人気パニック映画「エアポート」シリーズの第3作。 ハイジャックされ海上に墜落し沈んだ美術品を載せた大富豪の専用機から脱出を試みる乗客と救助隊の活躍を描く、監督ジェリー・ジェームソン、主演ジャック・レモン、ジェームズ・スチュアート、リー・グラント、ブレンダ・バッカロ、ジョセフ・コットン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、クリストファー・リー、ジョージ・ケネディ他共演のパニック・アクション。 |
・ジェームズ・スチュアート / James Stewart / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェリー・ジェームソン
製作総指揮:ジェニングス・ラング
制作:ウイリアム・フライ
原作:アーサー・ヘイリー
脚本
デビッド・スペクター
マイケル・シェッフ
撮影:フィリップ・H・ラスロップ
編集
J・テリー・ウィリアムズ
ロバート・ワッツ
美術・装置
ジョージ・C・ウェッブ
ミッキー・S・マイケルズ
衣装デザイン:イデス・ヘッド
音楽:ジョン・カカバス
出演
ドン・ギャラガー:ジャック・レモン
フィリップ・スティーヴンス:ジェームズ・スチュアート
カレン・ウォレス:リー・グラント
イヴ・クレイトン:ブレンダ・バッカロ
ニコラス・セント・ダウンズ3世:ジョセフ・コットン
エミリー・リビングストン:オリヴィア・デ・ハヴィランド
スタン・ビュチェック:ダーレン・マクギャビン
マーティン・ウォレス:クリストファー・リー
ジョー・パトローニ:ジョージ・ケネディ
ウィリアムズ医師:M・エメット・ウォルシュ
リサ・スティーヴンス:パメラ・ベルウッド
ジュリー:キャスリーン・クインラン
スティーヴ:トム・サリヴァン
ボブ・チェンバース:ロバート・フォックスワース
バンカー:モンテ・マーカム
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1977年製作 113分
公開
北米:1977年3月11日
日本:1977年4月
北米興行収入 $30,000,000
■ アカデミー賞 ■
第50回アカデミー賞
・ノミネート
美術・衣装デザイン賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
フロリダ州、パームビーチ。
慈善家で、美術品収集家でもある大富豪のフィリップ・スティーヴンス(ジェームズ・スチュアート)は、豪邸を美術館として寄付することを発表する。
ワシントンD.C.、ダレス国際空港。
スティーヴンスの専用機23-シエラ(ボーイング747-100)に、パームビーチに運ぶための美術品などが搬入される。
パイロットのドン・ギャラガー(ジャック・レモン)は、恋人であるスティーヴンスの秘書イヴ・クレイトン(ブレンダ・バッカロ)との結婚を考えていたが、彼女は積極的になれないでいた。
そこ頃、係員に扮していたハイジャッカーのバンカー(モンテ・マーカム)らは、機内客室の送気管に麻酔ガスを仕掛ける。
機内には、スティーヴンスの招待客、富豪婦人のエミリー・リビングストン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)らが搭乗して、豪華な機内でくつろぐ。 そして、ギャラガーの操縦する23-シエラは離陸する。 海洋学者マーティン・ウォレス(クリストファー・リー)とその妻カレン(リー・グラント)の仲は冷めきっていた。 夫が研究に没頭するばかりで、カレンは相手にされずに苛立っていた。 ポーカーをしていたエミリーは、旧知のニコラス・セント・ダウンズ3世(ジョセフ・コットン)が機内にいることに気づき、昔話に花を咲かせ、彼が美術商だと知らされる。 行動を開始したハイジャッカーらは、バンカーが警備担当を殺害し、病人がでたと言ってギャラガーを寝室におびき出す。 ハイジャッカー一味だった副操縦士チェンバース(ロバート・フォックスワース)が機関士を気絶させて、ギャラガーもバンカーに殴り倒される。 乗客らは麻酔ガスで眠らされて、その後に23-シエラは、バミューダ・トライアングルで消息を絶ちセント・ジョージ島に向かう。 スティーヴンスは、海軍が直ちに捜索を開始したことを、戦術管制センターから連絡を受ける。 その頃、低空飛行をしていた23-シエラは、濃霧のために目測を誤り、油田タワーに翼が接触してしまう。 機体は制御不能となり海面に墜落し、損傷した部分から海水が流れ込む。 ギャラガーや乗客は目覚めるものの、機体は浅瀬ではあるが海中に沈んでしまう。 その後ギャラガーは、気密空間である客席に、浸水はしないことを伝え、動揺する乗客を落ちるかせる。 バンカーらは死亡し、コックピットに向かったギャラガーは、息のあったチェンバースが一味だったことを知る。 