントルイスの爆破テロを題材にしたマイケルは、63人もが犠牲になった事件について考え、脱税で服役したことを恨み、犠牲者の一人となった犯人”ディーン・スコビー”の存在により、それを傍観する我々が安心してしまっていると学生に話す。

オリヴァーの勧めでブレディと共にグラントを”ジュニア・ディスカバリー”という少年団に入れたマイケルは、その入団式にオリヴァーとシェリル、そしてブルックと出席し、息子を誇りに思う。

ラング家に招待されたマイケルとブルックは、オリヴァーの書斎に案内され、古い建築物の図面などを集めることが趣味だと言われる。

食事の後で政治などの話になったマイケルは、妻リアが亡くなった際に、一言でいいから間違いを認めてほしかったと語り、皆が無関係という態度をしていることに納得できないと言いながら動揺し、席を外してしまう。

外に出て涙ぐむマイケルを気遣うオリヴァーは、新しい人生を信じるしかないと言って励ます。

その後、ラング一家との親交を深めたマイケルは、グラントがオリヴァーに母親の話をしたと知り驚く。

オリヴァーが例の手紙を捨てたことに気づいたマイケルはそれを盗み、ペンシルベニア大学に問い合わせて彼のことを調べる。

その件をブルックに話したマイケルは、ペンシルベニア大学の”オリヴァー・ラング”は、建築も専攻していない別人だったことを伝える。

二人のオリヴァーは年齢が同じで、出身もカンザスのカーソンだと言うマイケルは、同姓同名が同じ町にいれば知っていたはずだとブルックに伝え、手紙を捨てるのは不自然だと話す。

問い合わせたカンザス州立大学には”オリヴァー・ラング”という学生はいないことが分かり、同大卒は嘘か今の名が偽名だというのがマイケルの考えだった。

ブルックから、自分がしていることはプライバシーの侵害だと言われたマイケルだった、1978年のカンザス州立大学の卒業アルバムを取り寄せて、オリヴァーの本名が”ウィリアム・フェニモア”であることを知る。

その後マイケルは、ブレディと共にディスカバリーのキャンプに参加すると言うグラントに許可を与えない。

学生達を連れて野外で講義をしたマイケルは、メリーランドジョージアで、約100丁の軍用銃が極右のメンバーであるパーソンズ一家の周辺で買われていたことを調べたFBIの捜査の話をする。

リアと共に現場を監視するウィットは、釣りから戻ったパーソンズの息子と話すものの、FBIだと名乗るのを忘れる。

危険を感じた少年は家に向かって走り、家族にそれを知らせる。

少年をはじめパーソンズ一家は銃を構え、リアらと銃撃戦になる。

応援が到着するまでの2時間の攻防で、パーソンズ一家の上の息子二人は負傷し、妻と末の息子は射殺されたのだが、パーソンズ本人は留守だった。

リアは、パーソンズの義理の娘に射殺された。

FBIは、この捜査で何らかのテロに関する陰謀を暴けると考えたが、親の財産を受け継いだパーソンズが、銃を合法的に買ったという記録は残っていなかったとマイケルは学生に話す。

更に、パーソンズは銃の販売許可も申請していたため、息子達に、銃を盗みに来る者は家に入れるなと忠告していたと、マイケルは興奮しながら話す。

パーソンズは前科もあり反政府的な思想の持ち主だったが、これはテロでも犯罪でもなかったと話すマイケルは、3人の罪なき者が亡くなった、その間違った”マーク/旗”のせいだと語る。

ブルックに説得されたマイケルは、グラントのキャンプを許可し、彼女が”母”になったのかを息子から訊かれる。

誰も”母”にはならない、心の中にいると答えたマイケルは、ブルックと結婚する場合はまず先に相談するとグラントに伝える。

その後も”ウィリアム・フェニモア”のことを調べたマイケルは、カンザスのカーソン出身のフェニモアが、1981年10月5日に”オリヴァー・ラング”に改名していることを知る。

カンザス州の戸籍係に問い合わせたマイケルは、カーソン出身者で”オリヴァー・ラング”に改名した者はいなかったが、ラングは、1981年10月4日に猟の最中の銃の事故で死亡しているということだった。

ウィットに会ったマイケルは、FBIの機密資料の中から改名した男のことを調べてもらおうとするが、それを断られる。

家の鍵を忘れたことにして、電話を借りるためにオリヴァーの家に向かったマイケルは、両親が留守だと言う娘のハンナ(オーデン・ソーントン)にそれを頼む。

家に入れてもらい、書斎の電話を借りると言ってその場を調べたマイケルは、セントルイスの”ゲートウェイ・アーチ”の図面が飾られている額の中に、他の図面が隠されていることに気づく。

そこにシェエリルが現れ、額が曲がっていたと言うマイケルは、鍵屋が来ると言ってその場を去る。

シェリルからバッグを忘れたことを知らされたマイケルは、ハンナから携帯電話を渡され、電池切れだと伝える。

玄関の前で鍵屋が来る振りをしていたマイケルは、ブルックが現れたために家に入る。

その後、”カンザスシティ・スター”の過去20年間のデータベースを調べたマイケルは、”オリヴァー・ラング”では記録はなく、”ウィリアム・フェニモア”でヒットした記事を大学のリサーチ・センターでチェックする。

