人気アンカーマンとその仲間達が女性キャスターの入社をきっかけに巻き起こす騒動を描く、製作総指揮デヴィッド・O・ラッセル、監督、脚本アダム・マッケイ、脚本、主演ウィル・フェレル、クリスティナ・アップルゲイト、ポール・ラッド、スティーヴ・カレル、デヴィッド・ケックナー、ヴィンス・ヴォーン他共演のコメディ。 |
・コメディ
・スティーヴ・カレル / Steve Carell / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:アダム・マッケイ
製作:ジャド・アパトー
製作総指揮
デヴィッド・O・ラッセル
ショーナ・ロバートソン
脚本
ウィル・フェレル
アダム・マッケイ
撮影:トーマス・E・アッカーマン
編集:ブレント・ホワイト
音楽:アレックス・ワーマン
出演
ロン・バーガンディ:ウィル・フェレル
ヴェロニカ・カーニングストーン:クリスティナ・アップルゲイト
ブライアン・ファンタナ:ポール・ラッド
ブリック・タムランド:スティーヴ・カレル
チャンプ・カインド:デヴィッド・ケックナー
エドワード”エド”ハーケン:フレッド・ウィラード
ガース・ホリデー:クリス・パーネル
ウェス・マントゥース:ヴィンス・ヴォーン
ヘレン:キャスリン・ハーン
スコッティ:セス・ローゲン
ティノ:フレッド・アーミセン
バーテンダー:ダニー・トレホ
バイカー:ジャック・ブラック
フランク・ヴィッチャード:ルーク・ウィルソン
アルトゥーロ・メンデス:ベン・スティラー
公共放送局キャスター:ティム・ロビンス
動物園の飼育係:ミッシー・パイル
バーの男:ジェリー・スティラー
局の職員:アダム・マッケイ
アメリカ 映画
配給 ドリ ームワークス
2004年製作 95分
公開
北米:2004年7月9日
日本:未公開
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $85,288,300
世界 $90,574,188
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1974年、サンディエゴ。
”KVWMチャンネル4”のアンカーマン、ロン・バーガンディ(ウィル・フェレル)は、エミー賞を5度受賞した地元の有名人だった。
ロンは、スポーツのチャンプ・カインド(デヴィッド・ケックナー)、お天気のブリック・タムランド(スティーヴ・カレル)、リポーターのブライアン・ファンタナ(ポール・ラッド)とチームを組んで、絶大な人気を誇る夕方6時のニュースを担当していた。
先月の視聴率が発表され、局長のエドワード”エド”ハーケン(フレッド・ウィラード)は一位を獲得したことを伝え、ロンや仲間達、そしてスタッフらと喜ぶ。
エドは、アシスタントのガース・ホリデー(クリス・パーネル)に、ロン達が羽目を外し過ぎないように監視するよう指示するが、無駄だと言われる。
仲間達と共に恒例の週末のパーティーを楽しむロンは、出席者のヴェロニカ・カーニングストーン(クリスティナ・アップルゲイト)に心奪われてしまう。 ヴェロニカに声をかけたロンは自分が有名人だと自慢するが、それに全く興味を示さない彼女に相手にされない。 帰宅したロンは、愛犬バクスターと会話をして眠る。 週明け、局ではミーティングが行われ、エドは、番組に変化を与えるために、新戦力を加えると言ってヴェロニカを紹介し、ロンは驚く。 女性がキャスターになることなど考えられないブライアンやチャンプは猛反発し、ロンとブリックも一応、二人に同調する。 局内での女性蔑視は当たり前で、メインの仕事をすることなど考えられないため、ブライアンやチャンスはヴェロニカを馬鹿にする。 ややヴェロニカに同情的なロンは、チャンプとブライアンに冷やかされ、彼女を落せると簡単に言って豪語する。 仲間達とランチ後に散歩をしていたロンは、万年2位のライバル局のキャスター、ウェス・マントゥース(ヴィンス・ヴォーン)に出くわす。 罵り合いが始り一触即発の両者だったが、ロンが冷静に対処して、ウェスを侮辱して黙らせる。 初仕事でネコのファッション・ショーの取材をするよう言われたヴェロニカは、エドに不満を訴えるものの、聞き入れてもらえなかった。 局に戻ったチャンプは、まず自分が口説いてみるとロンに伝えてヴェロニカに近づくが、股間を強打されてしまう。 特別のコロンを付けてベロニカの元に向かったブライアンは、その臭いの酷さで皆に敬遠されてしまう。 ブリックは、ヴェロニカを”パンツ・パーティー”に誘うものの断られる。 ヴェロニカを口説こうとしたロンは軽蔑されたため、街を案内したかっただけだと伝えて、彼女に付き合うと言われる。 実はロンに惹かれていたヴェロニカは、その日の番組を終えた彼を待つ。 