1972年に起きた、”ウルグアイ空軍機571便遭難事故”を題材に1974年に発表されたピアズ・ポール・リードの著書”Alive: The Story of the Andes Survivors”を基に製作された作品。 アンデス山脈に墜落したウルグアイ・ラグビー・チーム生存者の奇跡の生還を描く、製作キャスリーン・ケネディ、監督フランク・マーシャル、主演イーサン・ホーク、ヴィンセント・スパーノ、ジョシュ・ハミルトン、イリーナ・ダグラス、ジョン・マルコヴィッチ他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:フランク・マーシャル
製作
ロバート・ワッツ
キャスリーン・ケネディ
原作:ピアズ・ポール・リード”Alive: The Story of the Andes Survivors”
脚本:ジョン・パトリック・シャンリィ
撮影:ピーター・ジェームズ
編集
ウィリアム・ゴールデンバーグ
マイケル・カーン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ナンド・パラード:イーサン・ホーク
アントニオ・バルビ:ヴィンセント・スパーノ
ロベルト・カネッサ:ジョシュ・ハミルトン
カルロス”カルリトス”パエス:ブルース・サムゼイ
アントニオ”ティンティン”ビシンティン:ジョン・ハイムス・ニュートン
グスターボ・セルビノ:デヴィッド・クリーゲル
ロイ・ハーレイ:ケヴィン・ブレズナハン
ハヴィエル・メトル:サム・ベーレンズ
リリアナ・メトル:イリーナ・ダグラス
ロベルト”ボビー”フランソイス:ジャック・ノーズワージー
フェデリコ・アランダ:クリスチャン・J・メオリ
アルベルト・アンテュナ:ジェイク・カーペンター
ラファエル・カノ:マイケル・デロレンツォ
フラガ整備士:ホセ・ズニーガ
ヒューゴー・ディアズ:ダニー・ヌッチ
アドルフォ”フィト”ストラウチ:デヴィッド・キュービット
エドゥアルド・ストラウチ:ジアン・ディドンナ
ダニエル・フェルナンデス:ジョン・カッシーニ
フアン・マルティーノ:マイケル・ウールソン
パブロ・モンテーロ:チャド・ウィレット
ラモン”モンチョ”サベラ:リチャード・イアン・コックス
コチェ・インシアーテ:ゴードン・クリーエ
スザンナ”サッシー”パラード:エル・キーツ
フェリペ・レスタンノ:ジョシュ・ルーカス
アレックス・モラレス:シルビエ・ポライオ
アルバロ・マンヒーノ:ヌーノ・アントゥーンス
アルフレド”パンチョ”デルガド:マイケル・タイレス
ホセ・ペドロ・アルゴルタ:スティーブン・シャイラー
ビクター・ボラリッチ:ジェイソン・ガッファニー
ダンテ・ラグララ中佐:ジェリー・ワッサーマン
フリオ・セーサル・フェラダース大佐:マイケル・シコリー
アルフォンシン夫人:ダイアナ・バーリングトン
エウヘニア・パラード:ジャン・ダルシー
オビディオ・ラミレス軍曹(スチュワード):フランク・パレグリノ
トーマス・アロンソ:セス・ジェームズ・アーネット
ソラーナ博士:アウレリオ・ディナンジオ
ソラーナ夫人:フィオナ・ロースキー
ラモン・マルティネス中尉(航法士):トニー・モレーリ
ホルヘ・アーマス:パット・ロマーノ
カルロス”カルリトス”パエス(ナレーター):ジョン・マルコヴィッチ
アメリカ 映画
配給
ブエナビスタ
ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ
1993年製作 120分
公開
北米:1993年1月15日
日本:1993年5月29日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $36,733,910
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
”ウルグアイ空軍機571便遭難事故”の生存者であるカルロス”カルリトス”パエス(ジョン・マルコヴィッチ)は、”アンデスの奇跡”と言われた事件のことを語る。
