事故を起こして負傷し記憶を失った男性と妻だと言う看病する女性との関係を描く、監督マイケル・ポーリッシュ、主演ケイト・ボスワース、ウェス・ベントリー、オリヴィア・ローズ・キーガン他共演にミステリー・サスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ポーリッシュ
製作総指揮
ケイト・ボスワース
エリック・ブレナー
ジェイコブ・ペチェニック
ジェフ・ライス
脚本
エイミー・コルキスト
マイク・リー
撮影:ジェイソン・クロザーズ
編集:ティモシー・アルヴェルソン
音楽:アレックス・デ・クラヴァロー
出演
女性:ケイト・ボスワース
男性:ウェス・ベントリー
オードリー:オリヴィア・ローズ・キーガン
刑事:シャショウニー・ホール
デイヴ:リチャード・リール
医師:パトリック・ボーショー
ロジャース:ミア・バロン
アメリカ 映画
配給 XLrator Media
2015年製作 90分
公開
北米:2015年8月14日
日本:未公開
製作費 $3,000,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
男性(ウェス・ベントリー)と女性(ケイト・ボスワース)、そして後部座席の少女(オリヴィア・ローズ・キーガン)は、車で街道を走っていた。
男性がよそ見をした瞬間に、少女は叫び声をあげる。
ベッドの上で昏睡状態から目覚めた男性は記憶を失い、その場が自宅で、妻だと言う目の前の女性のことも思い出せない。
今は休んでほしいと女性から言われた男性は、ベッドから下り窓の外を見て、郵便配達のデイヴ(リチャード・リール)が来たことを確認する。
それを制止した女性は男性をベッドに寝かせ、デイヴと目を合わせる。
男性の点滴量を増やした女性は、部屋を出る。
行方不明者の捜索をしていた刑事(シャショウニー・ホール)は、記者からの電話を受ける。 うなされながら2日間眠っていた男性は、一階のキッチンに向かう。 飼っていた記憶もない猫の泣き声が聴こえることを、男性は料理をしていた女性に伝える。 猫は飼っていると言われた男性は、女性と一緒に食事をする。 男性は看病してくれたことを感謝し、二人で体験したことを話す女性は、彼の記憶を戻そうとする。 その後、二人はベッドに入り、事故のことを訊かれた女性だったが、自分は投げ出されたので無傷だったと伝え、その話は止めたいと言いながら男性に寄り添う。 街道の事故の被害者は不明で、車が1960年代から登録更新がないことを部下のロジャース(ミア・バロン)から報告された刑事は、乗っていたのは大人二人と少女一人だろうと言われ、その住所を知ろうとする。 パパと叫び声をあげる少女の夢を何度も見る男性は、女性のことを知ろうとするが、過去のことは一度話せば十分だと彼女から言われる。 翌日、映画を作っているという女性の部屋に入った男性は、未だに何も思い出せないことを伝える。 この部屋に全ては残っていると伝えた女性は、思い出させてほしいと男性から言われる。 ある部屋に入る人影のような物を見た男性だったが、その場に入った女性は猫を抱いて出てくる。 女性が買い物などに出かけたため、置いてあったアルバムを見た男性は、少女が写っていることを確認する。 薬局に向かった女性は妊娠検査薬を購入し、動物病院で”ケタミン”と注射器を持ち出す。 キッチンの奥の地下室を調べた男性は、映写されている幼い少女の映像と、医療器具などを確認する。 女性は、子供達が遊ぶ公園で車を止める。 猫がクローゼットを気にするため扉を開けた男性は、男の死体が転げ出たために驚き、脚のギブスを外して、物音に気づきながらその場を離れる。 戻った女性に死体のことを訊いた男性は、それが誰なのかを問い、前の夫がいたことは話したと言われる。 男性は、ケタミンを女性から注射されて倒れる。 ベッドの上に拘束された男性は、電気ショック療法で拷問され、やめる代わりに子供が欲しいと女性から言われる。 アルバムを見る女性に、他人ばかりであり、自分達の写真はないのかと伝えた男性は、拘束を逃れて彼女の首を絞める。 花瓶で男性を殴り気絶させた女性は、ケタミンを注射する。 その後、現れたデイヴから書留のサインを求められた女性は、彼を家に招き入れる。 意識を取り戻した男性は、ベッドから下りて這いながら部屋を出ようとするが、現れた女性に火かき棒で殴られて意識を失う。 デイヴも殺害した女性は、彼を地下室に蹴落とす。 事故の夜のことを話し始めた女性は、覚えていないと言う男性に、自分の仕事は生き物を永遠に眠らせることだと伝える。 