ロシアの文豪レフ・トルストイが1877年に発表した小説”アンナ・カレーニナ”を基に製作された作品。 政府高官の妻と伯爵である若い将校の運命の愛を描く、監督ジョー・ライト、主演キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、マシュー・マクファディン、ケリー・マクドナルド他共演のラブ・ロマンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョー・ライト
製作
ティム・ビーヴァン
ポール・ウェブスター
脚本:トム・ストッパード
原作:レフ・トルストイ”アンナ・カレーニナ”
美術装置
衣装デザイン:
撮影:シェイマス・マクガーヴェイ
編集:メラニー・オリヴァー
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演
アンナ・カレーニナ:キーラ・ナイトレイ
アレクセイ・アレキサンドロヴィッチ・カレーニン:ジュード・ロウ
アレクセイ・キリリヴィッチ・ヴロンスキー伯爵:アーロン・テイラー=ジョンソン
ステパン”スティヴァ”アルカディアヴィッチ・オブロンスキー:マシュー・マクファディン
ダーリャ”ドリー”オブロンスキー:ケリー・マクドナルド
コンスタンティン・レヴィン:ドーナル・グリーソン
エカテリーナ”キティ”:アリシア・ヴィキャンデル
エリザベス”ベッツィ”トヴェルスカヤ皇女:ルース・ウィルソン
ソロキナ嬢:カーラ・デルヴィーヌ
ヴロンスカヤ伯爵夫人:オリヴィア・ウィリアムズ
リディア・イワノヴナ伯爵夫人:エミリー・ワトソン
イギリス 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(イギリス)
フォーカス・フィーチャーズ(北米)
2012年製作 129分
公開
イギリス:2012年9月7日
北米:2012年11月16日
日本:2013年3月29日
製作費 £31,000,000
北米興行収入 $12,816,370
世界 $68,929,150
■ アカデミー賞 ■
第85回アカデミー賞
・受賞
衣装デザイン賞
・ノミネート
作曲・美術賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1874年、ロシア帝国、サンクト・ペテルブルク。
社交界の華アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)は、政府高官である夫アレクセイ・アレキサンドロヴィッチ・カレーニン(ジュード・ロウ)と息子と共に暮らしていた。
アンナは、兄のステパン”スティヴァ”アルカディアヴィッチ・オブロンスキー(マシュー・マクファディン)が浮気問題を抱えていることを知りモスクワに向かう。
スティヴァの友人で領地の地主コンスタンティン・レヴィン(ドーナル・グリーソン)は、スティヴァの妻ダーリャ”ドリー”(ケリー・マクドナルド)の妹エカテリーナ”キティ”(アリシア・ヴィキャンデル)に求婚するものの断られてしまう。
アンナはモスクワに到着してスティヴァに迎えられ、同乗していたヴロンスカヤ伯爵夫人(オリヴィア・ウィリアムズ)を迎えに来た息子で、軍将校のアレクセイ・キリリヴィッチ・ヴロンスキー伯爵(アーロン・テイラー=ジョンソン)を紹介され、彼が気になる存在になる。 ドリーに会ったアンナは、スティヴァが妻を愛していることを伝え、辛い日々を送ることの無意味さを説き彼女を慰める。 家を出ていたスティヴァは家族の元に戻り、この件は一応解決する。 アンナはキティがヴロンスキーとの結婚を望んでいることを知りながら、彼を意識する。 舞踏会が開かれ、アンナはヴロンスキーからダンスに誘われるもののそれを拒む。 しかし、間もなく帰るというヴロンスキーの言葉に、アンナはキティのためだと言って彼と踊り始める。 惹かれ合う二人はその場で別れるものの、ヴロンスキーはアンナと同じ列車でサンクト・ペテルブルクに向かう。 アンナとヴロンスキーは度々顔を合わせ、あるパーティーで二人は気持ちを伝えあう。 夫や息子を思うと今の気持ちから解放されたいアンナは、ヴロンスキーにモスクワに戻るよう伝える。 納得できないヴロンスキーは、軍務でタシケントに向かうことを伝えるが、アンナは留まるようにと言ってしまう。 帰宅したアンナは、ヴロンスキーとの関係について噂になっていることで、アレクセイから忠告される。 関係を否定するアンナだったが、既に遅すぎると考える彼女はヴロンスキーへの思いで胸がときめく。 翌日、ヴロンスキーの元に向かったアンナは、彼と激しく愛し合う。 レヴィンに会ったスティヴァは、ヴロンスキーに捨てられたキティを諦めるなと助言し、ドリーも妹に彼を勧める。 アンナとヴロンスキーは愛を深め、アレクセイは、社交界のリーダー的存在のリディア・イワノヴナ伯爵夫人(エミリー・ワトソン)から、二人の関係について寛大過ぎるのではないかと意見される。 