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アパルーサの決闘 Appaloosa (2008)

悪党一味を一掃するために雇われたガンマン2人の戦いと友情を描く、製作、監督、脚本、主演エド・ハリスヴィゴ・モーテンセンレネー・ゼルウィガージェレミー・アイアンズら豪華スター競演の西部劇。

■ アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト ■
監督:エド・ハリス

製作
エド・ハリス
ロバート・ノット
製作総指揮
マイケル・ロンドン
トビー・エメリッヒ
サム・ブラウン
コッティ・チャブ
原作:ロバート・B・パーカーAppaloosa
脚本
エド・ハリス
ロバート・ノット
撮影:ディーン・セムラー
編集:キャスリン・ヒモフ
音楽:ジェフ・ビール

出演
ヴァージル・コール:エド・ハリス
エヴェレット・ヒッチ:ヴィゴ・モーテンセン
アリソン・フレンチ:レネー・ゼルウィガー
ランダル・ブラッグ:ジェレミー・アイアンズ
リング・シェルトン:ランス・ヘンリクセン
マッキー・シェルトン:アダム・ネルソン
フィル・オルソン:ティモシー・スポール
ケイティ:アリアドナ・ギル
アール・メイ:ジェームズ・ギャモン
アブナー・レインズ:トム・バウアー
クライド・ストリンガー保安官:レックス・リン

アメリカ 映画
配給ニュー・ライン・シネマ
2008年製作 115分
公開
北米:2008年9月19日
日本:未公開
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $20,207,000
世界 $27,665,850


ストーリー ■
1882年、ニューメキシコ準州、アルパーサ。
悪党一味のボス、ブラッグ(ジェレミー・アイアンズ)に保安官が殺され、町の有力者者オルソン(ティモシー・スポール)らは、名の知れたガンマンのヴァージル・コール(エド・ハリス)と相棒エヴェレット・ヒッチ(ヴィゴ・モーテンセン)を、保安官として雇い入れる。
町の秩序を守るために、早速、法の番人として行動を開始したコールとヒッチは、容赦しない荒手の手法でブラッグ一味を威嚇し始める。
そんな時、未亡人のアリソン(レネー・ゼルウィガー)が町に現われ、彼女は、不躾なコールを気に入ってしまう。
その後、ブラッグの手下が、ボスの保安官殺しを告白したため、コールとヒッチはブラッグを逮捕し、裁判に証人を立てて彼を有罪にしようとする。
やがて、コールとアリソンは愛し合うようになるのだが、彼女はヒッチにも言い寄る。
コールの思い通り、裁判でブラッグは有罪となり、死刑を言い渡され、刑務所に移送されることになるのだが・・・。


解説 評価 感想 ■

”スペンサー”シリーズで知られるハードボイルド作家ロバート・B・パーカーが、2005年に発表した小説”Appaloosa”を基に製作された作品。

「ポロック」(2000)に続く、エド・ハリスの監督2作目となる作品で、本作で彼は、制作と脚本も兼ねている。

冒頭で、無法の地となりかける町に、保安官として雇われる二人組は、名作「ワーロック」(1959)の主人公を思い起こさせる。

原作が違うため、同じストーリーでないことは明白だが、ファンとしては、思わずその内容に期待してしまう。

しかし、序盤こそ相手を全く寄せ付けない主人公が、学もなく、堅気の女の扱いも知らないという、よく言えば人間味のあるキャラクターであることで、ようやく「ワーロック」のイメージを排除し、本作に集中できた。

良くも悪くも、現代風の西部劇ということで、雰囲気は出してはいるが、主人公の二人の友情劇もあっさりと描かれ、ドラマチックな盛り上がりも抑え気味である。

意外にも、平凡な人生を歩むだろうと予想される主人公のエド・ハリスと、波乱が待ち構えている予感を漂わせて旅立つニヒルな相棒ヴィゴ・モーテンセン、その主演の二人は、冒頭とは違い、徐々に、人間的に深みのある、後者の人物像の描写に重点が移っていくところも注目だ。

セリフでは”美しい”とは言われるものの、手当たり次第に男をあさる女性だった、レネー・ゼルウィガーはやや冴えない容姿が気になり、名優ジェレミー・アイアンズの悪党のボスも、彼にしてはインパクトに欠ける。

主人公とは旧知の、名のあるガンマン、ランス・ヘンリクセンとその弟アダム・ネルソン、町の有力者でティモシー・スポールジェームズ・ギャモントム・バウアー、町の女アリアドナ・ギル、郡保安官レックス・リンなどが共演している。


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