1934年に発表された、ダシール・ハメットの小説”The Thin Man”を基に製作されたヒット作「影なき男」に続く、探偵ニック・チャールズとノラ夫妻が活躍するコメディ・シリーズの第2作(全6作)。 いとこの夫の行方不明事件を解決しようとする探偵夫婦の活躍を描く、監督W・S・ヴァン・ダイク、主演ウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ、ジェームズ・スチュワート、エリッサ・ランディ、ジョセフ・カレイア、ジェシー・ラルフ、アラン・マーシャル、ペニー・シングルトン他共演のミステリー・コメディ。 |
・ジェームズ・スチュアート / James Stewart / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:W・S・ヴァン・ダイク
製作:ハント・ストロンバーグ
原作:ダシール・ハメット
脚本
フランセス・グッドリッチ
アルバート・ハケット
撮影:オリヴァー・T・マーシュ
編集:ロバート・J・カーン
音楽
ハーバート・ストサート
エドワード・ウォード
出演
ニック・チャールズ:ウィリアム・パウエル
ノラ・チャールズ:マーナ・ロイ
デヴィッド・グラハム:ジェームズ・スチュワート
セルマ・ランディス:エリッサ・ランディ いとこ
ダンサー:ジョセフ・カレイア クラブのオーナー
キャサリン・フォレスト:ジェシー・ラルフ 叔母
ロバート・ランディス:アラン・マーシャル セルマの夫
キャスパー:テディ・ハート
エイブラムス警部補:サム・レヴェン
ポリー・バーンズ:ペニー・シングルトン
ラム・キー:ウィリアム・ロー
カマー医師:ジョージ・ズッコ
フィル・バーンズ:ポール・フィックス ポリーの兄
アスタ:スキッピー
バートン・フォレスト:ハーラン・ブリッグス(クレジットなし)
ヘレン:モード・ターナー・ゴードン(クレジットなし)親戚
ヘンリー:トム・リケッツ(クレジットなし)キャサリンの執事
ルーシー:ゼフィー・ティルベリー(クレジットなし)親戚
ルシウス:ウィリアム・バーレス(クレジットなし)従兄弟
ライチ・クラブでニックに「こんにちは、ハンサムさん」と言う女性:エスター・ハワード(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 MGM
1936年製作 112分
公開
北米:1936年12月25日
日本:1937年7月29日
製作費 $683,000
■ アカデミー賞 ■
第9回アカデミー賞
・ノミネート
脚色賞
■ ストーリー ■
事件を見事に解決した探偵のニック・チャールズ(ウィリアム・パウエル)と妻ノ(マーナ・ロイ)は、愛犬のアスタ(スキッピー)と共にサンフランシスコに戻り新年を祝おうとする。
我が家に着いたニックとノラは、2人だけでニューイヤーズ・イヴを過ごそうとするが、大勢の人が集まり、自分たちのためのサプライズ・パーティーが開かれていることを知り驚く。
ノラは、いとこのセルマ・ランディス(エリッサ・ランディ)からの電話を受ける。
セルマに心配事があることを知ったノラは、おばのキャサリン・フォレスト(ジェシー・ラルフ)とも話し、2人に会いに行かなければならないことをニックに伝える。
キャサリンに嫌われているニックはそれを不満に思い、親戚が集まるために、ノラも気が進まなかった。
セルマは、夫のロバート(アラン・マーシャル)が3日間行方不明だったために、それを心配していた。
キャサリンは、集まった親戚たちに、嫌っているニックを呼んだのには理由があることを伝える。
キャサリンは、ノラと共に到着したニックを一応、歓迎する。
セルマからロバートが行方不明だと知らされたノラは、ニックを呼ぶ。
セルマとキャサリンからロバートのことを聞いたニックは、スキャンダルを嫌い内密に捜査してほしいと頼まれる。
セルマは、ロバートが誘拐されて死んでいるか、愛人がいると言って動揺する。
そこに、セルマの元婚約者でノラの友人でもあるデヴィッド・グラハム(ジェームズ・スチュワート)が現れる。
ニックとノラは、ロバートの件は今夜は様子を見るべきだと言ってその場を去る。
セルマのことを気遣うデヴィッドだったが、彼女が独りになりたいと言うので、帰ろうとするニックとノラと話をする。
デヴィッドは、ロバートから、2万5000ドルを受け取れば離婚しセルマを自由にすると、取引を持ち掛けられたことを2人に話して別れる。
ノラからロバートを捜すべきだと言われたニックは、とりあえず新年を祝うためにライチ・クラブに向かうのだが・・・。
参考:
・「影なき男」(1934)
・「夕陽特急」(1936)
・「第三の影」(1939)
・「影なき男の影」(1941)
・「風車の秘密」(1945)
・「影なき男の息子」(1947)
ダシール・ハメットの小説”The Thin Man”(1934)を基に製作されたヒット作「影なき男」に続く、探偵ニック・チャールズとノラ夫妻が活躍するコメディ・シリーズの第2作(全6作)。
前作に続きW・S・ヴァン・ダイクが監督し、主演はウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ、ジェームズ・スチュワート、エリッサ・ランディ、ジョセフ・カレイア、ジェシー・ラルフ、アラン・マーシャル、ペニー・シングルトンなどが共演した作品。
いとこの夫の行方不明事件を解決しようとする探偵夫婦の活躍を描くミステリー・コメディ。
前作に続き、謎の事件の解決に協力を求められた探偵ニック・チャールズを演ずるウィリアム・パウエルと妻ノラのマーナ・ロイが、飄々とした雰囲気で事態に対処しながらも、見事に事件を解決するまでを描く傑作コメディ。
主人公2人の軽妙な演技に加え、その友人として登場するジェームズ・スチュワートが、悪役を演ずる貴重な作品でもある。
第9回アカデミー賞では、脚色賞にノミネートされた。
夫の疾走で戸惑う富豪令嬢エリッサ・ランディ、その母親ジェシー・ラルフ、犯人に疑われるクラブのオーナー、ジョセフ・カレイア、セルマ(エリッサ・ランディ)の夫で疾走するアラン・マーシャル、彼と関係する歌手ペニー・シングルトン、ダンサー(ジョセフ・カレイア)の弁護士テディ・ハート、事件を担当する警部補のサム・レヴェン、ダンサーの共同経営者ウィリアム・ロー、セルマの主治医ジョージ・ズッコ、ポリー(ペニー・シングルトン)の兄を装う夫ポール・フィックス、主人公の愛犬スキッピー、ノラの親戚ハーラン・ブリッグス、モード・ターナー・ゴードン、ゼフィー・ティルベリー、ウィリアム・バーレス、キャサリン(ジェシー・ラルフ)の執事トム・リケッツ、クラブの客エスター・ハワードなどが共演している。