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アメリカン・スウィートハート America’s Sweethearts (2001)

ハリウッドの大物スター・カップルの離婚の危機とともに起きる騒動とロマンスを描く、製作、脚本、出演ビリー・クリスタル、監督ジョー・ロス、主演ジュリア・ロバーツキャサリン・ゼタ=ジョーンズジョン・キューザックスタンリー・トゥッチクリストファー・ウォーケン他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ジョー・ロス

製作総指揮
チャールズ・ニューワース

ピーター・トラン
製作
スーザン・アーノルド

ビリー・クリスタル
ドナ・ロス
脚本
ビリー・クリスタル

ピーター・トラン
撮影:フェドン・パパマイケル
編集:スティーヴン・A・ロッター
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
キャスリーン”キキ”ハリソン:ジュリア・ロバーツ

リー・フィリップス:ビリー・クリスタル
グウェン・ハリソン:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
エディ・トーマス:ジョン・キューザック
ヘクター・ゴンザレス:ハンク・アザリア
デイヴ・キングマン:スタンリー・トゥッチ
ハル・ワイドマン:クリストファー・ウォーケン
セラピスト:アラン・アーキン
本人:ラリー・キング
ダニー・ワックス:セス・グリーン
デイヴィス:スコット・ツェラー
リムジンの運転手:スティーヴ・ピンク
デイヴ・オハンロン:レイン・ウィルソン
ローラ・ミッシンジャー:リサ・ジョイナー
警備員:エリック・バルフォー
警備員:マーティ・ベラフスキー

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

2001年製作 103分
公開
北米:2001年7月20日
日本:2002年3月2日
製作費 $48,000,000
北米興行収入 $93,607,670
世界 $138,191,430


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
グウェン・ハリソン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)とエディ・トーマス(ジョン・キューザック)は、ビッグ・スター同士のカップル。

理想のカップルとして誰もが羨む二人だったが、グウェンがスペイン人俳優ヘクター・ゴンザレス(ハンク・アザリア)と浮気をしたことでトラブルとなる。

映画宣伝担当のリー・フィリップス(ビリー・クリスタル)は、二人の作品の殆どをヒットさせた立役者だったが、今回はそれに関わる気はなかった。

自分を解雇したプロデューサーのデイヴ・キングマン(スタンリー・トゥッチ)に呼ばれたリーは、グウェンとエディの新作”時を超えて”を見せられる。

オスカーを3度受賞したハル・ワイドマン(クリストファー・ウォーケン)の監督作品であるそれは、本編が始まる前に終わってしまう。
...全てを見る(結末あり)

8600万ドルもの製作費をかけた作品が、タイトルだけだと言って激怒するキングマンは、ワイドマンから電話を受ける。

ワイドマンは、完成した作品をまずマスコミに見せると言い張るため、キングマンの怒りは収まらない。

ヒット作が出せずに焦るキングマンは、作品の宣伝をリーに頼むが、彼はそれを承知しない。

グウェンとエディの寄りを戻せば、クビは撤回すると言われたリーは、それを引き受けることにする。

リーは、スタッフを集めてプレス・ジャンケットの準備を始め、グウェンの付き人である妹のキャスリーン”キキ”(ジュリア・ロバーツ)に根回ししようとする。

ラリー・キング・ライブ”に出演したグウェンは、視聴者やラリー・キングから嫌味を言われて気分を害する。

一方、傷心のエディは、療養施設でセラピスト(アラン・アーキン)のカウンセリングを受けていた。

エディを訪ねたリーは、新作への協力を彼に頼むものの断られる。

リーは、セラピストを買収してエディをおだて納得させ、何んとかジャンケットに顔を出す約束をさせる。

グウェンも訪ねたリーは、彼女がエディが来る場合は気が進まないことと、ヘクターがついて行くと言いいだしたため困惑する。

やはり行く気になれないと言うグウェンは席を外し、リーはキキに姉の説得を頼む。

皆が自分を嫌っていると考える被害妄想気味のグウェンに、イメージチェンジのチャンスだと言ってキキは彼女にジャンケット行きを承知させる。

ネバダ州”ハイアットリージェンシー・レイク・ラスベガス”。
別々のリムジンで同時に到着したグウェンとエディは、マスコミやファンに歓迎されながらホテルに向かう。

その夜、部屋を出てグウェンの姿を確かめようとしたエディは、プールサイドに立つ彼女らしき女性を見て”生涯の女”だと感じるが、警備員(エリック・バルフォー/マーティ・ベラフスキー)に変質者と間違えられ騒動を起こす。

