1984年に公開されたウェス・クレイヴン原案、監督による「エルム街の悪夢」のリメイク。 製作マイケル・ベイ、監督サミュエル・ベイヤー、主演ジャッキー・アール・ヘイリー、ルーニー・マーラ他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:サミュエル・ベイヤー
製作総指揮
ロバート・シェイ
マイケル・リン
マイク・ドレイク
リチャード・ブレナー
ウォルター・ハマダ
デイブ・ノイスタッター
製作
マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム
ブラッド・フラー
原案:ウェス・クレイヴン
原作:ウェズリー・ストリック
脚本
ウェズリー・ストリック
エリック・ハイセラー
撮影:ジェフ・カッター
編集:グレン・スキャントベリー
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
テーマ曲:チャールズ・バーンスタイン
出演
フレッド”フレディ”クルーガー:ジャッキー・アール・ヘイリー
ナンシー・ホルブルーク:ルーニー・マーラ
クエンティン・スミス:カイル・ガルナー
ジェシー・ブラウン:トーマス・デッカー
クリス・フォウルス:ケイティ・キャシディ
ディーン・ラッセル:ケラン・ラッツ
アラン・スミス:クランシー・ブラウン
グウェン・ホルブーク:コニー・ブリトン
ノーラ・フォウルス:リア・D・モーテンセン
アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
2010年製作 95分
公開
北米:2010年4月30日
日本:2010年6月26日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $63,059,660
世界 $113,400,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
エルム街に住むディーン・ラッセル(ケラン・ラッツ)は、赤と緑のストライプのセーター、焼け爛れた顔を隠すフェドーラ帽、鉄の爪のような刃の付いた手で襲い掛かる男(ジャッキー・アール・ヘイリー)の悪夢を見続けていた。
ダイナーでクリス・フォウルス(ケイティ・キャシディ)に相談していたディーンは、再び例の悪夢を見てしまい、自らナイフで首を切り裂き死亡する。
葬儀の際にクリスは、自分の子供の頃の姿が、高校で知り合ったはずのディーンと写っているのを不思議に思う。
クリスは、それを元ボーイフレンドのジェシー・ブラウン(トーマス・デッカー)に相談する。 しかし、友人のナンシー・ホルブルーク(ルーニー・マーラ)もその夢を見ていたことを知り、クリスは動揺してしまう。 帰宅したクリスは、自分のアルバムから、子供の頃の写真がなくなっていることに気づく。 そのことを尋ね、葬儀の時の写真のことを母ノーラ(リア・D・モーテンセン)に話したクリスは、写真がガレージにあるのではないかと言われる。 夜中に、それが気になったクリスは、ガレージを調べている最中に男に襲われるが、それは夢だった。 翌日、授業中に居眠りをしてしまったクリスは、男に襲われる夢を見てしまう。 フライトアテンダントの母ノーラが、留守をすることになり、その夜、クリスを心配したジェシーが彼女の部屋に現れる。 ジェシーも同じ夢を見ることを知ったクリスは、その夜は彼に泊ってもらう。 しかし、クリスは夢を見てしまい、その中で男に殺され、ジェシーの前でそれが現実となる。 取り乱したジェシーはその場から逃げ去り、ナンシーの家に向かい、夢の中の殺人鬼にクリスが殺されたことを伝えて立ち去る。 その後、ジェシーはクリスを殺した容疑者として逮捕されてしまう。 ナンシーに心を寄せるクエンティン・スミス(カイル・ガルナー)は、彼女からクリスの死を知らされる。 クエンティンはナンシーから相談されて、書店で”睡眠遮断”のことを調べていたのだが、小さな女の子を目撃して、殺人鬼”フレディ・クルーガー”に襲われそうになる。 そこにナンシーが現れて目が覚めたクエンティンは、それが夢だと気づく。 刑務所内のジェシーは釈放されることになるが、それは夢で、現れたクルーガーに殺されてしまう。 その夜ナンシーは、自分がクリスやジェシーらと幼稚園が一緒だったかということと、クルーガーという男を知っているかを母グウェン(コニー・ブリトン)に尋ねる。 グウェンは白を切り、ナンシーが気づいたということを、誰かに連絡を入れる。 入浴中のナンシーは眠ってしまい、クルーガーに襲われそうになるが、クエンティンからの電話で目が覚めて、ジェシーが殺されたことを知らされる。 その後、ナンシーとクエンティンは、彼女が夢で見た閉園になった”バダム幼稚園”について調べる。 ナンシーは、母グウェンが何かを隠しているのではないかと考え、友人全員が写っている幼稚園時代の写真を見つける。 そこにグウェンが現れ、ナンシーは幼稚園で何があったのかを母に尋ねる。 かつて、幼稚園の地下に住んでいた庭師のフレッド”フレディ”クルーガーが、子供達に危害を加え、問題になる前に彼は姿を消した事実を、ナンシーとクエンティンは、グウェンから知らされる。 