ヴロンスキーは兄に不倫の危険性を指摘されるが、アンナから妊娠したことを知らされ、一層愛が深まる。 競馬競技で、ヴロンスキーが出場して落馬したため、アンナが取り乱してしまう。 その場にいたアレクセイは帰りの馬車の中で、アンナの態度について批判するものの、自分の妻として信じていることを伝える。 しかしアンナは、ヴロンスキーを愛していることと、愛人関係であることを認める。 アレクセイは、スキャンダルを避けるためにヴロンスキーに会うことを禁じ、翌日には家に戻るようにと言ってアンナを馬車から降ろす。 ヴロンスキーの元に向かったアンナは、アレクセイに打ち明けたことを伝えるが、二人は別れられるはずはなかった。 家に戻ったアンナは、ヴロンスキーの子を身篭っていることをアレクセイに伝え、彼は大きなショックを受ける。 アレクセイは悩んだ末にアンナと別れることを決意し、彼女に息子と引き離すことを伝える。 レヴィンはキティに会い、彼女が自分を受け入れてくれることを確認する。 スティヴァに会ったアレクセイは、アンナと離婚することを伝え、彼女を許すことはないとドリーに断言する。 レヴィンとキティは、過去は忘れた上で愛を確かめ合う。 アレクセイは、苦しむアンナから助けて欲しいという手紙を受け取るが、それを破り捨てる。 しかし、出産を済ませたアンナの容態が悪化し、彼女の元に戻ったアレクセイは、ヴロンスキーと共に二人を許す。 アンナは回復し、ヴロンスキーが別れを告げに来ることを知らされるものの、それを拒むことをアレクセイに伝える。 しかし、アンナは別れられないことを伝え、身の破滅だと忠告するアレクセイの言葉を聞き入れずにヴロンスキーの元に向かい愛し合う。 キティと結婚したレヴィンは、病気の兄の元に向かい、彼女に看病を任せる。 アレクセイは、アンナとヴロンスキーが戻ることをリディアから聞き、誕生日でもある息子に会わせるしかないと考える。 リディアは再びアレクセイの寛大さに意見し、彼女がアンナに連絡を入れる。 それを受取ったアンナは強引に息子に会うが、本意ではないという眼差しで見つめるアレクセイを無視してその場を去る。 離婚手続きの済まぬ状況で、社交の場に顔を出すことを気にするヴロンスキーだったが、アンナはそれを聞き入れずにオペラ鑑賞に向かう。 アンナは、軽蔑の眼差しで見られて恥をかき、帰宅して、無理にでも引き止めなかったかブロンスキーを責める。 その後も周囲の視線に戸惑いながら暮らすアンナだったが、ドリーからキティが出産すると聞いて喜ぶ。 しかし、ヴロンスキーの愛を疑い始めたアンナは、精神的に追い込まれ列車に身を投げる。 その後、アレクセイはアンナの娘を引き取る。
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*(簡略ストー リー)
1874年、ロシア帝国、サンクト・ペテルブルク。
政府高官アレクセイ・カレーニンの妻アンナ・カレーニナは社交界の華であった。
兄スティヴァの浮気問題でモスクワに向かったアンナは、列車で同席したヴロンスカヤ伯爵夫人の息子で軍将校のヴロンスキーに出会い、お互いに意識するようになる。
ヴロンスキーのことが気になるアンナは、その後、度々顔を合わす彼とお互いの気持ちを伝え合う。
気持ちを抑えられないアンナは、夫アレクセイの立場も考えずにヴロンスキーとの愛にのめり込む。
やがて、アンナの行き過ぎた行動は社交界で噂となるものの、彼女はヴロンスキーとの愛を諦めることはできなかった・・・。
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地位や名誉を捨てて、自分の考える真実の愛に生きようとした悲運のヒロインを描く文芸ドラマを、「プライドと偏見」(2005)、「つぐない」(2007)のジョー・ライトと、その主演女優キーラ・ナイトレイで映画化した作品。
イギリスを代表する期待の若手スター他、豪華競演も注目だ。
ジョー・ライトにしてはやや深みに欠ける内容ではあるが、幻想的なシーンを多用した絢爛豪華なセットや衣装の美しさが際立つ作品に仕上がっている。
第85回アカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞し、作曲・美術賞にノミネートされた。
上記のジョー・ライト作品で、10代と20代前半にも拘らず見事な演技を見せた実力派キーラ・ナイトレイは、既に貫録さえ感じさせる存在感でヒロインを演じている。
イメージを払拭し、ヒロインの夫を淡々と演ずるジュード・ロウ、ヒロインと愛し合う伯爵アーロン・テイラー=ジョンソン、ヒロインの兄マシュー・マクファディン、その妻役のケリー・マクドナルド、挫折を経験しながらも、堅実な愛を手に入れる領地の地主ドーナル・グリーソン、その妻となるアリシア・ヴィキャンデル、伯爵夫人オリヴィア・ウィリアムズ、社交界のリーダーである伯爵夫人エミリー・ワトソンなどが共演している。