16歳のフェニモアが、パイプ爆弾を使った土地管理局の爆破未遂の犯人だったことを知ったマイケルは、その場にオリヴァーが現れたために焦る。

マイケルが”カンザスシティ・スター”をチェックしていたことを知ったオリヴァーは、昔、読んでいたことを伝える。

テロリストを扱う講義の資料のためだと話すマイケルは、オリヴァーから、テロリズムを教えていたとは知らなかった、恐ろしいテーマだと言われる。

調べた内容をブルックに伝え、フィルモア時代のオリヴァーが、役所を爆破しようとして少年院にも入れられたと話すマイケルは、それを隠す彼がまた何かを計画していると考える。

オリヴァーが、セントルイスの連邦ビル爆破の時はそこに住み、家にある図面を自分に見せたがらないと言うマイケルは、信じようとしないブルックに、彼が何かを企んでいると伝える。

家に招待された時に政治の話をしてきたのも、自分が敵か味方かを確かめるためだったと話すマイケルは、ブルックから、それはリアの話だったと言われる。

リアの思い出を消さないために大学のクラスを続けているとマイケルに伝えたブルックは、尚も追及するつもりの彼を見限りその場を去る。

その後マイケルは、セントルイスの連邦ビル爆破事件の資料をチェックする。

真実を知られたオリヴァーは、農夫だった父を死に追いやった役所や政府に対する怒りをマイケルに話し、16歳の子供が犯した間違いを責めるのかと問う。

幼馴染だった”オリヴァー”は25歳の時に死に、彼の名誉のために名前を引き継ぎ過去を隠したと話すオリヴァーは、息子にそれを知られたくなかったと伝える。

隣人がどんな人物か知る権利はあると言うオリヴァーは、何か問題があるなら、自分と直接、話すようにとマイケルに伝えてその場を去る。

モールの駐車場でオリヴァーを見かけたブルックは、彼が女性から資料を受け取り、車を換えて走り去ったためにそれを追う。
*女性はマイケルのクラスの学生。

宅配会社”リバティー”に向かったオリヴァーが、大きなケースのようなものを受け取るのを目撃したブルックは、その場を離れてマイケルに電話をする。

話していたことが正しかったと言って、見たことを留守電のメッセージを残したブルックは、シェリルが現れたために驚く。

帰宅したマイケルは、テレビのニュースで報道される死亡事故で、映っているのがブルックの車だと気づき現場に急行する。

ブルックの死を確認したマイケルは、ショックを受けて泣き崩れる。

キャンプ中のグラントに電話をしたマイケルは、元気でやっていることを確認する。

慰めてくれるオリヴァーとシェリルに感謝したマイケルは、これまでの態度を謝罪する。

翌日、ウィットからの電話を受け、返事もくれないと言われたマイケルは、ブルックの死を知らせる。

電話を切った後で、”返事もくれない”と言われたことが気になり、ウィットに電話をしてそれを確認したマイケルは、メッセージを残したことを知らされる。

メッセージは残っていなかったために不思議に思ったマイケルは、外にいる作業員が気になる。

ガレージに向かい携帯電話でウィットにかけ直したマイケルは、先日、話した過去を変えた男が、自分の家の向かいに住んでいることを伝える。

名前は”オリヴァー・ラング”で過去の名は”ウィリアム・フェニモア”だとマイケルから知らされたウィットは、それを調べるようにと言われる。

メッセージは他にあったはずだとウィットに伝えたマイケルは、連邦ビル爆破事件を調べるためにセントルイスに向かう。

爆破犯”ディーン・スコビー”の父アーサー(スタンリー・アンダーソン)に会ったマイケルは、脱税が理由で、息子が一人でやったとFBIが決めつけているこ言われる。

それが信じられないと言うアーサーは、ラングかフェニモアという男を知らないかと訊かれ、FBIが全てを調べたと答える。

犯人が一人だとは自分も思っていないと伝えたマイケルは、ビルには託児所があり、子供が10人も犠牲になったことを話すアーサーから、息子が子供を殺すわけがないと言われる。

息子のディーンは子供が好きで、ボーイスカウトの一種である”ディスカバリー・トループ”で世話役をしていたことをアーサーから知らされたマイケルは、その写真に写っているオリヴァーを確認してその場を去る。

キャンプ場に向かったマイケルは、連絡があり、既にオリヴァーがグラントとブレディを連れ帰ったことを知り家に向かう。

ラング家ではパーティーが開かれ、オリヴァーから再び探っていることを責められたマイケルは、生きていたければ静かに生活していろと言われる。

おかしなことをすれば、グラントは、森で見つかった”オリヴァー”のようになると脅されたマイケルは苦悩する。

翌日、ウィットから話しかけられたマイケルは、周囲を気にしながらオリヴァーについての調査結果を聞き、改名は合法的で、その後の犯罪歴などもなく全く問題ないことを知らされる。

