2003年に発表された、ミュージシャンとして知られるディート・モンティエル(監督、脚本)の回想録”A Guide to Recognizing Your Saints”を読んだ主演のロバート・ダウニーJr.が映画化を提案し製作された作品。 父親の病気をきっかけに故郷に戻った男性が時を経て親や友人らの自分への気持ちを理解するまでを描く、出演シャイア・ラブーフ、ロザリオ・ドーソン、エリック・ロバーツ、チャニング・テイタム、チャズ・パルミンテリ、ダイアン・ウィースト他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ロバート・ダウニーJr. / Robert Downey Jr. 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ディート・モンティエル
製作総指揮
アマンダ・マッキー・ジョンソン
ボビー・セイガー
ピーター・サハゲン
スティング
製作
トルーディ・スタイラー
トラヴィス・スウォーズ
チャーリー・コーウィン
クララ・マルコヴィッチ
原作:ディート・モンティエル
脚本:ディート・モンティエル
撮影:エリック・ゴーティエ
編集
クリストファー・テレフセン
ジェイク・プシンスキー
音楽:ジョナサン・イライアス
出演
ディート・モンティエル:ロバート・ダウニーJr.
ディート・モンティエル(少年期):シャイア・ラブーフ
ローリー:ロザリオ・ドーソン
ローリー(少女期):メロニー・ディアス
アントニオ:エリック・ロバーツ
アントニオ:(少年期):チャニング・テイタム
モンティ・モンティエル:チャズ・パルミンテリ
フローリ・モンティエル:ダイアン・ウィースト
マイク・オシェイ:マーティン・コンプストン
アメリカ 映画
配給 ファースト・ルック・スタジオ
2006年製作 99分
公開
北米:2006年10月13日
日本:未公開
製作費 $
北米興行収入 $517,810
世界 $2,035,470
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2005年、ニューヨーク、クイーンズ、アストリア。
才能を生かし活躍する息子ディート・モンティエル(ロバート・ダウニーJr.)に、母親フローリ(ダイアン・ウィースト)は、夫モンティ(チャズ・パルミンテリ)が重病だということを伝える電話メッセージを残す。
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1986年7月。
スラム街で暮す高校生ディート(シャイア・ラブーフ)は、荒っぽいアントニオ(チャニング・テイタム)らと、気ままな毎日を送っていた。
ある日ディートは、アイルランドからの転校生マイク・オシェイ(マーティン・コンプストン)と地下鉄で出くわし親しくなる。
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2005年、ロサンゼルス。
ディートは、父モンティの病状悪化を知り、故郷クイーンズに向かう。
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マイクと、犬の散歩のバイトなどをして親交を深めたディートは、粗暴なアントニオらと付き合っていることに疑問を抱き始め、それはガールフレンドのローリー(メロニー・ディアス)も同じ考えだった。 やがてディートは、クイーンズ以外の外の世界に憧れを抱き始め、マイクとカリフォルニアに行くことを考え、ローリーにもそれを伝える。 そんな時、アントニオの弟が地下鉄のホームでふざけているうちに、電車に轢かれて死亡する。 ディートはアントニオを励ますが、葬儀の場でありながら、敵対するプエルトリコ系少年への復讐を考えている彼と言い争いになってしまう。 クイーンズに戻ったディートは、子供もいるローリー(ロザリオ・ドーソン)と再会して言葉を交わす。 アントニオに相手にされなくなったディートは、プエルトリコ系少年に叩きのめされてしまう。 ディートは、それを知ったアントニオに介抱されるが、問題ばかり起す息子達に、モンティは彼らのことを案じ話を聞く。 モンティに、カリフォルニア行きを伝えたディートは父と口論となるが、興奮したモンティは発作で倒れてしまう。 15年ぶりに自宅に戻り、母フローリに迎えられたディートだったが、父モンティは彼を息子と認めずに追い払ってしまう。 失意のディートに、フローリは優しく言葉をかけ、父が息子を愛していることを伝える。 プエルトリコ系少年を見つけたアントニオは、彼を殺してしまい、警察に逮捕される。 ディートとマイクはバイト代を手に入れた帰り道、プエルトリコ系少年に銃撃される。 マイクは死亡し、ショックを受けたディートは、父モンティにも心を開けずカリフォルニアに旅立つ。 ローリーに、父親の面倒を見るよう言われたディートは、モンティに自分を愛していたのかを問い質す。 モンティは、ディートが出て行く時に、自慢の息子を愛していると告げたことを伝える。 何もかも置き去りにして、街を出たことに気づいたディートは、刑務所のアントニオの元に向かう。 そしてディートは、アントニオらが、自分を見捨てていなかったことを知る。
...全てを見る(結末あり)
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*(簡略ストー リー)
故郷ニューヨークのクイーンズを離れて成功したディート・モンティエルは、父親の重病を知り実家に戻ろうとする。
スラム街で育った高校生のディートは、荒っぽい友人アントニオらと気ままな毎日を送っていた。
そんなある日、ディートはアイルランド出身の転校生マイクと意気投合する。
マイクとの親交を深めるに連れ、ディートは、アントニオらとの生活に意味のないことに気づき始める。
そしてディートは、マイクと共にカリフォルニアに行く決心をして、それを父モンティに伝えるのだが・・・。
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ロバート・ダウニーJr.の後押しもあり、原作者であるディート・モンティエルが、監督と脚本を担当し、スティングが製作に参加している。
過酷な生活条件の中で、絶えることのない人種間の争い、地元の暮らしに執着する父親と息子の考えの相違など、逞しく生きるスラム街の人々の生活を、生々しい映像で描写する、ディート・モンティエルの、実感がこもる演出は見ものだ。
主人公ら、現在と少年期を演ずるスターの顔ぶれが今観ると豪華で、人気が出る直前であったシャイア・ラブーフとチャニング・テイタムの熱演は注目だ。
成功者として故郷に戻っても心癒されない主人公を淡々と演ずるロバート・ダウニーJr.、その少年期シャイア・ラブーフ、彼の元恋人ロザリオ・ドーソン、その少女期メロニー・ディアス、主人公の暴力的な友人エリック・ロバーツ、その少年期チャニング・テイタム、少年達を温かく見守るものの、その愛が息子には通じない、主人公の父親を好演するチャズ・パルミンテリ、その妻で、自然な老けが印象的で、重みのある演技を見せるダイアン・ウィースト、主人公が旅立つきっかけを作る友人マーティン・コンプストンなどが共演している。