カルリトスは、あの場所にいなければその状況は誰にも分らない、自分達は山で神に会ったと話す。
__________
1972年10月13日、ウルグアイの”ステラ・マリス・カレッジ”のラグビー・チーム”オールド・クリスチャンズ・クラブ”は、友人や家族と共にチリのサンティアゴで行われる試合のためにアンデス山脈上空を空軍機(FH-227)571便で飛行していた。
機長のフリオ・セーサル・フェラダース大佐(マイケル・シコリー)と副操縦士のダンテ・ラグララ中佐(ジェリー・ワッサーマン)は、雲が出て来たものの問題ないと判断する。
会話を楽しんでいたナンド・パラード(イーサン・ホーク)は、外を見たいというフェリペ・レスタンノ(ジョシュ・ルーカス)と席を代わる。 1万フィートまで上昇することにしたフェラダースは、騒いでいる学生達を静かにさせるよう、乗務員のオビディオ・ラミレス軍曹(フランク・パレグリノ)に指示する。 その後、制御不能になった機体は山に激突して真っ二つになり、ラミレスらは空中に投げ出される。 何人かがシートごと吹き飛ばされ、機体の前部は雪山に墜落する。 無事だったキャプテンのアントニオ・バルビ(ヴィンセント・スパーノ)は、グスターボ・セルビノ(デヴィッド・クリーゲル)に、同じ医学生のロベルト・カネッサ(ジョシュ・ハミルトン)の手伝いをするようにと指示する。 妻のリリアナ(イリーナ・ダグラス)の無事を確認したハヴィエル・メトル(サム・ベーレンズ)が息苦しくするのを見たカネッサは、高地のせいだと伝える。 フェデリコ・アランダ(クリスチャン・J・メオリ)の脚は裂けて重傷を負い、カネッサが応急処置をする。 外に出たカルリトス(ブルース・サムゼイ)は、平然としているロベルト”ボビー”フランソイス(ジャック・ノーズワージー)からタバコを勧められる。 頭部を強打したフェリペの手当てをしたカネッサは、セルビノから、スーツケースの下敷きになった二人が死んでいることを知らされる。 シートの下に挟まっていたアルベルト・アンテュナ(ジェイク・カーペンター)の生存を確認したアントニオは、彼から両足が折れていると言われる。 意識のないナンドは助からないことをアントニオに伝えたカネッサは、母親エウヘニア(ジャン・ダルシー)も亡くなったので、かえって彼のためだと言われる。 リリアナにフェリペのことを任せたセルビノは、パブロ・モンテーロ(チャド・ウィレット)から、脇腹に鉄棒が刺さっていることを知らされ、彼によそ見をさせている間にそれを抜いて止血させる。 外から操縦席を確認したラモン”モンチョ”サベラ(リチャード・イアン・コックス)は、フェラダース機長が生きていることに気づく。 エウヘニアの遺体は外に運ばれ、母を呼ぶスザンナ”サッシー”(エル・キーツ)は、カネッサに手当されながら、家に帰りたいと言って涙する。 ラモンから機長が生きていることを知らされたカネッサは、スザンナを彼に任せて操縦席に向かう。 脚が挟まり身動きができないアルフォンシン夫人(ダイアナ・バーリングトン)は激痛で苦しみ、フェデリコに励まされながらシートを外してもらおうとするものの、痛みに耐えられない。 操縦席でフェラダースに話しかけるカネッサは、水を欲しがる彼に雪を与え、クリコは通過したと言われる。 無線機のパワーがないことに気づいたカネッサは、カバンを捜してほしいと言うフェラダースにその理由を尋ね、銃が入っていることを知り渡せないと伝える。 日が暮れるために捜索隊は来ないと判断したカネッサとアントニオは、冷え込むことを考えて、シートカバーを外して毛布の代わりにしようとする。 フラガ整備士(ホセ・ズニーガ)が生存していることを知ったカネッサは、ショックで取り乱す彼に、無線機の修理ができるか尋ねるものの、できないと言われる。 夜になり、寒さの中で眠ろうとするものの、アルフォンシン夫人が痛みを訴える声に耐えられないカルリトスは、彼女を罵倒してしまう。 アントニオは、ロイ・ハーレイ(ケヴィン・ブレズナハン)とラファエル・カノ(マイケル・デロレンツォ)と共に、スーツケースで入り口を塞ぎ寒さを凌ごうとする。 