リーが上手く話をまとめるものの、それが報道されてしまい、その映像を見たグウェンとエディは驚く。

二人から連絡を受けたリーは、もみ消すことを約束して電話を切る。

リーの助手ダニー・ワックス(セス・グリーン)は、ホテルの監視画像を、リーがテレビ局に渡したことを知り、宣伝のためにはどんな方法も使うと言われる。

グウェンはエディのことが気になり、キキに彼に会いたいことを伝える。

キキはグウェンに頼まれて仕方なくエディを連れて来ようとするが、二人が別居した頃、彼を訪ねキスしてしまった時のことを思い出す。

エディに会ったキキは、キスを謝罪され、彼からグウェンを取り戻したい気持ちを聞く。

キキはエディをグウェンの元に案内し、リーとデイヴがそれを監視する。

エディと車の中で話したグウェンは、ジャンケットで自分達の不利にならないようにという話しかしなかった。

翌日、ジャンケットは始り、”理想のカップル”を装ったグウェンとエディは、各メディアなどのインタビューを無難にこなす。

まずまずの出足だったリーは、グウェンとエディに食事をさせようとする。

しかし、グウェンはそれを拒み、代わりにキキが現れたため、それに気づいたリーはグウェンに電話をしてその場に来させようとする。

話が弾むエディとキキだったが、そこにグウェンが現れる。

仲が良さそうなグウェンとエディをテレビで見て、憤慨したヘクターは現地に現れる。

それに気づいたリーは、二人の居場所をヘクターに知らせて、揉める様子をデイヴに写真に撮らせる。

一人で興奮するヘクターを見ていられないエディは、席を外そうとする。

ヘクターに挑発されたエディは彼に襲いかかるが、叩きのめされ気を失ってしまう。

部屋でキキに介抱されたエディは、再び彼女にキスしてしまい二人は一夜を共にする。

その場に到着していたキングマンは、見事に話題を作りジャンケットを成功させつつあるリーに感謝する。

翌朝、愛を確かめ合ったエディとキキだったが、グウェンから電話がある。

エディがグウェンの部屋に行くことを知ったキキは姿を消してしまう。

グウェンの部屋に戻っていたキキは、現れたエディと姉が気になる。

寄りを戻したいエディ、離婚届を渡したいグウェン、その間で世話を焼く自分が嫌になったキキは、不機嫌になり部屋を出る。

離婚をするべきか迷っていると言う、馬鹿げた考えのグウェンに呆れたエディは、その場を去りキキを追う。

一生グウェンに操られることになるとエディに伝えたキキは、自分達はうまくいかないことも付け加える。

キキは、プールサイドにいた女性に”生涯の女”を感じたと言ったエディに、それが自分だったことを伝えてその場を去る。

かつて30キロも太っていたキキは、ダイエットに成功していたのだが、今回のことがきっかけでやけ食いを始める。

その場に現れたリーは、グウェンの世話に嫌気が差すキキの愚痴を聞かされる。

キキがエディに惹かれていることに気づいていたリーは、彼も同じ気持ちだと言って、思いを伝えるよう励ます。

その後、皆を前に屋根の上に現れたエディは、飛び降りるような素振りを見せる。

焦ったリーはエディを助けるが、彼は妄想をしていただけだと話す。

エディは、グウェンではなくキキのことで悩んでいることをリーに伝える。

そこにワイドマンがヘリコプターで到着し、リーは作品が届いたことを喜ぶ。

特設会場での試写会が始るものの、それは、ワイドマンが撮影の舞台裏を記録した映像だった。

これぞリアリズムの最高傑作と自負するワイドマンに対して、激怒したグウェンは訴えると言い出し、会場は混乱する。

エディはキングマンを絶賛し、グウェンはヘクターが他の女性にも手を出したことを知る。

冷静になったグウェンは、エディとの復縁を発表して彼をステージに上がらせる。

しかし、エディはそれを拒み、キキに恋をしたことを伝える。

ステージに呼ばれたキキは、付き人ではなく自分の人生を歩みたいことをグウェンに伝える。

グウェンは、それなら解雇すると告げるものの、キキの幸せを願うことも伝えて、悲劇のヒロインを演じて会場から拍手を受けながらその場を去る。

エディは、キキに対する気持ちを素直に伝え、彼女もそれを受け入れ、会場は再び拍手に包まれる。

グウェンは、薬のせいで言動がおかしかったことを認め、人気女優の地位を維持することができる。

リーは、荷物をまとめて出かける準備をするエディとキキに、二人のお陰で新作の大成功を確信したことを伝えて感謝する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
大物スターで理想のカップルと言われたグウェンとエディだったが、彼女のスペイン人俳優ヘクターとの浮気が発覚し別居したため、大きなイメージダウンとなる。
プロデューサーのキングマンは、二人の新作の監督ワイドマンが、本編をまずマスコミに見せるというので焦ってしまう。
巨費をかけた作品を、失敗させる訳に行かないキングマンは、解雇した宣伝担当のリーに泣きつき、盛大なプレス・ジャンケットで主演の二人の復縁を発表しイメージ・アップを狙う。
グウェンの妹で付き人のキキは、エディに惹かれていたものの、ジャンケットの段取りなど、二人の関係を気にしながら困惑しつつ会場入りする・・・。
__________

製作にも参加したビリー・クリスタルピーター・トランの小気味よい脚本に支えられ、ジョー・ロスの軽快な演出も楽しい作品には仕上がっている。

とは言うものの、豪華スター競演は嬉しいが、物語は単調な展開、終盤の盛り上がりも平凡な作品。

上辺だけを重視する映画界を皮肉った作品で、スターの付き人が自立していく姿を描く爽やかな内容ではあるが、ややパンチが足りない。

北米興行収入は約9400万ドル、全世界では1億3800万ドルのヒットとなった。

ジェームズ・ニュートン・ハワードらしい、優しい雰囲気の音楽が印象に残る。

主演ではあるが控えめな役柄を演ずるスターの姉を持つ付き人ジュリア・ロバーツ、彼らしい茶目っ気を生かし好演する宣伝担当ビリー・クリスタル、大物スター・カップル、キャサリン・ゼタ=ジョーンズジョン・キューザック、彼女の恋人ハンク・アザリア、プロデューサーのスタンリー・トゥッチ、映画監督のクリストファー・ウォーケン、セラピスト役のアラン・アーキン、本人役でラリー・キング、宣伝担当補佐セス・グリーン、プロデューサーの助手役スコット・ツェラー、記者レイン・ウィルソン等が共演している。


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