世界一の富豪である石油王J・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を描く、製作、監督リドリー・スコット、主演ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーグ、ティモシー・ハットン他共演の犯罪ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:リドリー・スコット
製作
クリス・クラーク
クエンティン・カーティス
ダン・フリードキン
マーク・ハッファム
リドリー・スコット
ブラッドリー・トーマス
ケヴィン・J・ウォルシュ
原作
ジョン・ピアソン
”Painfully Rich: The Outrageous Fortunes and Misfortunes of the Heirs of J. Paul Getty”
脚本:デヴィッド・スカルパ
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:クレア・シンプソン
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演
アビゲイル”ゲイル”ハリス:ミシェル・ウィリアムズ
J・ポール・ゲティ:クリストファー・プラマー
フレッチャー・チェイス:マーク・ウォールバーグ
ダンテ・アニャーナ”チンクアンタ”:ロマン・デュリス
オズワルド・ヒンジ:ティモシー・ハットン
ジョン・ポール・ゲティ3世:チャーリー・プラマー
ジョン・ポール・ゲティ3世(7歳):チャーリー・ショットウェル
ジョン・ポール・ゲティJr.:アンドリュー・バカン
サヴェーリオ・マンモリーティ:マルコ・レオナルディ
ジオヴァンニ・ラコヴォーニ:ジュゼッペ・ボニファティ
エットレ・パッツァーノ:ニコラス・ヴァポリディス
マーク・ゲティ:キット・クランストン
アイリーン・ゲティ:マヤ・ケリー
アメリカ/イギリス 映画
配給
Sony Pictures Releasing(北米/イギリス)
STX Entertainment(世界)
2017年製作 133分
公開
イギリス:2018年1月5日
北米:2017年12月25日
日本:2018年5月25日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $25,113,710
世界 $56,996,300
■ アカデミー賞 ■
第90回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優賞(クリストファー・プラマー)
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1973年7月10日、午前3時、ローマ。
石油王である世界一の富豪J・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫で、16歳のジョン・ポール・ゲティ3世(チャーリー・プラマー)が犯罪組織に誘拐される。
株価を気にするゲティは、ポールの誘拐と警察が動き始めたことを知らされるものの、それを無視する。
__________
1948年、サウジアラビア。
ベドウィンと交渉して権利を手に入れたゲティは、石油開発を始める。
1958年。
輸送手段がなかったゲティは、フランスの”トゥーロン造船所”でタンカーを造る。
__________
ラブリア州。
犯人のアジトに連れて行かれたポールは、監禁される。
犯人の一人ダンテ・アニャーナ”チンクアンタ”(ロマン・デュリス)は、ポールの母親アビゲイル”ゲイル”ハリス(ミシェル・ウィリアムズ)に電話をする。 ポールが誘拐されたことを知ったゲイルは、チンクアンタから身代金1700万ドルを要求される。 ゲティの息子ジョン(アンドリュー・バカン)とは離婚していたゲイルは、親権の代わりに慰謝料を拒否していために、大金を払えるはずがなかった。 1964年、サンフランシスコ。 その後ジョンは、ゲティからの、ローマに来れば仕事を与えるという返事を受け取り、家族と共に旅立つ。 ローマ。 ゲティは、ギリシャの闇市で値切り11ドル余りで手に入れた像は、今では120万ドルのイ価値があると言いながら、それをポールに渡す。 家族との時間を楽しむゲティは、ジョンを”ゲティ・オイル”の副社長にしてヨーロッパの事業を任せようとする。 石油のことには素人のジョンは戸惑うが、ゲティは考えを変える気はなかった。 しかし、酒に溺れたジョンは麻薬にも手を出し、家族を捨てた。 1971年8月、モロッコ。 9月、サンフランシスコ。 10月、ローマ。 ポールの誘拐の件でゲイルから連絡を受けたゲティは、対応しようとしなかった。 テレビカメラの前に現れたゲティは、記者たちの質問を受け、身代金のことなどを訊かれるものの、何もしないと答える。 