盲目の妻と献身的に支える夫、妻の視力が回復し変化したことで溝が深まる夫婦の苦悩を描く、製作、監督、脚本マーク・フォースター、主演ブレイク・ライヴリー、ジェイソン・クラーク、アーナ・オライリー、ミケル・フェルナンデス、ダニー・ヒューストン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーク・フォースター
製作
マーク・フォースター
クレイグ・ボームガーテン
マイケル・セルビー
ジュリアン・クーグラー
製作総指揮
ルネー・ウォルフ
ロン・パールマン
ブライアン・ウィルキンズ
脚本
ショーン・コンウェイ
マーク・フォースター
撮影:マティアス・クーニクスヴィーザー
編集:ヒューズ・ウィンボーン
音楽:マルク・ストライテンフェルト
出演
ジーナ: ブレイク・ライヴリー
ジェームズ: ジェイソン・クラーク
カーラ: アーナ・オライリー
ラモン:ミケル・フェルナンデス
カレン: イヴォンヌ・ストラホフスキー
ダニエル: ウェス・チャサム
ヒューズ医師: ダニー・ヒューストン
アメリカ 映画
配給 オープン・ロード・フィルムズ
2016年製作 110分
公開
北米:2017年10月27日
日本:2018年9月28日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $217,640
世界 $678,150
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
タイ、バンコク。
盲目のジーナ(ブレイク・ライヴリー)は、愛する夫ジェームズ(ジェイソン・クラーク)と共に、子供ができることを期待していた。
ジェームズは、障害を抱えるジーナを支えることに喜びを感じていた。
検査の日、姉カーラ(アーナ・オライリー)からの電話に出たジーナは、事故で死亡した両親のことを想いだすと伝える。
病院に向かい、検査を受けて怯えるジーナに付き添うジェームズは、彼女を気遣う。
主治医のヒューズ(ダニー・ヒューストン)は、右目の角膜と虹彩と水晶体を移植する手術をジーナに勧める。
左目は視神経の損傷が酷く、脳に信号が届かないために無理だと、ヒューズはジーナに説明する。 成功すれば視力は回復すると言われたジーナは感激し、ジェームズと共に喜ぶ。 手術の時期は、提供者次第だということだった。 ジーナは、同じアパートに住む、妊娠している友人のカレン(イヴォンヌ・ストラホフスキー)の娘ルーシーを可愛がっていた。 その後、プールで生理に気づいたジーナは、ショックを受ける。 カレンが出産で面倒を見れない愛犬ジンジャーは、安楽死させることになり、ルーシーが悲しむためにジーナはジンジャーを引き取る。 帰宅したジェームズにその件を話したジーナは、生理のことも伝えて彼に謝罪する。 ジーナを慰めるジェームズは、気晴らしだと言って、彼女を誘い街に出て楽しむ。 家に戻ったジーナは、病院からの電話で、キャンセルが出たので、希望であれば手術ができるという連絡を受ける。 手術は成功し、眼帯を外したヒューズは、ジーナの右目の視力が回復したことを確認する。 ジェームズの顔を始めてみたジーナは感激し、彼と抱き合う。 その後ジェームズは、自分の顔を見ていないと言うジーナに、とてもきれいだと伝える。 ジーナは、ジェームズの顔が、いい意味で想像と違っていたことを伝える。 その夜、ベッドから出たジーナは洗面台に向かい、自分の顔と鼻の傷を確認する。 ジーナの目の状態に問題がないことを確認したヒューズは、何種類かの目薬を渡す。 ジェームズと共に退院したジーナは、初めて見る景色に驚き、花市場で”色”を楽しむ。 帰宅したジーナは、ジンジャーがブサイクだったことを知り、見えるものすべてが想像と違っていたために戸惑う。 