車で出かけた二人は、サンディエゴの夜景を見てからレストランに向い、ロンは、オーナーのティノ(フレッド・アーミセン)に同僚のヴェロニカを紹介する。 ロンはティノに促され、ステージに上がり得意のフルートを披露する。 食事を終えた二人は、ネットワークのアンカーになるという共通の夢があることを確認する。 ムードは高まり、職場恋愛はしないと言うヴェロニカは帰ろうとするが、ロンに迫られて二人は愛し合う。 局内では関係を秘密にすることを約束したロンだったが、翌日、仲間達に話してしまう。 ”愛”を理解できない仲間達に、ロンはそれを教える。 ネコのファッション・ショーの取材を終えたヴェロニカはロンに会い、彼が番組内で自分と交際中と話してしまったことを非難する。 ロンは、謝罪しながら、抑えきれない自分の気持ちをヴェロニカに伝える。 その後、付き合いが悪くなったと仲間達に言われたロンは、ヴェロニカのことしか考えられなくなる。 ヴェロニカは、遣り甲斐のある仕事をエドに求めるが、思い道理にはいかなかった。 そんな時、局に向かっていたロンが”サンディエゴ=コロナド橋”を車で走行中にブリトーを投げ捨て、それが当たったバイカー(ジャック・ブラック)が横転してしまう。 ロンが誠意を見せないため憤慨したバイカーは、バクスターを海に蹴落としてしまう。 悲しみで取り乱すロンは何もできなくなり、番組の開始時間が迫るエドとガースは、ロンが現れないために苛立つ。 チャンスとばかりに自分をキャスターに売り込んだヴェロニカは、それを認めようとしないエドに食い下がり、準備を始めてしまう。 ブライアンに電話をしたロンは、混乱しながら局に向かう。 本番を前にして緊張するヴェロニカに対し、チャンプとブライアンはからかって妨害しようとする。 ヴェロニカは見事に代役を務め、女性スタッフのヘレン(キャスリン・ハーン)らは喜び、エドとガースも満足する。 そこにロンが現れ、ヴェロニカは自分がアンカーを完璧にこなしたことを伝える。 憤慨したロンは、ヴェロニカを罵倒して追い出してしまう。 翌日のミーティングで、昨夜の視聴率が良かったことを伝えたエドは、ヴェロニカをもう一人のアンカーとして起用することを決定する。 ロンと仲間達は反発するが、ヴェロニカの人気は急上昇する。 その後、仲間達やスタッフを巻き込みヴェロニカに嫌がらせをするロンだったが、効果はなかった。 他の女性スタッフからも嫌われたロンと仲間達は、新しいスーツを買って気分展開しようとする。 店に向かおうとしたロンらは、現れたウェスらに因縁を付けられて決闘することになる。 そこに、3位の局のフランク・ヴィッチャード(ルーク・ウィルソン)、公共放送のキャスター(ティム・ロビンス)、スペイン語局のアルトゥーロ・メンデス(ベン・スティラー)らが現れ、ロンらと激しい戦いを繰り広げる。 局に戻ったロンは、全てヴェロニカが来たせいだと言って対策を考える。 そして、ロンとヴェロニカは、局内で口論となり大乱闘になる。 その夜、女性スタッフと食事をしたヴェロニカは、ロンがプロンプターの文字を全て読んでしまう癖があることをヘレンから知らされる。 翌日の番組を終えようとしたロンは、プロンプターに映った通り”クソ食らえサンディエゴ”と読んでしまう。 エドらは驚き、大問題になることは確実になるのだが、ロンはそれに全く気付かない。 クビだと言われたロンは、番組の録画をエドに見せられ、ヴェロニカが細工したと言い訳をする。 それは認めるものの手遅れだと言うエドは、解雇するしかないことをロンに伝える。 冷静になるようエドを説得するロンだったが、抗議する数百人の市民が、局の前に集まっていることをガースから知らされる。 ロンは市民に罵倒されながら局を去り、それを見守るしかないヴェロニカは後悔する。 その後も市民から非難されるロンは家に閉じこもり、ヴェロニカをキャスターにしてうまくやる仲間達の番組を見る。 ヴェロニカはロンに電話をするものの、何も話せずに受話器を置いてしまう。 生活は乱れ廃人のようになってしまったロンは、街で仲間達に出くわすが、ブライアンから、話をしたらクビになると言われてしまい、チャンプとブリックは悲しい思いをする。 3か月後。 ウェスやフランクら各局も取材を始め、ヴェロニカはカメラマンのスコッティ(セス・ローゲン)らと到着する。 バーで酔っていたロンは、女に一番大切なものを奪われたと言って嘆く。 バーテンダー(ダニー・トレホ)から、時代は変わり、女も様々な場所に進出していると言われたロンだったが、慰めにならない。 パンダの出産の瞬間を捉えられるいい場所を見つけたヴェロニカは、スコッティを呼ぼうとするが、現れた公共放送のキャスターに突き落とされてしまう。 その場がクマの檻だと知り、ヴェロニカは驚く。 現場に駆け付けたエドは、ヴェロニカがいないために苛立ち、仕方なくロンを呼ぶことにする。 