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クライムダウン A Lonely Place to Die (2011)

登山者の5人の男女が山中に監禁されていた少女を発見したことで巻き込まれる誘拐事件を描く、監督、脚本ジュリアン・ギルビー、出演メリッサ・ジョージエド・スペリーアスショーン・ハリスイーモン・ウォーカー他によるサスペンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ジュリアン・ギルビー

製作
トビー・リチャーズ

マイケル・ラヴデイ
脚本
ジュリアン・ギルビー

ウィル・ギルビー
撮影:アリ・アサッド
編集:ジュリアン・ギルビー
音楽:マイケル・リチャード・プロウマン

出演
アリソン:メリッサ・ジョージ

エド:エド・スペリーアス
キッド:ショーン・ハリス
アンディ:イーモン・ウォーカー
ロブ:アレック・ニューマン
アナ:ホリー・ボイド
ダルコ:カレル・ローデン
ジェニー:ケイト・マゴーワン
アレックス:ゲイリー・スウィーニー
マクレー:スティーヴン・マッコール
クリス:ポール・アンダーソン

イギリス 映画
配給
Carnaby International
Eigerwand Pictures
2011年製作 99分
公開
イギリス:2011年9月9日
北米:2011年11月2日
日本:未公開
製作費 $4,000,000
世界 $25,345,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
スコットランドハイランド地方
登山者アリソン(メリッサ・ジョージ)は険しい絶壁に挑んでいたが、油断したエド(エド・スペリーアス)が落下しそうになる。

山頂を目指していたロブ(アレック・ニューマン)が二人の元に戻り、エドは命拾いする。

一旦、麓に下りた三人は、山小屋に到着したジェニー(ケイト・マゴーワン)とアレックス(ゲイリー・スウィーニー)夫妻に迎えられる。

ロブは、翌日の登山に備え不安定な天気を気にする。

翌朝ロブは、計画を変更して安全を第一に考え出発する。

その後、森で休憩している際、エドは人間の声を聞き仲間にそれを知らせる。

アリソンらもそれを確認し、呼吸用の管が地中から出ていることに気づき、呼びかけに答える声を確認してその場を掘り起こす。
...全てを見る(結末あり)

5人は、木の箱の中から怯える少女アナ(ホリー・ボイド)を救出するが、彼女には英語が通じなかった。

アナが東欧人らしいことや事件の可能性があるため、ロブは最寄りの村に向かい救援を求めようと考えて、アレックスらにアナを任せてアリソンと共に出発する。

二人は150mの絶壁を下りることになるが、先行したアリソンはザイルが足りないために途中で待機する。

ロブがそれに続くものの、彼は落下してしまう。

アリソンは地上に向かおうとするが、落石が気になり川に落下する。

一命を取り留めたアリソンは、エドの死亡を確認して、ザイルが切られていることに気づく。

アナを連れたエド、ジェニー、アレックスは先を急ぐ。

その頃、二人のハンターが、キッド(ショーン・ハリス)とマクレー(スティーヴン・マッコール)に殺される。

アリソンはエドらに追いつき、川の対岸から、下流で合流することを伝え、ロブが殺されたことを知らせる。

次の瞬間、ジェニーがキッドとマクレーに狙撃され、アナと共に川に落下してしまう。

エドとアレックスは、二人を下流で助けようとして彼女らを追う。

アレックスは、狙撃を逃れるものの川に落ち、アナを助けようとして、水中で死亡したジェニーを見つける。

沈んでいたアナを救い出したアリソンは、気を失った彼女に人工呼吸をする。

アナは意識を取り戻し、アリソンは、キッドとマクレーに狙われながらも難を逃れる。

アリソンはアレックスと出くわし、エドはアナを見つけてアリソンらと合流する。

アナを抱いて逃げるように見せかけたアレックスは、キッドとマクレーに射殺される。

同じ頃、アナを救おうとするダルコ(カレル・ローデン)とアンディ(イーモン・ウォーカー)、クリス(ポール・アンダーソン)は、大金を用意して現地に向かう。

足を負傷したエドは、足手まといの自分を置いて行くようにアリソンを説得する。

東欧人らしきアナが誘拐された可能性があり、自分達が彼女を助けたことが正しかったかを問うエドだった。

アリソンは、アナを見捨てることはできなかったことと、この場を離れることを伝えて、二人を伴い出発する。

キッドとマクレーは、アナを学校の帰りに誘拐したて身代金600万ユーロを要求したため、彼女の父親から依頼されたアンディ、ダルコ、クリスらが、救出に向かったのだった。