航空券を見せるジェームズから、新婚旅行で宿泊した南スペインのホテルの部屋を予約したと言われたジーナは、列車でカーラに会いに行く予定も知らされる。 ヒューズの許可も得たと言うジェームズは、喜ぶジーナを抱きしめる。 その後ジェームズは、精子を検査してもらう。 旅立った二人はスペインに着き、海辺のホテルの部屋でジーナは、そこが以前の部屋と違うと思うものの、ジェームズは同じだと伝える。 翌日、新婚夫婦の夫と知り合ったジーナは、彼らの部屋が自分たちの部屋だったと言い張り、ジェームズもそれを認める。 その後、二人は列車で移動し、寝台車内で愛し合う。 バルセロナ。 その夜、カーラとラモンと共に出かけるジェームズは、メイクをしたセクシーなドレスを着たジーナの姿を見て驚く。 ジェームズは、街に出て羽目を外すジーナの様子を見て、以前とは違う彼女が気になり、自分から離れて行くように思え、所有欲を感じるようになる。 翌日ジーナは、カーラ達と共に、両親を亡くし自分が失明した事故現場に向かう。 現場のトンネルに着いたジーナは、カーラと当時のことを想い出す。 バルセロナに戻り、ジェームズは、ルカと入浴するジーナの行動が理解できない。 バンコクに戻ったジーナは、ジェームズに引っ越すことを提案するものの、賛成してもらえない。 ジーナが益々、自分から離れるように思えるジェームズは、彼女の目薬を手にする。 スペインの寝台車の様子を盗撮していたジェームズは、その映像を見直し、自分に不満を抱いているジーナの表情が気になる。 翌日、病院に向かったジェームズは、精子の数が少ないために妊娠は望めず、精子バンクに相談するか養子を考えるべきだという医師の助言を聞き落胆する。 ジンジャーを連れてルーシーと散歩をしていたジーナは、プールで会うダニエル(ウェス・チャサム)から声をかけられる。 愛犬ラッキーにピンクのバンダナをつけている理由を訊かれたダニエルは、ジーナの目が見えるようになったことに気づく。 ダニエルからコーヒーに誘われたジーナは、それを断る。 帰宅したジーナは、髪をブロンドに染めた姿をジェームズに見せて驚かせる。 物件の資料をジェームズに渡したジーナは、明日、見に行くと伝えるものの、彼から仕事があると言われて気分を害する。 ジェームズから、今日、見たものを訊かれたジーナは、ドッグパークで、”女性”が連れていいたピンクのバンダナをした犬のことを話す。 翌日、物件を見に行って気に入ったジーナは、帰宅して、ルーシーと共にコンサート出演の準備をする。 目の異常が気になるジーナは、翌日、ヒューズの診察を受け、移植による軽度の拒絶反応だと診断される。 以前のジーナを取り戻したいジェームズは、目薬の容器に水を入れる。 その後も症状が改善しないジーナは、ヒューズから、指示通りに点眼をしているか訊かれる。 目薬を調べてもらうことにしたジーナは、代わりにサンプルを受け取る。 会社のパーティー当日、タクシーで待っていたジェームズは、ジーナの支度が遅いために苛立つ。 ジーナから目が見えないと言われたジェームズは、彼女を気遣い謝罪する。 翌日、ドッグパークにいたジーナは、具合の悪そうなジンジャーの様子を見ていた。 そこに現れたダニエルから、近所の自分の部屋で休ませることを提案されたジーナは、彼の家に向かう。 ジンジャーは元気になり、感謝して帰ろうとしたジーナは、ダニエルに迫られ愛し合ってしまう。 物件を確認したジェームズは、その家が気に入り契約を済ませる。 夜になり帰宅したジーナは、ジェームズにジンジャーが病気になったことを伝える。 ジェームズから家の契約を済ませたことを知らされたジーナは、それを喜ぶ。 翌日、ヒューズからの連絡を受けたジーナは、自分が指摘した通り、目薬に問題があったことを知りショックを受ける。 