それを見たゲイルは、ゲティの元に向かい伝言を届ける。 イングランド、ゲティ邸。 弁護士に電話をしようとしたゲイルは、客用に設置された公衆電話を使うよう指示する執事から、長距離なら両替もすると言われて戸惑う。 チェイスと誘拐の件を話したゲティは、14人いる孫の中でポールは特別だと伝えて、ローマに行き彼を取り戻すよう指示する。 早急、且つ費用をできるだけかけずに済ませるようにと言うゲティは、ポールを見つけて犯人を突き止めるようにとチェイスに伝える。 ゲイルのことも任せたゲティは、交渉には関わらせないようにと伝える。 弁護士のジオヴァンニと話せなかったゲイルは、戻って来たチェイスから自己紹介され、一緒にポールを捜すと言われるものの、協力する気はなかった。 身代金をゲティが払おうとしない理由が理解できないゲイルは、彼らが考える”金”の意味は違い、自分の話は聞き入れられると言うチェイスに、ゲティに会えるまで帰らないと伝える。 ゲティが出かけたことを知ったゲイルは諦め、仕方なくチェイスと共にローマに向かう。 空港に到着して記者に囲まれたゲイルは、犯人たちに向けたメッセージを伝えて、捜査担当のコルヴォとチェイスと共に憲兵本部に向かう。 ゲイルは、世界中から届いた身代金要求の手紙を、当局がすべてチェックしていることを知る。 コルヴォは、世界一の富豪である資本家の孫を誘拐したのは、極左テロ組織”赤い旅団”だと考え、ゲイルにも護衛をつけようとする。 パパラッチに追われながらチェイスと共に帰宅したゲイルは、既に護衛の警官が来ていることを知る。 ゲイルは、ポールの部屋を調べたチェイスから、ドラッグに手を出し問題を起こす息子のことなどを聞かれる。 コルヴォから、誘拐を冗談だと思った理由を訊かれたゲイルは、何もかも信じ難かったと答える。 チンクアンタから、母親への手紙を書くよう指示されたポールは、家族に嫌われている理由を訊かれ、学校で放火事件を起こし退学になったと答える。 ポールの気持ちを理解するチンクアンタは、自分の子供が誘拐されたら、どんなことをしても金を払うと伝える。 イタリア人は家族の絆を大切にすると伝えたチンクアンタは、手紙を書くようポールに指示する。 ポールに顔を見られたチンクアンタは、余計なことを話すなと言って彼を脅す。 落書きされた車の様子を見に行ったチェイスは、男に声をかけられ、ある場所に案内される。 共産主義者のグループと話したチェイスは、自分を誘拐する計画を立てていたポールと手を組んでいたことを知る。 その件をゲイルに話したチェイスは、ゲティの元に向かう。 ゲティは、自分から金を奪うことしか考えない”人”には興味はなく、古代の遺品や絵画を好み収集しているとチェイスに伝える。 身代金を払わなかったことは正解だったと言われたゲティは、チェイスの仕事に満足し、ローマに戻りポールが帰るのを待つよう指示する。 事態が進展しないために、チンクアンタの仲間エットレ・パッツァーノ(ニコラス・ヴァポリディス)は苛立ち、ポールに顔を見られてしまう。 ポールに銃を向けたエレットは、他の仲間と共に発砲しようとする。 銃声を聴いたチンクアンタは、仲間がウサギを仕留めたと思い驚かなかった。 コルヴォからの連絡を受けたチェイスは、ポールの遺体が見つかったことを知らされ、ゲイルと共に確認しに行く。 ゲイルは、何もしなかったチェイスを非難する。 焼かれた死体を確認したゲイルは、それが大人だったために、ポールではないとコルヴォに伝える。 遺体のエットレと仲間のチンクアンタなどの情報をコルヴォから知らされたチェイスは、ゲイルを伴い警察隊と共にラブリア州に向かう。 警官隊はアジトを襲撃して犯人らを射殺するものの、ポールはいなかった。 その場でゲイルは、ポールの服や家の鍵、そして手紙などを確認する。 生きていた犯人の一人と話したコルヴォは、ポールが売られたことを聞き出す。 犯罪組織のボス、サヴェーリオ・マンモリーティ(マルコ・レオナルディ)は、ポールを連れて来たチンクアンタを雇い、彼のことを任せる。 ゲティの元に向かったチェイスは、進展した状況と狂言誘拐ではなかったことを伝える。 ポールを買った犯罪組織は損得だけで物事を考えると話すチェイスは、身代金を払うべきだとゲティに伝える。 しかしゲティは、原油価格高騰で今は儲けても不安があるため、無駄な金は遣いたくないとチェイスに伝える。 チンクアンタから電話があり、ゲイルと代わったチェイスは、強引な交渉を始め、20万ドルで手を打とうとして、ポールを見捨てるような言い方をする。 苛立つゲイルは、チンクアンタが電話を切ってしまったために、チェイスを受話器で殴る。 ゲイルから解雇すると言われたチェイスは、手を引くと思わせるのも交渉術だと伝えるものの、理解してもらえない。 その夜、再び電話をかけたチンクアンタは、金額を700万ドルに下げるとゲイルに伝える。 