幸せな家族の命を奪ってしまった優秀な学生と一命を取り留めた大学教授が上空に出現したもう一つの地球に見守られながら苦悩し再生する姿を描く、製作、監督、脚本、撮影、編集マイク・ケイヒル、製作、脚本、主演ブリット・マーリング、ウィリアム・メイポーザー他共演のSFファンタジー・ドラマ。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイク・ケイヒル
製作
ハンター・グレイ
マイク・ケイヒル
ブリット・マーリング
脚本
マイク・ケイヒル
ブリット・マーリング
撮影:マイク・ケイヒル
編集:マイク・ケイヒル
音楽:フォール・オン・ユア・ソード
出演
ローダ・ウィリアムズ:ブリット・マーリング
ジョン・バローズ:ウィリアム・メイポーザー
ジェフリー・ウィリアムズ:ロビン・ロード・テーラー
アレックス:マシュー=リー・アルルバフ
アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
2011年製作 92分
公開
北米:2011年7月22日
日本:未公開
製作費 $200,000
北米興行収入 $1,321,190
世界 $1,776,940
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
コネチカット州、ニューヘイヴン。
17歳でMITに合格したローダ・ウィリアムズ(ブリット・マーリング)は、友達と酒を飲み、帰りの車の運転中に、ラジオで、人類生存の可能性がある新惑星が発見されたことを知る。
子供の頃から興味のあった宇宙への憧れで、ローダは、それを確認しようとする。
そしてローダは、停車中のジョン・バローズ(ウィリアム・メイポーザー)の車に正面衝突してしまう。
ジョンの、妊娠中の妻と息子は死亡し、ローダは逮捕されて服役する。
4年後。 両親と弟ジェフリー(ロビン・ロード・テーラー)に迎えられて、自宅に戻ったローダは、第二の地球に行く旅の募集に興味を持ちながらも、心を閉ざしてしまう。 その後ローダは、優秀な頭脳を生かそうとせず、職安で肉体労働の仕事を探し、高校の清掃員になる。 ある日、事故現場にいたローダは、その場に現われたジョンを目撃して、彼のことをネットで調べる。 イェール大学の音楽教授だった、ジョンのサイトなどを調べたローダは、彼の住所や連絡先を知る。 ローダはジョンの家に向かい、窓越しに彼の苦悩する姿を見て心を痛める。 第二の地球の旅に応募する気になったローダは、その理由を文章にして送る。 その後ローダは、ジョンに謝罪するため彼の家を訪ねるが、それができすに清掃サービスを装い、家の掃除をさせてもらおうとする。 最初は断ったジョンだったが、無料だということを確認してローダを家に入れる。 ローダは、荒れ果てた家の中の掃除を始め、それをまずまず気に入ったジョンは、今後も掃除を頼むことを彼女に伝える。 翌週も掃除に訪れたローダは、ジョンに事故のことを話そうとするが、やはりそれができなかった。 掃除を始めたローダは、ジョンの妻子の写真を見つけて涙し、結局、その日も彼と話をすることが出来ずに、受取った小切手を破り捨てる。 次の掃除の日、ローダは、屋根裏部屋で天体望遠鏡を見つけて組み立てるが、それを見たジョンは何も言わなかった。 その頃、SETI(地球外知的生命体探査)が、第二の地球との交信を試み、ある博士が、全く同じ状況で存在する自分と応答する。 それをテレビで見ていたローダは驚き、家の外に出て空を見上げる。 人々は、もう一人の自分がいることを知り、ジョンが望遠鏡を使って、第二の地球をローダに見せてあげる。 ローダに対し、次第に心を開いたジョンは、彼女と食事やゲームなどをして、車で家まで送リ名前を聞く。 やがて、ローダが現れたことがきっかけとなり、ジョンは以前の生活を取り戻し、彼女もようやく、人との接触が苦にならなくなる。 