機体の設計責任者スタン・ビュチェック(ダーレン・マクギャビン)は、機内の状況をチェックして、スティーヴンスの専属獣医ウィリアムズ(M・エメット・ウォルシュ)が、負傷者の手当てをする。 自分を頼る妻カレンよりも、ウォレスはウィリアムズ医師を手伝おうとする。 負傷した盲目の歌手スティーヴ(トム・サリヴァン)は、彼を慕う若い女性ジュリー(キャスリーン・クインラン)に見守られながら息を引き取る。 意識の戻った副操縦士チェンバースから、墜落時の状況を聞いたギャラガーは、自分達の位置が捜索困難だと判断し、自力で脱出する方法を考える。 戦術管制センター。 スティーヴンスは、機内にいる娘リサ(パメラ・ベルウッド)と孫の安否を気遣い、パトローニは彼を励ます。 客室にも、わずかではあるが海水が侵入し始め、海上に船が近づくものの、機体は発見されなかった。 ギャラガーは、貨物室から救命ボートを排出して、信号を発信させ自分達の居場所を知らせることを乗客に伝え、ウォレスがそれを手伝おうとする。 配線のショートではドアが開かずに、それを何とかしようとしたウォレスは、ドアが開いた瞬間に吹き飛ばされて命を落とす。 ギャラガーは、何とか救命ボートを放出して海面に上がるが、夫の死を知ったカレンは泣き崩れる。 取り乱したカレンが、客室のドアを開けようとしたため、イヴが彼女を殴り倒す。 信号を発信したギャラガーの居場所と、沈んでいる機体も偵察機が確認して本部に連絡される。 海軍の救難ヘリコプターが、スティーヴンスも同行して直ちに現場に向かうことになる。 現場に到着した、戦車揚陸艦USS Cayuga (LST-1186)に救出されたギャラガーは、艦長に状況を説明する。 その頃、機内では浸水が始まり、機体は引き揚げられることになり、その準備が始まる。 ギャラガーは、潜水員と共に海中に向かい、機内の乗客に引き揚げの準備をさせる。 機体には多数の気球が取り付けられ、空気が注入される。 浸水が始まりながら機体は浮上し始めるが、カレン他犠牲者もでる。 海面に浮上した機体から乗客は救出され、再び沈み始めた機体に取り残されたイヴを、ギャラガーが助ける。 そして、救出されたギャラガーとイヴは愛を確かめ合い、乗客の元に戻る。
...全てを見る(結末あり)
専用機の製造責任者ジョー・パトローニ(ジョージ・ケネディ)は、待機していたスティーヴンスに捜索状況を説明する。
参考:
・「大空港」(1970)
・「エアポート’75」(1974)
・「エアポート’77」(1977)
・「エアポート’80」(1979)
*(簡略ストー リー)
大富豪であるスティーヴンスは、フロリダのパームビーチにある豪邸を美術館として寄付する。
スティーヴンスは、大量の美術品と招待客を、専用機でワシントンD.C.からフロリダに移送させる。
しかし、専用機は美術品を狙うハイジャッカーに制圧されてしまう。
バミューダ・トライアングルで、消息を絶った専用機の捜索は始まるが、油田タワーと接触事故を起した機体は、海面に墜落して沈んでしまう。
気密空間の客室は何とか浸水は免れるが、外部との連絡が取れないため、パイロットのドン・ギャラガーは、動揺する乗客を落ち着かせて、何とか単独での脱出を考えるのだが・・・。
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前作から、監督のジャック・スマイトが交替したが、他はほぼ同じスタッフで製作された。
改造された巨大旅客機”ボーイング747-100”が、海底に沈んでしまうというアイデア、前作を凌ぐ豪華キャストなど話題の多い作品で、興行収入も北米で約3000万ドルと検討した。
第50回アカデミー賞では、美術と本作までのシリーズ作品を担当するイデス・ヘッドが衣装デザイン賞にノミネートされた。
シリーズの顔、”ジョー・パトローニ”役ジョージ・ケネディが、専用機の製造責任者として本作にも登場するが、活躍は少なく影が薄いのは残念だ。
しかし、アメリカの至宝とも言えるジェームズ・スチュアートの出演で作品は一気に引き締まり、当時、シリアスな演技が目立つようになっていたジャック・レモンが、体を張った演技でパイロット役を熱演する。
その恋人で、富豪の秘書ブレンダ・バッカロ、美術商のジョセフ・コットンとオリヴィア・デ・ハヴィランドの組み合わせなどは、ファンを楽しませてくれる。
海洋学者の夫クリストファー・リーの愛を得られないリー・グラント、専用機の設計責任者のダーレン・マクギャビン、富豪の専属獣医役M・エメット・ウォルシュ、富豪の娘役パメラ・ベルウッド、まだ20代前半のキャスリーン・クインラン、彼女に心を寄せる盲目の歌手トム・サリヴァン、ハイジャッカー、ロバート・フォックスワース、モンテ・マーカムなどが共演している。