そんな中ゲティは、150万ドルの絵画を購入する。 ポールのことを気遣うチンクアンタは、マンモリーティの指示に従い、彼にステーキを食べさせる。 その場にあったランプのオイルなどを使い、外の藪に火を放ったポールは火事を起こし、監視が騒いでいる隙に脱出する。 それに気づいたチンクアンタは、ポールを見逃して火事のことだけを皆に伝える。 街道を通りがかった警官に保護されたポールは、警察署に連れて行かれ、ゲイルに電話をする。 驚いたゲイルは、ポールが無事だったために喜び、警察署の場所を訊くものの電話は切れてしまう。 買収していた警官から連絡を受けたマンモリーティがその場に現れ、ポールは連れ戻される。 マンモリーティは、次の手段を考えて医者を呼ぶ。 テレビで放映されていた”ミノタウロスの像”の映像を見たゲイルは、ポールがゲティからもらった像のことを思い出し、それを持って”サザビーズ”に向かう。 義父のコレクションで120万ドルの価値はあると伝えたゲイルだったが、観光客向けの土産物だと言われて驚く。 ”カピトリーノ美術館”に行くよう指示されたゲイルは、その場の土産物店に並ぶ”ミノタウロスの像”が、15ドルで売られていることを知り愕然とする。 医師が現れ、ポールは耳の一部を切除されてしまう。 それがポールの写真と共に大手新聞社に送られ、捜査を始めたコルヴォは、ゲイルとチェイスを呼ぶ。 新聞社側は今回の件の報道許可を求め、5万ドルを払うことをゲイルに伝える。 報道を許可したゲイルは条件を出し、現金の代わりに1000部をゲイル邸に送るよう指示する。 届けられた新聞の記事を確認したゲティは動揺し、身代金の支払いに応ずる考えを、代理人である顧問弁護士オズワルド・ヒンジ(ティモシー・ハットン)を通してゲイルに伝える。 ロンドン。 身代金が節税にならないと言うゲティは、ジョンに貸すことにすれば、損金処理できることをゲイルに伝える。 ゲティの考えに呆れるものの納得するしかないゲイルは、子供たちの親権をジョンに譲るのが条件だと言われ、仕方なくサインする。 ところが、アメリカの税制度では100万ドルまでしか送金できず、ゲイルは、400万ドルに値切った身代金には足りないことを知る。 チンクアンタから電話があり、100万ドルしか払えないことを伝えたゲイルは、納得してもらえなかったために、チェイスと共にゲティに会いに行く。 ゲティに会えないゲイルは、身代金を払えると公表することを考え、記者会見でそれを発表する。 それを知ったゲティはチェイスを呼び、払えないはずの身代金の件を話し、何を考えているか探ろうとする。 チェイスは、いくら金を儲けても人間的には最低だと伝えて、ゲティを非難して見限る。 その後チェイスは、ゲティから身代金の全額330万ドル(16億リラ)と、金も子供もゲイルにやるという電報も届いたことを、ジオヴァンニから知らされる。 現金は準備され、チェイスとゲイルが届けることになる。 警察のヘリコプターと共に、コルヴォが二人を監視する。 少年に小石を当てられる合図で車を止めたチェイスとゲイルは、現金をその場に置き、1キロ先のガソリンスタンドで連絡を待つよう指示される。 身代金のチェックが始まり、マンモリーティは16億リラの現金を確認し、ポールを解放する。 工事現場で解放されたポールは、なるべく早く出国しろと言うチンクアンタと握手して別れる。 チンクアンタからの電話を受けたゲイルは、3キロ先の工事現場にポールがいることを知らされる。 その場から離れてしまったポールは町に向かう。 チンクアンタら部下たちに報酬を渡したマンモリーティは、警察にバレたことを知り、ポールを殺すよう指示する。 ポールが工事現場にいなかったために、チェイスは付近の町に向かったと考える。 悪夢で目覚めたゲティは、ベッドから起き上がり屋敷内を徘徊する。 町に着いたポールは追われていることに気づき、住人に助けを求めるものの拒まれる。 町に到着したチェイスとゲイルは、ポールを捜す。 駆け付けた警官は、マンモリーティの部下らを調べる。 チェイスに声をかけられたポールは走り去り、ギャングに捕らえられそうになるものの、チンクアンタに助けられる。 チンクアンタは、自分に気づいたチェイスに、ポールを国外に逃がせと伝えてその場を去る。 ゲイルは、無事だったポールを抱きしめる。 壁から絵画を外したゲティは、警報が鳴っていることに気づかないまま意識を失う。 記者たちは、フリーウェイの料金所を通過するチェイスが運転する車に群がる。 その後ゲティは亡くなり、代理人ヒンジに呼ばれたゲイルは、資産が家族の公益信託になっていることを知らされる。 そのため税金を払わずに財産を築けたと言われたゲイルは、信託の金は使えないルールがあり、投資はできるので、ゲティが美術品や骨董品を収集していたことも知る。 ”王”の座が空席となったため、相続人である子供たちが成人するまで管理する者が必要だと言われたゲイルは、それを引き受ける。 ゲイル邸。 ゲイルに引き留められたチェイスはそれを断り、彼女から家族だと言われて感謝する。 屋敷を去るチェイスは、いくつか片付ける仕事があり、ポールに手伝ってもらう。 ゲイルは、いくつもの美術品の中にあったゲティの胸像を見つめる。 J・ポール・ゲティのコレクションは、ロサンゼルスの”J・ポール・ゲッティ美術館”に収蔵されている。 家族は遺産の多くを慈善事業に寄付した。
