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ローマ発、しあわせ行き All Roads Lead to Rome (2015)

娘と共に20年前ぶりにイタリアを訪れた女性のかつて愛し合った相手と再燃する恋を描く、監督エラ・レムハーゲン、主演サラ・ジェシカ・パーカーラウル・ボヴァクラウディア・カルディナーレロージー・デイ他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:エラ・レムハーゲン
製作
シルヴィオ・ムラグリア
デヴィッド・ワイラー
フアン・アントニオ・ガルシア・ペレド
フレデリク・ザンダー
モニカ・バガルディ
アンドレア・イェルヴォリーノ
脚本
シンディ・マイヤーズ
ジョシュ・アッピニャネージ
撮影:ゲルゲイ・ポハールノク
編集:トーマス・ラガーマン
音楽:アルフォンソ・ゴンサレス・アギラル

出演
マギー・フォーク:サラ・ジェシカ・パーカー
ルカ:ラウル・ボヴァ
カルメン:クラウディア・カルディナーレ
サマー・フォーク:ロージー・デイ
ジュリア・カルニ:パス・ベガ
マルチェリーノ:シェル・シャピロ

アメリカ 映画
配給 Momentum Pictures
2015年製作 91分
公開
北米:2016年2月5日
日本:2016年8月1日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨークを飛び立ったシングルマザーのマギー・フォーク(サラ・ジェシカ・パーカー)は、20年前に滞在したことがあるイタリアに娘のサマー(ロージー・デイ)と共に向かう。

空港で車をレンタルしたマギーは、サマーのボーイフレンドで犯罪歴のあるタイラーのことで口論になる。

憤慨したサマーは後部座席に座り、タイラーからの着信に気づいたマギーは、サマーの携帯電話を道路に捨ててしまう。

電話がないと言って騒ぎ始めたサマーは、かつて滞在していた家に着いて昔を思い出すマギーを疑う。

そこに、当時恋したルカ(ラウル・ボヴァ)が現れ、彼がフランスに移住していたと思ったマギーは驚いてしまう。
...全てを見る(結末あり)

20年ぶりにルカに会ったマギーは動揺しながらサマーを紹介し、彼からドリンクを誘われるものの、荷ほどきをしなければならないと伝える。

気が向いたら来てほしいと言うルカはその場を去り、サマーはマギーの目的が彼だったと考える。

それを否定するマギーがシャワーを浴びている間にタイラーに電話をしたサマーは、彼が保釈されたことを知る。

マギーのバッグの中を調べて電話を探したサマーは、やはり挨拶ぐらいすると言うマギーとルカのヴィラに向かう。

ルカに歓迎されたマギーは、夫とは去年離婚したことを伝える。

ワインを用意すると言われたマギーが浮かれているため、からかったサマーは、彼から恋人と思われるヴァレンティーナを紹介されてショックを受けるマギーを見て苦笑する。

そこに、道で車を拾おうとしていたというルカの母親カルメン(クラウディア・カルディナーレ)が、村人のアントニオに連れられて戻る。

ローマに行くつもりのカルメンに呆れるルカは、アントニオに例を言う。

家出までするカルメンが手に負えない母親だと話すルカは、現れた母に挨拶するマギーに、記憶も衰えていると伝える。

芸術家のルカは、村に店舗とフィレンツェにはギャラリーがあることをマギーに話す。

アトリエを見ることになったマギーがルカと席を外したため、カルメンを見張っていると二人に伝えたサマーは、彼女に車庫の場所を訊く。

言葉が通じない様子だったために、サマーは車庫を探す。

アトリエに案内されたマギーは、ジャーナリズムを教えているとルカに話す。

サマーとカルメンが”アルファロメオ”で走り去ったことに気づいたマギーは、ルカから電話をするようにと言われるが、没収したのでサマーは持っていないと伝えて二人を追う。

