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ファイティング×ガール Against the Ropes (2004)

ボクシングの女性マネージャーとして最も成功したジャッキー・カレンの奮闘を描く、監督、出演チャールズ・S・ダットン、主演メグ・ライアンオマー・エップストニー・シャルーブティモシー・デイリーケリー・ワシントン他共演のスポーツ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(スポーツ)


スタッフ キャスト
監督:チャールズ・S・ダットン

製作
ロバート・W・コート
デヴィッド・マッデン
製作総指揮
スティーヴン・ロファー
ジョナサン・ピロット
スカーレット・レイシー
脚本:シェリル・エドワーズ
撮影:ジャック・N・グリーン
音楽:マイケル・ケイメン

出演
ジャッキー・カレン:メグ・ライアン
ルーサー・ショー:オマー・エップス
サム・ラロッカ:トニー・シャルーブ
ギャヴィン・リース:ティモシー・デイリー
レネイ:ケリー・ワシントン
フィリックス・レイノルズ:チャールズ・S・ダットン
アービング・エイベル:ジョセフ・コーテス
ペドロ・エルナンデス:フアン・エルナンデス
ドーセット:ホルト・マッキャラニー
デヴォン・グリーン:トリー・キトルズ
ダグ・ドハティ:ホルト・マッキャラニー
レイ・カレン:ショーン・ベル
ピート・カレン:ディーン・マクダーモット
ジャッキー・カレン(少女期):スカイ・マッコール・バートシアク
リング・アナウンサー:マイケル・バッファー
マーシャ・ゲイリー:ジャッキー・カレン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2004年製作 111分
公開
北米:2004年2月20日
未公開
製作費 $39,000,000
北米興行収入 $5,884,200
世界 $6,614,280


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1972年。
ボクシングに興味を持つ少女ジャッキー・カレン(スカイ・マッコール・バートシアク)は、ジムのトレーナーである父ピート(ディーン・マクダーモット)や叔父のレイ(ショーン・ベル)には励まされる。

現在、クリーブランド
ボクシング・プロモーターのアービング・エイベル(ジョセフ・コーテス)のアシスタントであるジャッキー(メグ・ライアン)は、大物スポーツ・マネージャーのサム・ラロッカ(トニー・シャルーブ)とミドル級のタイトルマッチの打ち合わせをする。

仕上がった対戦者のパネルをラロッカに没にされたジャッキーは、同僚のレネイ(ケリー・ワシントン)に愚痴をこぼす。

負ければ全てを失うとラロッカに言われたチャンピオンのデヴォン・グリーン(トリー・キトルズ)は、ペドロ・エルナンデス(フアン・エルナンデス)に惨敗してしまう。
...全てを見る(結末あり)