ナンドの意識が戻りそうなことに気づいたカルリトスは、彼の体を温める。 夜が明けてフェリペが息を引き取ったことを確認したカネッサとセルビノは、遺体を運び出して場所を空けようとする。 スザンナの様子を見たカネッサは、落ち着きはしたものの、彼女の両足が凍傷になりかけていることに気づく。 操縦室にいたフラガからパイロットが死んだことを知らされたアントニオは、無線を修理するためにはバッテリーが必要だと言われる。 後部の物入れにバッテリーはあったものの、吹き飛ばされたために無理だと言われたアントニオは、捜索隊が来ることを信じるしかなかった。 フェリペの遺体は運び出され、アルフォンシン夫人も息を引き取ったことを知ったカルリトスは、昨夜の暴言を後悔して涙し祈りを捧げる。 生存者27人の食料を集めたアントニオは、捜索隊が来ることは信じるものの、それを管理してできるだけ節約することを考え、ワイン1杯とチョコレートひとかけで皆に我慢させる。 その後、飛行機が上空を通過するものの、地上の様子に気づく気配はなかった。 翌日、シートの中の金属の板を利用して、日光で雪を溶かし飲料水にすることが考えられる。 意識が戻ったナンドは、墜落したことと母の死をカネッサから知らされる。 動揺するナンドを落ち着かせたカネッサは、スザンナは生きていることを伝える。 興奮するナンドはスザンナを捜し、横たわっている彼女に寄り添い看病する。 翌日、上空を通過する飛行機を確認したカネッサらは合図を送り、翼を振ったために気づいたと考えて喜ぶ。 救助が来ることを確信した学生達は、明日には救出されると考えて食料を食べてしまう。 救助が来るか分からないと考えるリリアナとハヴィエルだったが、学生達は聞く耳を持たなかった。 翌日、食料がなくなっていることに気づいたアントニオは驚き、直ぐに救助されると思っている仲間達に呆れる。 食料を食べたのがカネッサだと知ったアントニオは、救助は徒歩で来る可能性もあり、その場合は何日もかかると言って彼を痛烈に非難する。 カルリトス他、ハヴィエルとリリアナ以外は皆が食べたことを知ったアントニオは、仲間達の身勝手な行為に失望しながら、自分がリーダーであることに異論がないことを確認する。 ボビーから、陸路で助けに来るにしても食料くらいは投下するはずだと言われたアントニオは、答える気にもならなかった。 フェデリコとアルベルトのためにハンモックを作っていたカネッサとセルビノは、ヒューゴー・ディアズ(ダニー・ヌッチ)がラジオを見つけたために、アントニオに渡すよう指示する。 眠っているスザンナは助からないだろうと考えるナンドは、彼女が死んだら山を下りることをカルリトスに話し、食料はパイロットの肉を食べると伝える。 ハンモックのおかげで楽になったフェデリコとアルベルトは、互いに励まし合う。 ラジオにアンテナを付けて放送を聴いたアントニオは、情報を得ようとする。 フェデリコは、脚の具合を見てくれるカネッサに、自分は必ず帰還すると言って、重傷のアルベルトから目を離さないようにと伝える。 ラジオの放送で捜索が失敗だったことを知ったカネッサは、飛行機の後部のバッテリーを捜すことを考える。 数人と共に出発したカネッサは、体力が持たないために帰ることを考え、カルリトスから、パイロットを食料にするとナンドが言っていた話を聞く。 墜落させた罰だと言うカルリトスらと共に、カネッサは仲間達の元に戻ることにする。 地図を見ながら山を越える方法を考えるアルベルトだったが、戻ったカネッサは無理だと伝える。 祈りを捧げるしかない中で、アントニオは責任の重さに耐えきれなくなるものの、自分を責めるなと言われて励まされる。 スザンナが息を引き取ったことを皆に知らせたナンドは、一晩、共に過ごして明日、外に運び出すことを伝える。 9日目。 これはいいニュースであり、自力で脱出する気になれたと言うナンドは、空腹では体力が持たないので何か食べなくてはならないと話す。 皆は遺体を食べることに気づき、それしかないと言うナンドはその場を去る。 それに賛成するカネッサは、遺体は魂が抜けた単なる肉だと言って皆を説得する。 