帰宅したジーナは警察がいたために驚き、アパートに泥棒が入ったことを知り、ジェームズに電話をしてそれを伝える。 ジンジャーがいなくなったことに気づいたジーナは、ドッグパークに向かう。 そこに現れたジェームズは、知り合ったダニエルをジーナに紹介し、二人は初対面のように挨拶する。 ダニエルがジンジャーを見つけてくれることになるのだが、ジーナのウソに気づいたジェームズは、彼との関係を追及する。 ダニエルの愛犬がピンクのバンダナをしていたことを指摘し、ジーナを非難するジェームズは、反論する彼女と口論になる。 翌日、ダニエルから声をかけられたジーナは、何も話さずに別れる。 ジーナから妊娠したことを知らされたジェームズは、彼女がダニエルと愛し合ったことを確信する。 帰国する予定のダニエルに電話をしたジーナだったが、連絡はとれなかった。 その後、視力が低下したジーナは、ジェームズと共に引っ越す。 ジーナを疑うジェームズは、彼女の視力が回復していないことを確認するためにテストし、荷物を片付けにアパートに向かう。 実は視力が回復していたジーナは、クレヨンで書かれた匿名の手紙を見つけ、ジェームズが家に侵入し、ジンジャーを逃がしたことに気づく。 アパートに戻り荷物を整理したジェームスは、ジーナが目薬の異常を知り、サンプルを使っていることに気づく。 家に向かったジェームズは、ジーナが手紙を読んだことを知る。 コンサートが始まり、ジーナとルーシーが紹介されてステージに上がる。 ジーナは、客席にいたジェームズを見つめながら歌い続ける。 席を立ったジェームズは会場を出て、車で街を出る。 家に戻ったジーナは、床に落ちている手紙を確認する。 涙するジェームズは、対向車に向かって速度を上げる。 その後、無事に出産したジーナは、子供を見つめる。
...全てを見る(結末あり)
駅のホームで、カーラと夫ラモン(ミケル・フェルナンデス)、息子のルカに歓迎されたジーナとジェームズは、彼女らの家に向かう。
*(簡略ストー リー)
タイ、バンコク。
子供時代に事故で視力を失ったジーナは、献身的な夫ジェームズに支えられながら平穏な日々を送っていた。
検査の結果、手術することになり成功したジーナは、右目の視力が回復する。
感激したジーナはジェームズと共に喜び、新婚旅行で行ったスペインに向かい姉カーラの家族にも会うことになる。
二人はスペインに着き楽しむのだが、ジェームズは、以前とは違い自分から離れ多様に思えるジーナが気になり始める・・・。
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製作、脚本を兼ねるマーク・フォースターの演出、人気スター、ブレイク・ライヴリーとジェイソン・クラーク共演も話題になった作品。
盲目の妻と彼女を献身的に支える夫、妻の視力が回復し変化したことで溝が深まってしまった夫婦の苦悩を描く、審理ドラマ。
視力障害者ではあるが前向きに生きる妻、それを支える夫、望んでいた妻視力回復をきっかけにして、皮肉にも互いの信頼を失うまでに発展する二人の運命が、悲劇的に描かれている。
演出家、役者共に注目される作品ではあったが、批評家からは酷評され、興行的にの失敗した作品。
視力障害の主人公が心の中で見るシーン他、スタイリッシュな映像感覚などは斬新ではあるが、全体的に空虚な印象しか残らない。
視覚障害者であり純真な心の持ち主である女性から、視力の回復で考え方などが一変する主人公を好演するブレイク・ライヴリー、妻の視力の回復を誰よりも喜ぶものの、自分から離れる彼女に酷い仕打ちをしてしまい破滅する夫ジェイソン・クラーク、主人公の姉アーナ・オライリー、その夫ミケル・フェルナンデス、主人公の友人である隣人 イヴォンヌ・ストラホフスキー、主人公が愛し合ってしまう知人の男性ウェス・チャサム、主人公の主治医 ダニー・ヒューストンなどが共演している。