夢は、抑圧された記憶のせいだと言われるが、母グウェンがまだ何か隠していると考えたナンシーは、写真に写っていた子供達を捜そうとする。 しかし、それをネット上で調べていたナンシーは、その何人かが既に死亡していることを知る。 水泳の授業の最中にクエンティンは意識を失い、父親アラン(クランシー・ブラウン)らが、子供に危害を加えたクルーガーを焼き殺した夢を見てしまう。 意識を取り戻したクエンティンは、ナンシーを連れて父アランの元に向かう。 クエンティンは、証拠もなく無実かも知れないクルーガーを殺したアランに言い寄る。 ナンシーは、クルーガーが、幼稚園で何かを探してもらいたいのではないかと考える。 ナンシーに、不眠が続き強制的に脳が眠る短期睡眠(マイクロナップ)の症状が出始め、彼女はフレディに襲われて腕を切られてしまう。 病院に運ばれたナンシーは、鎮静剤で眠らされそうになったため、クエンティンが彼女をその場から連れ去る。 クエンティンは、病院から盗んだアドレナリンを打ち車を走らせるが、クルーガーが道路に立っていたのを目撃して車を止める。 その近くの、閉園になったバンダム幼稚園に侵入した二人は、ナンシーが、かつてクルーガーに連れてこられた部屋を見つける。 そこで二人は、クルーガーが自分が無実だということを思い出させるために導いたことを知る。 ナンシーは、目が覚めなくなることを覚悟して眠りに付き、そしてクルーガーに襲われる。 クエンティンがナンシーを目覚めさせようとして、心臓にアドレナリンを打ち、現実に戻りクルーガーを倒す。 ナンシーはその部屋に火を放ち、傷を負ったクエンティンを建物から連れ出し病院に向かう。 母グウェンと帰宅したナンシーだったが、彼女は、鏡から飛び出してきたクルーガーに襲われてしまう。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「エルム街の悪夢」(1984)
・「エルム街の悪夢2 フレディの復讐」(1985)
・「エルム街の悪夢3 惨劇の館」(1987)
・「エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター 最後の反撃」(1988)
・「エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド」(1989)
・「エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア」(1991)
・「エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア」(1994)
リメイク:
・「エルム街の悪夢」(2010)
関連作:
・「フレディVSジェイソン」(2003)
*(簡略ストー リー)
エルム街に住むナンシーやクエンティンら5人の高校生は、ストライプのセーター、焼き爛れた顔とそれを隠す帽子、そして鉄の爪を持った奇怪な男に襲われるという、同じ悪夢を見て眠ることが出来ずにいた。
やがてナンシーは、次々と犠牲者が出る中、夢に出てくる幼稚園に秘密があるのではないかと考える。
そしてクエンティンは、自分達が幼稚園時代に、そこの庭師クルーガーが子供達に危害を加えたという疑いをかけられ、自分の父親ら父兄に焼き殺されたことを知る。
それを知ったナンシーとクエンティンは、何とか眠らない方法を考えながら、クルーガーの隠された秘密を探ろうとするのだが・・・。
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多くのミュージック・ビデオやCMを手掛けている、サミュエル・ベイヤーの長編デビュー作。
人気シリーズのリブート版ということと、主人公のクルーガー役がロバート・イングランドから、低迷期を脱した現在、活躍を続けるジャッキー・アール・ヘイリーに代わったことなどが話題になった作品。
製作にマイケル・ベイが参加していることもあり、興行的にも期待された作品ではあるが、北米では約6300万ドルに留まった。
全世界では、約1億1300万ドルのまずまずのヒットとなった。
新たなシリーズということもあり、クルーガーが、前シリーズの時のようなユーモアなどは一切見せず、情無用の凶悪殺人鬼として登場するところが斬新だ。
しかし、クルーガーの奇怪な雰囲気は良く出ているが、恐怖という点ではやや物足りなさを感じる内容で、今後に続く序章というところだろうか・・・。
異様な容姿で登場するクルーガー役ジャッキー・アール・ヘイリーは、殺人鬼として悪夢に現れる原因となった事件で素顔も見せて、小柄ながら凄みもあり、なかなか迫力ある演技で熱演している。
クルーガーの悪夢に立ち向かうルーニー・マーラとカイル・ガルナー、犠牲となる友人役のトーマス・デッカー、ケイティ・キャシディ、ケラン・ラッツ、クエンティン(K・ガルナー)の父クランシー・ブラウン、ナンシー(R・マーラ)の母親コニー・ブリトン、クリス(K・キャシディ)の母親リア・D・モーテンセンなどが共演している。