夢の中で見る少女は自分の娘なのかと尋ねた男性だったが、女性は何も答えずにその場を去る。 刑事は、目的の家にロジャースを向かわせて、行方不明の者が配達中に脳梗塞で倒れて死んだという考えを伝える。 地下室に向かった女性は、ヘッジトリマでデイヴの死体を切断しようとする。 家に着いたロジャースは、叫び声を聞いて中に押入り、拘束されていた男性を見つける。 しかし、女性に襲われたロジャースは殺害される。 ロジャースから連絡がないため、不審に思った刑事は、帰りに現場の家に寄ってみることにする。 地下室に連れてこられた男性は、夢で見た少女が檻に入れられていることを知り、女性から娘のオードリーだと言われる。 男性から解放するようにと言われた女性は、子供が必要であるため、妊娠させてくれれば指示に従うと伝える。 望は叶えると言われた女性は、大人しくすると少女に約束させて、彼女を解放する。 事故の話をするようにと言われたオードリーは、その場にあったナイフで女性を刺して、キッチンに向い電話をかける。 オードリーを注射で眠らせてバスタブに入れた女性は、ロボトミーを確立したウォルター・フリーマンの、画期的な治療法を男性に試そうとする。 そこに刑事が現れたため対応した女性は、行方不明者を捜索中だと言われるが、役には立てないと言って彼を追い払おうとする。 拘束を逃れた男性は、オードリーを水に沈めて殺そうとする女性を叩きのめす。 その場から逃れたオードリーは、家を出て走り去る。 病院のベッドで目覚めた男性は、その場にいた医師(パトリック・ボーショー)に娘は無事かと尋ねる。 問い続けることを医師から指示された男性は、今は休むようにと言われる。 現れた刑事に助けてほしいと伝え、事件の経緯を訊かれた男性は、分からないと答える。 それならば記憶をたどろうと言われた男性は、オードリーのことを訊かれ、妻の話になるが名前を思い出せない。 自分の名前も分からない男性は、娘の名だけは分かると伝えるが、オードリーの写真を見せられ、彼女がある富豪の娘だと刑事から知らされる。 刑事は、オードリーは行方不明になり、身代金を要求されたと男性に話す。 男性は、避妊治療の費用のため、女性と共にオードリーを誘拐しようとした際のことを思い出す。 身代金を要求する手紙をみせられた男性は、筆跡が一致したと言われ、自分が誘拐したことを知らされる。 被害者の証言もあると言われた男性は、他にも3件の殺人罪で終身刑になると話す刑事に、殺していないと伝える。 名前も覚えていないのに、なぜそう言えると刑事から問われた男性は、女性のことを話すが、彼女が見つかっていないことを知らされる。 状況証拠は全て揃っていると伝えた刑事は、それが自分の記憶かと尋ねる男性に、そうだと答えてその場を去る。 事故を起こした男性は、互いに怪我をしたオードリーから、パパに会いたいと言われたことを思い出す。 その場に現れた看護師に扮した女性から、自分の仕事は、生き物を永遠に眠らせることだと言われた男性は、安楽死させられる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
女性と少女を車に乗せていた男性は、事故を起こして負傷し、意識を回復するものの記憶を失っていた。
妻だと言う女性に看病された男性は、何も思い出せないまま、地下室で死体を見つける。
それを女性に問い詰めるものの、ケタミンを注射された男性は拘束される。
拷問された男性は、子供が欲しいと言う女性から何んとか逃れようとするのだが・・・。
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楽しいはずの家族旅行を襲った悲劇の様に始まるオープニングから、妻だと言う女性に看病される記憶を失った男性が監禁される展開となり、冒頭のイメージが崩れ去る中盤から、驚きのクライマックスに至るミステリアスなサスペンス。
魔性の女的な存在である美しいケイト・ボスワースの異様な雰囲気と、彼女に翻弄される、記憶を失い混乱する男性を演ずるウェス・ベントリーの、苦悩しながらの”戦い”を描く物語でもある。
全てが夢だったのかと思わせるクライマックスで、ゴーストのように現れる謎の女性の行動、彼女が再び犯罪を起こしそうな雰囲気で終わるラストも恐ろしい。
誘拐と猟奇殺人犯である、冷酷な主人公の女性を好演するケイト・ボスワース、クライマックスまで何者なのかが不明な、記憶を失う男性のウェス・ベントリー、二人に誘拐されていた富豪令嬢オリヴィア・ローズ・キーガン、行方不明事件を捜査する刑事シャショウニー・ホール、郵便配達のリチャード・リール、医師パトリック・ボーショー、女性警官ミア・バロンなどが共演している。