試合後にバーに向かったジャッキーは、テレビ・リポーターのギャヴィン・リース(ティモシー・デイリー)に声をかけられ、簡単な会話を交わす。

ラロッカに呼ばれたジャッキーは、デヴォンを見限りペドロに期待すると言われる。

デヴォンの敗因を語るラロッカに意見したジャッキーは、自分と同じことができるのかと言われ、選手がいれば可能だと伝える。

デヴォンを売ることを提案したラロッカは、1ドルでいいと言うものの、ジャッキーは払えないと答える。

そこに現れたギャヴィンが1ドルを差し出し、ラロッカは失言を許してやろうとする。

ジャッキーは、デヴォンを買い取ると言ってギャヴィンの札を受け取り、ラロッカに渡してその場を去る。

翌日、本気ではなかったとエイベルに話すものの、直ぐにラロッカに謝罪するよう言われたジャッキーは、自分の発言は正論だと伝える。

今回の件を自分の番組で取り上げたギャヴィンは、話題性のあるニュースを派手に語り、ジャッキーもそれをテレビで確認する。

デヴォンの家に向かおうとしたジャッキーは、ラロッカを警戒するレネイを呼び出す。

部屋に向かったジャッキーとレネイは、ジャンキーだったデヴォンが、ヤクの売人を待っていたことを知る。

そこにドアを突き破って現れたルーサー・ショー(オマー・エップス)は、デヴォンに因縁をつけて、もう一人の男と共に叩きのめす。

驚いたジャッキーとレネイは、その場から逃げ去る。

レネイが帰った後、ルーサーのパンチ力が気になったジャッキーは戻り、彼が警察に逮捕される姿を確認する。

ルーサーを保釈させたジャッキーは、話だけ聞いてほしいと言って彼を車で送る。

ジャッキーの話を聞こうともしないルーサーだったが、彼女は食い下がる。

ボクシングに関しては見る目があると話すジャッキーは、ルーサーに組むことを提案するが、その場での答えは聞けなかった。

アパートに戻ったルーサーは、自分がボクサーになれるかを考える。

引退していたフィリックス・レイノルズ(チャールズ・S・ダットン)の元に向かったジャッキーは、トレーナーになってほしいことを伝える。

説得されたフィリックスは、ジャッキーが、友人だったレイの姪でもあるため、ルーサーに会うことを約束する。

ジムで待っていたフィリックスは、現れたルーサーの不躾な態度に気分を害し、その場を去ろうとする。

ジャッキーに引き留められたフィリックスは、ルーサーに謝罪され、仕方なくスパーリングを見る。

フィリックスは、まずまずといった雰囲気で納得し、ジャッキーは、ルーサーと契約を交わして資金集めもする。

セコンドや練習相手の準備もできてトレーニングを始めたルーサーだったが、喧嘩的な戦い方を直すことができず、フィリックスは苛立つ。

ルーサーを自宅に招き食事をしたジャッキーは、怒りを制御できない彼に、このままでは勝てないことを伝える。

少しは素直になったルーサーは、フィリックスの指示に従いトレーニングを続ける。

ジャッキーと組んだルーサーとフィリックスを警戒し始めたラロッカは、地元での試合を阻止しようとする。

試合が組めないジャッキーはバッファローに向い、父に恩があるプロモーターのクリスコに話を持ち掛ける。

休暇を取ろうとしたジャッキーだったが、既にバッファローの件を知っていたエイベルは、馬鹿げた副業をやめるよう忠告する。

クビと言われる前に席を立ったジャッキーは、辞職すると伝えてその場を去る。

バッファロー
初戦を迎えたジャッキーは、ルーサーを励ましてフィリックスと共にリングに向かう。

KO勝ちしたルーサーは、ジャッキーとフィリックスと共に喜ぶ。

ギャヴィンに相談したジャッキーは、地元でルーサーの知名度を上げたいことを伝えるが、ラロッカとの関係に深入りするなと忠告される。

数試合様子を見たいと伝えたギャヴィンだったが、失業したために焦っているとジャッキーに言われる。

その後、ジャッキーの巧妙な作戦と実力で勝利を続けたルーサーは、ギャヴィンの番組にも出演する。

ビジネスらしくなってきたジャッキーは、ルーサーに広いアパートを与え、彼から感謝される。

ギャヴィンのインタービューを受けたジャッキーとルーサーは、対戦を避けるラロッカとチャンピオンのペドロを挑発して、勝てる自信を見せる。

苛立つペドロをなだめるラロッカは、自分の指示に従わせる。

ジャッキーは、ルーサーとレネイが付き合い始めていることを知り、大事な時期に羽目を外し過ぎないようにと彼に忠告する。

ラロッカと話し合ったジャッキーとルーサーは、過去は水に流し、次に勝てばペドロの前座をさせることを約束され、いずれはタイトルマッチも組めると言われる。

ジャッキーが席を外している間に、ルーサーを丸め込もうとしたラロッカだったが無駄だった。

フロリダ州、タンパ
次の試合も勝ったルーサーは、ジャッキーとフィリックスと共に記者会見を開き、リポーターのマーシャ・ゲイリー(ジャッキー・カレン)らの質問を受ける。