カルメンが心臓が悪いために心配なルカは、サマーがボーイフレンドの麻薬がらみの罪をかぶる気だとマギーから知らされる。

サマーのパスポートがないことに気づいたマギーは、出国する気だと考える。

空港に向かうつもりだったサマーは、ローマに行くことをカルメンに強要される。

マギーとルカも空港かローマで口論になり、目の前をローマに向かうサマーとカルメンの車が通過したために二人を追う。

移動カフェに寄ったサマーは、マギーのカードで支払ってしまい、次のニューヨークがあるかを店員に訊く。

カルメンを置いて行こうとしたサマーだったが、キーをカルメンが持っていたため、ローマの後で空港に向かうことで納得する。

ローマまでは300キロあり、明日の3時に大事な用があるとカルメンから言われたサマーは、ボーイフレンドが刑務所行きのピンチなので、自分が助けるしかないと伝える。

自分は50年待ったと、カルメンはサマーに伝える。

道路が工事中で15分ほど待ってほしいと作業員から言われたサマーとカルメンは、車を降りて休息する。

先回りしたはずのルカは、サマーとカルメンが必ず通るとマギーに伝えて、車を停めて二人を待つ。

カルメンが持っていた写真を見せてもらったサマーは、彼女が若い頃にマルチェリーノとデュオを組み、恋に落ちたことを知る。

許嫁がいたために、その恋は諦めたことをカルメンはサマーに話す。

互いの相手の話になったマギーは、ルカが一人だけ本気になったのが自分だと言われる。

ジョークだと思うマギーだったが、人生で最高の2か月だったと話す。

夫が亡くなり悲しんでいたある日、マルチェリーノからの秘密の手紙が届いたことを話すカルメンは、それをサマーに見せて、明日の3時に結婚することを伝える。

周囲に反対されている自分とタイラーと同じだと言うサマーだったが、相手に敬意を払わないタイラーはクズだとカルメンは伝える。

工事は終わり、カルメンとサマーは出発する。

マギーに迫ったルカはキーをとるためだったと伝え、通り過ぎたカルメンとサマーを追う。

警察以外で二人を捜してくれる人物だと思い、テレビ・リポーターである友人のジュリア・カルニ(パス・ベガ)の家を訪ねたルカは、マギーを紹介してサマーとカルメンの写真を渡し、協力を約束してもらう。