バーにいたロンはエドからの電話を受けて、ヴェロニカが姿を消したことを知らされる。 復帰するよう言われたため、エドに感謝したロンは、身なりを整えて仲間達を呼ぶ。 その場にいたブライアンらに協力を求めたロンだったが、彼らは、以前とは状況が変わってしまったと言って、それに消極的だった。 ロンに説得されたブライアンらは納得して動物園に向い、リーポートのポジションを探す。 ネットワークが来ていることを知ったロンは張り切るが、ヴェロニカがクマに襲われそうになっていることに気づく。 仕事をとるべきだとブライアンに言われたロンだったが、檻に飛び込んでしまう。 それに気づいた記者達はクマの檻に移動し、ロンを見捨てられない仲間達も飛び込みクマに立ち向かう。 そこに、生きていたロンの愛犬デクスターが現れ、人間達に手を出すなと言ってクマを説得する。 クマ達は納得してねぐらに戻り、ロンは愛犬との再会を喜び感謝する。 檻には梯子が降ろされてロンとヴェロニカは脱出しようとするが、そこにウェスが現れる。 邪魔をするかに見えたウェスだったが、憎むものの尊敬するとロンを伝えて彼に手を貸す。 エドからマイクを渡されたロンは、ヴェロニカからも任せると言われ、パンダの出産をリポートする。 ロンは、実況するには助けが必要だと言ってヴェロニカを紹介し、彼女との愛を確かめる。 その後、チャンプはNFLの解説者になるものの、テリー・ブラッドショーへのセクハラが問題になり降板させられた。 ブライアンは、”FOX”のリアリティ・ショー”セックス・アイランド”の司会者となり成功した。 ブリックは結婚して11人の父親になり、ブッシュ政権のトップ・アドバイザーになる。 ロンとヴェロニカはサンディエゴを離れ、CNN風のニュース番組”ワールド・ニュース・センター”で、初の男女混合アンカーとなる。
...全てを見る(結末あり)
パンダが出産する大ニュースが舞い込み、エドはヴェロニカを動物園に急行させる。
参加:
・「俺たちニュースキャスター」(2004)
・「俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク」(2013)
*(簡略ストー リー)
1974年、サンディエゴ。
”KVWMチャンネル4”の人気アンカーマン、ロン・バーガンディは、ブライアン、ブリック、チャンプらとチームを組み、看板番組の夕方6時のニュースを担当していた。
そんなロンは、魅力的な女性ヴェロニカに出会うのだが、相手にされなかった。
その後、局長のエドから、番組に変化を与えると言って新戦力のヴェロニカを紹介されたエドは驚いてしまう。
仲間達は、女性の起用など認められないと言って猛反発するが、ロンはヴェロニカに惹かれていたために戸惑う。
ヴェロニカは、ブライアンらの嫌がらせに対抗しながらも女性アンカーを目指し、実は好意を抱くロンと親密になるのだが・・・。
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脚本を兼ねるアダム・マッケイの監督デビュー作であり、同じく”サタデー・ナイト・ライブ”の人気によりスターとなった盟友ウィル・フェレルとの共同脚本による爆笑コメディの快心作!
二人は、この後コンビを組み数々のコメディをヒットさせている。
時代設定を1970年代にしているところがいい。
当時を感じさせるファッションやヘアースタイル、どことなくナンセンスな雰囲気は、その時代を思い起こさせてくれて実に懐かしい。
女性蔑視もセクハラもお構いなしの時代、それを前面に出した内容は、人権や差別に敏感過ぎる現在の堅苦しい考えに抵抗しているような徹底ぶりだ。
男性包囲網のような社会に真っ向から挑む女性の姿もまた痛快で、その激しい戦も見所の一つだ。
こんなに楽しい、超豪華スター競演の作品を、日本では公開しないことが考えられない。
本作を遥かに上回るヒットとなった、今を時めくスター総出演の続編も未公開というのだから信じ難い。
自信過剰な人気アンカーマンを熱演するウィル・フェレル、女性アンカーを目指す野心家を好演するクリスティナ・アップルゲイト、主人公とチームを組む少々間抜けな同僚達ポール・ラッド、スティーヴ・カレル、デヴィッド・ケックナー、局長のフレッド・ウィラード、そのアシスタント、クリス・パーネル、女性スタッフ、キャスリン・ハーン、カメラマンのセス・ローゲン、レストランのオーナー、フレッド・アーミセン、バーテンダーのダニー・トレホ、バイカーのジャック・ブラック、ライバル局のキャスター、ヴィンス・ヴォーン、ルーク・ウィルソン、ベン・スティラー、ティム・ロビンス、動物園の飼育係ミッシー・パイル、バーの男(ジェリー・スティラー)、そして局の職員役でアダム・マッケイも出演している。