神の裁きを恐れるセルビノは反対するものの、アントニオ”ティンティン”ビシンティン(ジョン・ハイムス・ニュートン)は、神は生きるために頭脳を与え、汚れないものは殺さないと話す。 セルビノは、人肉を食べた者の汚れをティンティンに問い、リリアナとハヴィエルもそれを拒む。 皆と共に祈るしかないカネッサは、明日の朝、結論を出すことをナンドに伝える。 その夜カネッサは、自分が死んだら食料にすることを、賛同者と共に誓い合う。 翌日、ラモンからガラスの破片を受け取ったカネッサは、ある遺体の肉を切り取り、皆の前でそれを食べる。 セルビノがそれに続き、切り取った肉を口に入れながら、食べたからには行動すると皆に伝える。 カネッサから、食べたのはスザンナでないことを確認したナンドは、妹のことを思いながら涙する。 セルビノら3人はバッテリーを捜すために出発し、翌朝、カネッサは、彼らは凍死しただろうとナンドに話す。 何とか寒さに耐えたセルビノらは、シートに座ったままの焼死体を見つける。 3人の遺体を確認して遺品を回収したセルビノらは、ソリを作って滑って戻ろうとする。 フェデリコの傷の様子を見たカネッサは、心配するリリアナに、壊疽を起こしていることを伝える。 セルビノらが戻ったため、生きる望みができたことをカネッサに伝えたナンドは、バッテリーも到達点の近くにあると考える。 捜索を続けるつもりのカネッサらは、運命の力を感じる。 自分が死んだら食料にすることを許すと伝えたアントニオは、皆と語り合う。 もう一人子供を産む決心をしたことをハヴィエルに伝えたリリアナは、何も食べすには無理だと言われる。 明日、食べることをハヴィエルに伝えて安心させたリリアナは、彼と寄り添いながら眠る。 その後、雪崩が発生して機体は雪に埋もれてしまう。 アントニオ、パブロ、そしてリリアナら8人が死亡し、その他は機体に閉じ込められる。 吹雪の中、機内で聖ラファエルの誕生日を祝った皆は、翌日はカルリトスの誕生日も祝う。 翌朝、晴天となり、機内の雪を排除した学生達は、遺体も運び出す。 その夜、アルベルトに寄り添い一晩中、励ましたフェデリコは、翌朝、彼の死を皆に知らせる。 アルベルトを運び出した学生達は、祈りを捧げる。 50日目。 何も食べようとしないハヴィエルに、リリアナのことは忘れて子供のことを考えるようにと伝えたナンドは、人肉を食べることを約束させて出発しようとする。 落ち込むエドゥアルド・ストラウチ(ジアン・ディドンナ)に、子供の靴の片方を渡したナンドは、二つ揃う時は家に戻れると伝えて、カネッサとティンティンと共に出発する。 ナンドから無線機のことを任されたロイは、何も分からないものの、何とか修理しようとする。 機体の後部を発見したナンドらは、わずかながら食料や衣服を見つける。 このまま進めばチリに迎えると考えたナンドだったが、カネッサは、戻ってSOSを発信するべきだと意見する。 翌日、バッテリーが重過ぎて運べないため、カネッサは、無線機をこの場に持ってくることを追考える。 皆の元に戻ったカネッサは、ロイを説得して嫌がる彼を強引に現場に連れて行く。 配線ができないために無線を諦めたナンドらは、吹雪の中、皆の元に戻ろうとする。 途中で、弱音を吐くロイは歩けなくなり、ナンドが抱きかかえて戻る。 機内に入ったナンドは、フェデリコが息を引き取ったことに気づく。 61日目。 エドゥアルドと靴を確認し合ったナンドは、カネッサとティンティンと共に出発しようとする。 3人を呼び止めたカルリトスは、花の咲く緑の原野の夢を見たことを伝えて成功を祈る。 岩山を進む3人は、危険な道で足を滑らせたカネッサが落ちそうになるが、ナンドとティンティンがなんとか彼を助ける。 翌日、道が見えると言うカネッサは戻ることを考えるが、ナンドとティンティンが頂上に登り道かどうか確かめようとする。 頂上に着いたナンドに呼ばれたカネッサは、山ばかりの光景を見て絶望する。 どこかに緑の谷があるはずだと考えるナンドは、諦めるカネッサに、今日まで生き延びることができたことを誇りに思うと言って、神の導きだと信じる。 