騒ぐのはやめるようにと忠告されたマイケルは、従うことをウィットに伝え、電話記録も自分と公衆電話からだけだったと知らされ、何も話しがないなら講義などやめろと言われる。

翌日の早朝、レンタカーを借りたマイケルは、誰かがメッセージを残したショッピングセンターの公衆電話を確認する。

”リバティー”のバンを見かけたマイケルは会社に向かい、怪しげな男達が大きなケースを積み込むのを確認する。

バンを追ったマイケルは信号で止まり、バンにグラントが乗っていることに気づく。

信号が変わりバンを追ったマイケルは、オリヴァーの車に衝突される。

オリヴァーに痛めつけられたマイケルは反撃し、相手を叩きのめす。

爆破をやめさせようとしたマイケルだったが、オリヴァーは無線機を壊してしまう。

オリヴァーから”奴らが妻を殺した”と言われたマイケルは、ターゲットが”FBI本部”であることに気づく。

その場に急行するマイケルは、ウィットに電話をして、”リバティー”のバンに乗せられた爆弾が息子と共に向かっていることを知らせる。

FBI本部”。
バンは警備を通過して中に入り、到着したマイケルは警備員に銃を向けられる。

現れたウィットに、バンには爆弾とグラントが乗っていると伝えたマイケルは、通常の配達だと言われるものの、それを無視してバンを追う。

車を降りたマイケルは、ウィットらに囲まれながら、運転手が違いバンは空であることを知る。

自分の車に爆弾が仕掛けられていることに気づいたマイケルは、それに近づく。

その頃グラントは、シェリルやブレディらの元に連れて行かれていた。

トランクを開けたマイケルは爆弾を確認し、グラントを降ろしたバンの運転手は、起爆装置のスイッチを入れる。

FBI本部”が爆破された様子をビルの屋上で見つめていたオリヴァーは、計画の成功を確認する。

現場は大混乱となり多くの死傷者を出し、マイケルが爆弾犯の容疑者であることが報道される。

FBI捜査官だった妻が死亡したことが関係したことも考えられ、同僚や学生は、この数週間のマイケルの言動が異常だったと話す。

3年前の妻の死でFBIを責めていたマイケルは、184人の犠牲者の一人であるウィットを特に恨んでいたとも伝えられた。

オリヴァーはマイケルの資料を焼却し、グラントは親戚に引き取られた。

長期間による捜査の結果FBIは、セントルイスの爆破事件同様、今回の事件の犯人をマイケル・ファラデイと断定した。

立ち入り禁止となったファラデイ家を見つめる、家を売りに出したオリヴァーとシェリルは、次の目的のための引っ越しについて話す。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ヴァージニア州、アーリントン郡
ジョージ・ワシントン大学”の歴史学の教授であるマイケル・ファラデイは、FBI捜査官だった妻を亡くし9歳の息子グラントと暮らしていた。
隣人のオリヴァーの息子ブレディが重傷を負った際に助けたマイケルは、挨拶もしていなかった彼に感謝される。
その後、オリヴァーと妻シェリルと親交を深めたマイケルだったが、誤配されたオリヴァー宛の手紙をきっかけにして、彼の過去を疑うようになる。
改名したことを隠すオリヴァーが、少年時代に爆破未遂事件を起こしたことを知ったマイケルは、それを恋人のブルックに伝えるものの信じてもらえず、独自の調査を続けるのだが・・・。
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ミュージック・ビデオの監督として活躍し、「インディアナポリスの夏/青春の傷痕」(1977)で長編映画デビューしたマーク・ペリントンの演出、実力派スターのジェフ・ブリッジスティム・ロビンスの共演などが話題になった作品。

一般生活に溶け込みながら、社会を憎みテロ計画を実行しようとする犯人の存在を知った大学教授が、真相を突き止めようとしつつ事件に巻き込まれる姿を描くサスペンス・スリラー。

上記のように、他国民によるアメリカへのテロ攻撃を描いた作品ではなく、一般市民を装いながら綿密な計画を練り、国家政府に対する制裁を加えようとするテロリストの活動を描く作品。

それを知ってしまった大学教授が主人公なのだが、結局は、犯罪の痕跡を消すために彼は利用され、それが悟られない計画の進行が巧みに描かれている。
大惨事となる爆破事件の犯人を作り出し、全く疑われることなく、新たな計画に向けて動き出すテロリストの行動は不気味で恐ろしい。

主演のジェフ・ブリッジスは、FBI捜査官だった妻を亡くし心に傷を負いながら、目の前にいるテロリストに翻弄される大学教授を熱演し、その隣人で、全てが計画的であり、常に冷静で隙を見せないテロリストをティム・ロビンスが好演している。

隣人であるテロリストの妻ジョーン・キューザック、主人公を信じることができなかったために犠牲者となる恋人のホープ・デイヴィス、主人公の妻の同僚だったFBI捜査官のロバート・ゴセット、主人公の息子スペンサー・トリート・クラーク、オリヴァー(ティム・ロビンス)の息子メイソン・ギャンブル、娘オーデン・ソーントン、セントルイス連邦ビル爆破犯の父親スタンリー・アンダーソン、主人公の妻ローラ・ポーなどが共演している。


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