ルカがジュリアと関係があったことに気づいたマギーは、欲しい時にそれを手に入れるという彼の考えを気にするが、ジョークだと言われる。

ウエスタン・サルーンに寄ったカルメンとサマーは、アメリカ人の少女が老女を誘拐して逃走したという、ジュリアが伝えるニュースを見る。

自分達の写真が映っていることを知り驚いたカルメンとサマーは店を出て、店主は警察に通報する。

それを知ったルカは二人が逃げられないと考え、しばらく様子を見ることをマギーに伝える。

ホテルに向かい、ダブルの部屋しかないためその場に泊まることになったルカとマギーは、別々に眠ろうとする。

ルカがヴァレンティーナに電話をしたことを気にしながら、マギーは眠る。

ホテルに泊まれないとサマーから言われたカルメンは、仕方なく車で眠ることになる。

翌朝、ルカがベッドに寝ていたためにマギーは驚く。

サマーは、羊たちに起こされる。

ホテルを出たルカとマギーは、カルメンとサマーが車中泊したと考える。

アルファロメオを見つけたルカとマギーは、カルメンとサマーを捜すものの、二人に逃げられてしまう。

ルカとマギーは、タイヤがパンクしていることに気づく。

レッカーで車を運ぶことになったルカは、警察に連絡するべきだとマギーに伝え、彼女は親子仲がこじれてばかりだと言って嘆く。

ガス欠のために車は止まってしまい、サマーは、付近の農家のトラクターのガソリンを盗む。

住人に見つかってしまったサマーは、ガソリンのタンクを焚火に投げ込みカルメンを連れて逃げる。

テレビでは続報が伝えられ、アメリカ人の少女は農園に火をつけ現在も逃走中だということをマギーとルカは知る。

サマーが犯罪者扱いされているために、ジュリアに何を伝えたのかをルカに追及したマギーは、娘がカルメンにそそのかされたと言って彼を責める。

ヴァレンティーナからの電話を受けたルカは、マルチェリーノの手紙を見つけたと言われる。

カルメンが結婚する気だとマギーに知らせたルカは、母が相手に騙されていると伝える。

2時になることを気にしながら歩くカルメンとサマーは、ヒッチハイクをしてレズビアンのエメネジルダの車で先を急ぐ。

現れた警官にサマーのことや犯罪歴などを訊かれたマギーは、ルカの電話にかけてきたヴァレンティーナから、結婚式が行われる教会の場所を知らされる。

マギーは、直った車に乗りルカを置いて式が行われる場所に向かう。

エメネジルダからローマに近づいたことを知らされたマギーは、協力すると言われる。

ローマに着いたサマーはエメネジルダに感謝してFacebookがあるか尋ね、連絡すると言われる。

カルメンと別れて空港に向かおうとしたサマーだったが、警官を警戒してその場から離れる。

マギーもローマに着き、結婚式が行われる教会を探し、ルカも警官と共にその場に向かう。

教会に着いたカルメンはサマーと共に中に入り、待っていたマルチェリーノ(シェル・シャピロ)の元に向かう。

二人の結婚式は始まり、そこに現れたマギーは、警察が捜しているが自分が何とかするとサマーに伝える。

押し入ってきたルカは、父のことも考えるようにと言ってカルメンを説得するが、マルチェリーノと言い合いになる。

揉み合ったためにカルメンが倒れ頭を打ってしまい、救急車で病院に運ばれルカが付き添う。

サマーは警察に逮捕されてしまい、駆け付けたジュリアは、その様子を撮影するようカメラマンに指示する。

何もできないマギーは連行されるサマーに必ず迎えに行くと伝え、ジュリアから声をかけられる。

特ダネ目的だと思うマギーは迷惑に思い、ジュリアは、相談があれば乗ると伝えて名刺を渡す。

残されたマルチェリーノと話したマギーは、バンド時代のカルメンとの写真を手にしながら、再結成出来たら最高だったという彼の話を聞く。

入院したカルメンの様子を見に行ったマギーは、幸い無事だったと言うルカにこれまでのことを謝罪する。

自分に都合が悪いとすぐに逃げ出し、20年前も同じだったと言われたマギーは、自分や母カルメン、そして娘のヴァレンティーナは大丈夫だと伝える。

ヴァレンティーナがルカの娘だったことを知ったマギーは驚く。

その夜、ジュリアに連絡して会ったマギーは、同じニュースでも違う視点で報道してみることを提案し、カルメンとマルチェリーノの昔の写真を見せる。

ルカとの関係などを話したジュリアは、昔、何度かデートしただけで、他に惹かれているアメリカ人女性がいたようだと話す。

法廷に呼び出されたマギーは、ジュリアが誘拐事件のリポートをするテレビを見せられる。

サマーがとった行動は、1960年代に大ヒットした”すべての道はローマに通ずる”のデュオ、カルメンとマルチェリーノを再会させるためだったと伝える。

病院でそれを見たカルメンは、かつての自分達の映像を懐かしく思う。

未成年の少女を乱暴に扱う警官の映像なども流され、ジュリアは、50年の恋を実らせようとしたサマーの気持ちを代弁する。

釈放されたサマーはマギーに感謝し、タイラーに電話をすることを許可され、”敬意”がないと伝えて彼を見限る。

ルカに会ったマギーは、20年前のことを後悔していると伝え、カルメンのマルチェリーノへの気持ちを理解してほしいと伝える。

ヴァレンティーナが23歳だと知ったマギーは、自分達が知り合う前に既に子供がいたことを知り、なぜ隠していたのかをルカに問う。

幼い娘がいるバツイチでも付き合ったかと訊かれたマギーは、返事は分かっていたはずだと伝える。

今なら受け入れるかと訊かれたマギーは、20分後に気持ちを聞かせてほしいと言って、ルカを結婚式を控えたカルメンの元に連れて行く。

カルメンは、ルカと共にマルチェリーノの元に向かい結婚式を挙げる。

式は無事に終わり、マギーとルカも愛を確かめる。

その後、ジュリアの協力でカルメンとマルチェリーノのデュオは、ルカやマギー、ヴァレンティーナが見守る前で再結成し、サマーはエメネジルダと共にスタジオに現れる。


解説 評価 感想

(簡略ストー リー)
イタリア
ニューヨーク在住のジャーナリスト、マギー・フォークは、娘のサマーと共に20年ぶりに思い出の地を訪れる。
かつて愛し合ったルカに再会したマギーは浮かれるのだが、犯罪歴のあるボーイフレンドとの交際を認めない母に反抗するサマーは、一人で帰国することを考える。
ルカの母親カルメンが、ある目的で家を出たいことを知ったサマーは、彼女と共に車で逃亡する。
それを知ったマギーとルカは二人を追い、サマーは空港に向かおうとするものの、大事な用があるというカルメンにローマに行くことを強要される。
ルカは、友人のテレビ・リポーターのジュリアに協力を求め、その件は、アメリカ人の少女が老女を誘拐した事件として報道されてしまう・・・。
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かつて滞在したイタリアの地で恋が再燃するアメリカ人女性と、反抗する娘が巻き起こす騒動を描くロマンチック・コメディ。

人気スター、サラ・ジェシカ・パーカーイタリアの男優ラウル・ボヴァが共演し、二人の恋が再燃するドラマなのだが、実年齢で彼女が6歳年上であり、それなりに見えるので、何となく釣り合いがとれないところが気になる。

かつてセックスシンボルとして人気を誇った世界的女優クラウディア・カルディナーレの出演がファンには嬉しい。

スウェーデン人監督のエラ・レムハーゲンが女性の視線で描いた作品でもあり、重要な役を演ずるクラウディア・カルディナーレに敬意を表しているのが窺える。

20年前の思い出の地に戻り、かつて愛し合った相手との恋が再燃する主人公を演ずるサラ・ジェシカ・パーカー、恋多き男ではあるが、主人公との20年ぶりの恋を実らせるラウル・ボヴァ、彼の母親で、かつて一世を風靡したポップ歌手だったクラウディア・カルディナーレ、彼女と逃亡する主人公の娘ロージー・デイ、ルカ(ラウル・ボヴァ)の友人であるテレビ・リポーターのパス・ベガ、かつてカルメン(クラウディア・カルディナーレ)とデュオを組んでいたシェル・シャピロなどが共演している。


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