ティンティンを戻して食料をもらい、陽の沈む西を目指そうと言うナンドは、死ぬとしても歩きながら死のうとカネッサに伝える。 出発の準備をしてティンティンと別れたナンドとカネッサは、ひたすら歩き続けて、ついに緑の谷に到着する。 その後、ヘリコプターの音に気づいた学生達は外に出て喜ぶ。 カネッサと共にヘリに乗るナンドは仲間達に手を振り、エドゥアルドに靴を見せる。 それに気づいたエドゥアルドは、ナンドに向かって靴を掲げる。 事故のことを思い出すカルリトスは、その後そこに戻り、死体を埋葬して岩で祭壇を築き鉄の十字架を立てたことを話す。 それ以上語ることはないと言うカルリトスは、極限の経験で自分達は結ばれたと語る。 29名が亡くなり16人が生き残った。
...全てを見る(結末あり)
捜索が打ち切られたことを動揺するアントニオから知らされたナンドは、皆を集めてそれを伝える。
バッテリーを捜すために出発することを決めたナンドは、フェデリコの具合を確認する。
衰弱していたラファエルが息を引き取り、寝袋ができたことをカネッサに伝えたナンドは、彼を説得して出発の準備をする。
__________
*(簡略ストー リー)
1972年10月13日、ウルグアイの”ステラ・マリス・カレッジ”のラグビー・チーム”オールド・クリスチャンズ・クラブ”は、友人や家族と共にチリのサンティアゴで行われる試合のためにアンデス山脈上空を空軍機571便で飛行していた。
天候悪化で機体は操縦不能となり、山に激突して後部が吹き飛ぶ。
機体の前部は雪山に墜落し、多くの死亡者を出しながら、負傷者を含めた生存者28名は、激寒の中、救助を待ち祈るしかなかった・・・。
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1972年、アンデス山脈の雪山で起きた”ウルグアイ空軍機571便遭難事故”を、生存者の証言を基に奇跡の救出までを克明に描いた作品。
フランク・マーシャルが監督し、妻のキャスリーン・ケネディが製作を担当した作品であり、二人の盟友ウィリアム・ゴールデンバーグとマイケル・カーンの編集も注目したい。
ロケ地はカナダのコロンビア山であり、生存者のナンド・パラードがテクニカル・アドヴァイザーとして参加して実際に雪山で撮影されたため、スタッフ、キャストの苦労が伝わるリアルな映像が見どころの作品。
激寒の中で救出を待ち続ける学生達他は、食糧難を克服するために人肉を食べざるを得なかったという痛ましい事実が、当時、大きな物議を醸した。
エンディングで流れる、アーロン・ネヴィルが歌う”アヴェ・マリア”の美しい歌声が印象に残る。
積極的に生きる道を探る学生ナンド・パラードのイーサン・ホーク、仲間達をまとめるチーム・キャプテンのヴィンセント・スパーノ、ナンドと共に山を越える医学生ロベルト・カネッサのジョシュ・ハミルトン、カルロス”カルリトス”パエスのブルース・サムゼイ、後年のカルリトスとナレーターを担当するジョン・マルコヴィッチ、ナンドとカネッサと共に山を越えようとするジョン・ハイムス・ニュートン、乗客サム・ベーレンズと妻のイリーナ・ダグラス、医学生のデヴィッド・クリーゲルと無線機を修理しようとするケヴィン・ブレズナハン、学生のジャック・ノーズワージー、足を負傷しするクリスチャン・J・メオリとジェイク・カーペンター、墜落時に頭部を強打して亡くなるジョシュ・ルーカス、整備士のホセ・ズニーガ、学生のマイケル・デロレンツォ、ダニー・ヌッチ、デヴィッド・キュービット、ジアン・ディドンナ、ジョン・カッシーニ、マイケル・ウールソン、チャド・ウィレット、リチャード・イアン・コックス、ゴードン・クリーエ、シルビエ・ポライオ、ヌーノ・アントゥーンス、マイケル・タイレス、スティーブン・シャイラー、ジェイソン・ガッファニー、セス・ジェームズ・アーネット、パット・ロマーノ、ナンドの妹エル・キーツ、母親のジャン・ダルシー、死亡する夫妻アウレリオ・ディナンジオとフィオナ・ロースキー、機長マイケル・シコリー、副操縦士のジェリー・ワッサーマン、乗務員フランク・パレグリノとトニー・モレーリなどが共演している。