...全てを見る(結末あり)
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三人の子供とゲイルと共に暮らしていたジョンは、疎遠だった父に手紙を書くことを彼女に勧められる。
到着したジョンを歓迎したゲティは、孫のポール(チャーリー・ショットウェル)が興味を持った”ミノタウロスの像”の価値を話し始める。
ポールは、麻薬付けとなったジョンを気遣う。
ゲティに呼ばれたゲイルは、弁護士のジオヴァンニ・ラコヴォーニ(ジュゼッペ・ボニファティ)と共にジョンとの離婚について話し合い、扶養料と慰謝料そして財産分与を放棄して、子供たちの親権を要求する。
ゲイルは、モロッコから着いたポールを迎える。
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伝言を確認したゲティは、元CIA工作員でアドバイザーのフレッチャー・チェイス(マーク・ウォールバーグ)を呼び寄せる。
到着したゲイルは待たされ、彼女と言葉を交わしたチェイスはゲティに呼ばれる。
チェイスと共にゲティに会ったゲイルは、ジョンが同席する場で話し合いをする。
大量の美術品を移送する準備を始めたゲイルは、ポールと共にチェイスに別れを告げる。
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*(簡略ストー リー)
1973年、ローマ。
世界一の富豪である石油王J・ポール・ゲティの孫ポールが犯罪組織に誘拐され、身代金1700万ドルを要求される。
ポールの母親ゲイルは、ゲティの息子ジョンとは、彼が麻薬に溺れたために離婚していたため、義父に協力を求める。
ゲイルの連絡を無視して会おうともしないゲティは、身代金を払おうとせず、元CIAの工作員チェイスを派遣し、ポールを取り戻すよう指示するのだが・・・。
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1995年に発表された、ジョン・ピアソンの著書”Painfully Rich: The Outrageous Fortunes and Misfortunes of the Heirs of J. Paul Getty”を基に製作された作品。
世界一の富豪である石油王J・ポール・ゲティの孫ポールの誘拐事件を、事実にフィクションを加えて描いたドラマ。
世界中を驚かせた有名な誘拐事件であり、孫の身代金を払おうとしなかった大富豪J・ポール・ゲティの行動が当時、話題になった。
上記のようにフィクションであるシーンも多い中で、世界の富を独占したとまで言われたJ・ポール・ゲティが、”守銭奴”と言われた数々のエピソードなどが随所に描かれているのが興味深い。
80歳を迎えようとする、製作を兼ねるリドリー・スコットの骨太の演出に加え、ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーグら実力派人気スターの演技が注目の、見応えある作品に仕上がっている。
その中で、第90回アカデミー賞で助演賞にノミネートされた、J・ポール・ゲティを演ずるクリストファー・プラマーの演技は絶賛された。
当初キャスティングされたケヴィン・スペイシーが、セクハラ問題により降板することになった。
公開を目前にして、代役として起用されたクリストファー・プラマーの再撮影が行われた。
尚、リドリー・スコットは当初からクリストファー・プラマーの起用を希望した。
息子を誘拐され、身代金を払えずに奔走する母親アビゲイル”ゲイル”ハリスを熱演するミシェル・ウィリアムズ、彼女に協力し、ゲティから事件への対処に派遣される元CIA工作員マーク・ウォールバーグ、誘拐されるジョン・ポール・ゲティ3世のチャーリー・プラマー、その幼少期(7歳)のチャーリー・ショットウェル、誘拐したポールに同情する犯人のロマン・デュリス、ゲティの代理人である顧問弁護士ティモシー・ハットン、ゲティの息子ジョン・ポール・ゲティJr.のアンドリュー・バカン、誘拐したポールを買い身代金を手に入れる犯罪組織のボス、サヴェーリオ・マンモリーティのマルコ・レオナルディ、ゲイルの弁護士ジュゼッペ・ボニファティ、誘拐犯のニコラス・ヴァポリディス、ゲイルの息子マーク・ゲティのキット・クランストン、娘アイリーン・ゲティのマヤ・ケリーなどが共演している。