ある日、ローダが、第二の地球の旅に応募したことを知ったジョンは、それを止めるべきだと意見し、想い出が残っていた家族の衣服を洗った彼女を責めて、追い出してしまう。 その後、ローダに謝罪に来たジョンは、彼女を連れてコンサート・ホールに向う。 ジョンは、のこぎりと弦を使って、ローダのために幻想的な音楽を奏で、彼女は、宇宙の神秘のようなものを感じ、その後、二人は愛し合う。 複雑な思いのローダは、ジョンが事故や相手のことを話すのをただ聞いていた。 数日後、ローダは、第二の地球への旅の一員に選ばれたことを知り、それをジョンに知らせる。 ジョンはそれを喜ぶものの、旅立って欲しくないことをローダに伝える。 ローダは、それを聞いても止めるなら旅立たないことをジョンに伝えて話を始める。 謝罪のために訪れた自分は、怖気づいて噓をついてしまい、ジョンの人生が改善されるよう願い、そのためだけに毎日を送ったことをローダは話す。 そしてローダは、自分がジョンの妻子を殺してしまったことを伝える。 ショックを受けたジョンは、声を荒げてローダを家から追い出してしまう。 自宅に戻ったローダは、ある学者が唱える理論で閃き、ジョンの元に向かう。 ジョンに追い払われたローダは家に侵入し、首を絞められながらもそれを説明する。 その理論では、人類が第二の地球を見つけた瞬間から、双方がシンクロしなくなったというもので、それが事故前だったため、惑星に行けば、ジョンは家族に出会えるかも知れないというのがローダの考えだった。 ローダは、ネット上で300万ドルの値がついている旅のチケットを、その場に置き立ち去る。 その後、心の安らぎを得たローダは、ジョンが飛行に向けての訓練を受けていることを知る。 4ヶ月後。
上空に見える、地球と同じ環境の惑星が話題になっている頃、ローダは出所する。
...全てを見る(結末あり)
仕事を終えて帰宅したローダは、第二の地球の自分が、目の前に立っていることに気づく。
*(簡略ストー リー)
17歳でMITに合格したローダ・ウィリアムズは、気の緩みと、新惑星発見のニュースに気を取られ、大学教授ジョン・バローズの車に衝突してしまう。
その事故で、妊娠していたジョンの妻と幼い息子は死亡し、逮捕されたローダは服役する。
4年後、出所したローダは、上空に見える、地球と同じ環境の惑星に旅する計画に興味を持ちながらも、心を閉ざす日々を送る。
高校の清掃員になったローダは、ジョンの経歴や所在を調べ、彼が事故以来、苦悩し続けていることを知る。
謝罪するために、ジョンの家を訪ねたローダだったが、それを言いそびれてしまい、清掃員だと言って、彼の家を度々訪れるようになる。
同じ頃、第二の地球との交信に成功した人類は、そこに、全く同じ環境で生存するもう一人の自分の存在を知る・・・。
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若くして重罪を犯した、将来を期待された女性の贖罪をテーマに、平行して描かれる、上空に現われた、全く同じ環境が存在する、もう一つの地球に隠された神秘的な物語、双方の融合が、不幸な人生を送る主人公達を再生させるという、ファンタジックでもある深みのあるドラマ。
新鋭のマイク・ケイヒルによる、製作、監督、脚本、編集を兼ねた巧みな演出、同じく、製作、脚本、主演のブリット・マーリング、若い二人の斬新な感性が光る注目の作品に仕上。
ドラマの主人公と同じく、名門ジョージタウン大学卒業の”才女”ブリット・マーリングは、全てを捨てて被害者のために尽くそうとする、若い女性の苦悩を見事に演じ、本作意外でも、映画作家として、その才能を遺憾なく発揮している、今後、大いに期待できる逸材だ。
トム・クルーズの従兄弟であり、確かにどことなく彼と雰囲気が似ている、妻子を失い苦悩する大学教授ウィリアム・メイポーザー、ヒロインの弟ロビン・ロード・テーラー、同じく、高校の友人マシュー=リー・アルルバフなどが共演している。