失言しそうになり、ジャッキーに口を挟まれたルーサーは苛立つが、ジョークだと言われて彼女になだめられる。

クリーブランドに戻ったジャッキーは、その件でルーサーを子ども扱いしたとレネイに非難される。

宣伝活動などで飛び回るジャッキーに不満を訴えたルーサーは、今後は常に近くで見守ると約束させる。

HBOのダグ・ドハティ(ホルト・マッキャラニー)から、次の試合の取材をせてほしいと言われたジャッキーは、クリーブランドでの初戦は地元局に任せると伝える。

しかし、夢とビジネスを優先させたジャッキーは、ドハティに説得されて、彼を会場に呼んでしまう。

それを知ったギャヴィンは、裏切られたことでジャッキーを痛烈に非難し、彼女を見限る。

ジャッキーは、試合後だけだと言われたドハティの取材を、控室でも受けてしまう。

ルーサーはそれを拒み、取材班とフィリックスらは外に出る。

自分のためだけに行動していると言うルーサーは、借りがあるのはお互い様だとジャッキーに伝え、試合後のHBOの取材も拒み彼女と縁を切ろうとする。

契約があると言うジャッキーは、自分と別れれば終りだと伝えてその場を去る。

試合に完勝したルーサーはドハティを無視し、マイクを向けられたジャッキーもインタビューを拒む。

ラロッカを訪ねたルーサーは、ジャッキーから離れたいことを伝えるが、契約があと2年あることを指摘され、それを拒めばやめるしかないと言われる。

自分を買ってくれと頼むルーサーだったが、そう簡単にはいかないとラロッカに言われ、ジャッキーに迷いがあると語る。

手に負えないルーサーを手放し、新人を探すことも考えるジャッキーだったが、チャンピオンになれる者はごくわずかだとフィリックスに言われる。

HBOでジャッキーの特集番組が放送され、それをフィリックスと見た彼女は、本当の自分ではないことに気づく。

悩んだジャッキーは、ギャヴィンの元に向い謝罪する。

ラロッカに会ったジャッキーは、条件付きでルーサーを手放すことを伝える。

受け入れた場合はこの世界から去り、姿を見せるなとラロッカに言われたジャッキーは納得する。

保険会社の職を得たジャッキーだったが、フィリックスに呼び出され、ルーサーが、ペドロとのタイトル戦を3週間後に組まれたことを知らされる。

汚い手口をフィリックスから聞いたジャッキーは、ラロッカの元に向かうものの会うことができない。

フィリックスは、調整不足で戦えないと言うルーサーを励まし、戦う準備をさせるしかなかった。

WBC世界ミドル級タイトルマッチ。
ルーサーとペドロはリングに上がり、リング・アナウンサーのマイケル・バッファーに紹介される。

ゴングは鳴り、ジャッキーは会場に忍び込み、彼女に気づいたギャヴィンは、リングサイドにいたエイベルにそれを知らせる。

第一ラウンドは終了し、やや劣勢のルーサーにフィリックスがアドバイスする。

第二ラウンド、ルーサーはダウンを奪われ、見ていられないジャッキーは、ラウンド終了後にリングに上がってしまう。

ルーサーに謝罪したジャッキーは彼を励まし、ペドロを叩きのめすよう指示する。

第三ラウンド、反撃したルーサーはペドロからダウンを奪い、その後も連打を浴びせて、レフリー・ストップで勝利する。

試合後、フィリックスとバーに向かったジャッキーは、近づいて来たルーサーに拍手で迎えられる。

その場にいた者達も皆ジャッキーに拍手し、ルーサーに促されたラロッカも、仕方なくそれを認める。

ルーサーはジャッキーを抱きしめ、彼女を称える。
__________

ジャッキー・カレンは、ボクシングの世界で最も成功した女性マネージャーとなり、女性として唯一人、6階級のチャンピオンを育てた。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
クリーブランド
父と叔父の影響を受け、子供時代からボクシング一筋の人生を歩むジャッキー・カレンは、プロモーターのアシスタントをしていた。
大物スポーツ・マネージャーのラロッカに意見したジャッキーは、自分もボクサーがいれば成功できると豪語してしまう。
破れたチャンピオンのデヴォンをラロッカから引き渡されたジャッキーは、彼がヤク中だったために驚く。
そこに現れたチンピラのルーサーが、デヴォンらを叩きのめすのを見たジャッキーは、彼に目を付けてボクサーになることを説得する。
引退していたトレーナーのフィリックスの協力を得て、ルーサーを鍛え始めたキャシーは、資金集めなどに奔走する。
しかし、それを知ったラロッカに地元で試合を組むことを妨害され、ジャッキーは窮地に立たされる・・・。
__________

ボクシングの女性マネージャーとして最も成功したジャッキー・カレンの、そのキャリアのスタートから最初のタイトルマッチの勝利までを描いた作品。
物語はフィクションで、ジャッキー・カレンの歩んだ人生を基に製作された作品。

俳優として活躍するチャールズ・S・ダットンの初監督作で、人気スター、メグ・ライアン主演も注目の作品。

女性でありながらボクシング一筋だったジャッキー・カレンが、その才能を発揮して、一気にビジネスチャンスと栄光を掴んでいく過程がテンポよく描かれてはいる。

巨額なマネーが動くビッグ・ビジネスの世界であるボクシング業界で、奮闘する主人公が自分を見失いかけるものの、人間性を取り戻すという感動物語に仕上がっている。

実話を基にした内容なのだが、苦難の道を歩むと言うより、厳しい世界で都合良過ぎるほど順調に成功してしまところなどは、やや現実味に欠ける。

批評家、観客共に評価は最悪に近く、興行的にも失敗に終わった。

それはともかく、主人公のジャッキー・カレンを演ずるメグ・ライアンは、40歳を過ぎているにも拘らず、あまりにも魅力的で、相変わらずキュートな彼女が画面に登場しているだけで、ファンは満足できるのではないだろうか。

主人公に認められ、衝突しながらも街のチンピラから世界チャンピオンになるオマー・エップス、主人公を手玉に取る大物スポーツ・マネージャーのトニー・シャルーブ、主人公に協力するテレビ・リポーターのティモシー・デイリー、主人公の友人ケリー・ワシントン、本作の監督を兼ねるトレーナー役のチャールズ・S・ダットン、主人公の上司ジョセフ・コーテス、チャンピオンのフアン・エルナンデス、彼に敗れるボクサーのトリー・キトルズHBOのリポーター、ホルト・マッキャラニー、主人公の叔父ショーン・ベル、父親ディーン・マクダーモット、主人公の少女期スカイ・マッコール・バートシアク、リング・アナウンサーのマイケル・バッファー、そして、ジャッキー・カレンが、記者会見で主人公らに質問するリポーター役で出演している。


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