アンナ・モア村に着いたアリソンらは警察に向かい、誘拐と殺人が起きたことを伝える。

インヴァネスの警察で事情を話すよう言われたアリソンは一先ず安心するが、エドは一刻も早く村から出ようとする。

パブでダルコと会ったキッドは、人質に逃げられたことを隠しながら取引を始める。

一向に連絡もない状況で、エドは地元の警官を疑い始めて、アリソンもそれに同意し、三人はその場を去ろうとする。

警官はアナを置いて行くよう伝えるが、マクレーが彼を狙撃して、三人は裏口から逃げる。

ダルコは、金を受け取りその場を出た後、アナの居場所を教えるというキッドの要求に応じようとしない。

カーニバルに沸く人混みに逃れたアリソンらだったが、マクレーに追われる。

マクレーは、現れたクリスを銃撃してエドを射殺する。

瀕死のクリスは、ダルコとアンディに人質が逃げたことを無線で知らせる。

ダルコはキッドに襲いかかり、監視していたアンディが銃を構える。

現金を持って逃げるキッドを銃撃したアンディは、銃弾を受けたクリスを見つける。

防弾チョッキを着ていたものの、銃弾が貫通していることを知らされたクリスは、アンディから銃を受取り自ら命を絶つ。

アナを連れたアリソンはある家に逃げ込むものの、押し入ってきたマクレーに襲われる。

アリソンは、アナの助けを借りてマクレーを倒し、彼女を二階の窓から脱出させて、マクレーに火を放たれた家の中で意識を失う。

その後アリソンは、駆けつけた消防隊員に助け出される。

キッドは車に戻るが、アンディに叩きのめされる。

アナは、救急車で病院に搬送される、意識の戻ったアリソンに寄り添い、ダルコはそれを確認する。

ダルコはアナの父親との取引に向かうが、アンディは、”コソボ紛争”時の戦犯である相手を警戒する。

連れて来られたキッドは、父親に引き渡されて殺される。

アンディは父親に感謝され、車を受取りその場を去る。

アリソンは、自分に付き添うアナの”ありがとう”という言葉を聞き涙する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
スコットランドハイランド地方
登山者のアリソン、ロブ、エドは、アレックスとジェニー夫妻に合流して険しい山頂を目指す。
5人は途中、山林で人の声を聞き、地中から出ている呼吸用の管を発見する。
その場から、監禁されていた少女アナを救出した5人は、救援を求め事件を知らせることを考える。
アリソンとロブは最寄りの村に向かうのだが、ロブは、絶壁でザイルを切られて落下死する。
アリソンはその場を逃れエドらと合流するが、ジェニーが何者かに狙撃されて死亡する。
アナは、身代金目的の誘拐犯キッドとマクレーに監禁されていたのだが、彼女を連れ去られた二人は、アリソンらの命を狙う・・・。
__________

身代金目的の誘拐事件自体は平凡な内容だが、大金のためには手段を選ばない犯人と、人質を救出してしまった者達の命を懸けた逃走と運命を描く展開は見応えある。

険しい山中での事件で、登山の専門家である主人公らが、旧悪な犯人達に容赦なく殺害されていく姿は痛ましい。

コソボ紛争”時の戦犯であると思われる誘拐された少女の父親が、捕えた犯人を虫けらのように扱うクライマックスも恐ろしい。

終盤、少女の救出のため取引に向かう者達と、犯人の駆け引きと攻防も興味深く描かれている。

ハリウッド映画を意識したような、ジュリアン・ギルビーの演出と脚本、アクションもスピード感があり、一味違う雰囲気も漂う舞台設定なども注目だ。

仲間を失いながら、言葉も通じない少女を救うために命を懸ける登山者メリッサ・ジョージ、少女を助けたことが正しかったのかを疑問に思いながら逃走を続ける同じく登山者のエド・スペリーアス、リーダーのアレック・ニューマン、夫妻ケイト・マゴーワンゲイリー・スウィーニー、誘拐犯ショーン・ハリススティーヴン・マッコール、少女救出に向かうイーモン・ウォーカーカレル・ローデンポール・アンダーソン、誘拐される少女ホリー・ボイドらが共演している。


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