自分の命は絶たれたのか・・・? 生と死の狭間で死人の魂と話が出来る男の世界に入り込んでしまった女性の恐怖を描く、監督、脚本アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー、主演クリスティーナ・リッチ、ジャスティン・ロング、リーアム・ニーソン他共演のスリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
製作
ウィリアム・パーキンス
ブラッド・マイケル=ギルバート
脚本
アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
ポール・ヴォスルー
撮影:アナスタス・N・ミコス
編集:ニヴン・ハウイー
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演
アンナ・テイラー:クリスティーナ・リッチ
ポール・コールマン:ジャスティン・ロング
エリオット・ディーコン:リーアム・ニーソン
ジャック:チャンドラー・カンタベリー
ベアトリス・テイラー:セリア・ウェストン
トム・ピーターセン:ジョッシュ・チャールズ
ハットン夫人:アリス・ドラモンド
アメリカ 映画
配給 Anchor Bay Entertainment
2009年製作 103分
公開
北米:2010年4月9日
日本:未公開
製作費 $4,500,000
北米興行収入 $108,600
世界 $2,002,620
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
小学校教師のアンナ・テイラー(クリスティーナ・リッチ)は、恋人で弁護士のポール・コールマン(ジャスティン・ロング)の愛に応えられないでいた。
アンナは、学校でいじめられ、いつも孤独な雰囲気の少年ジャック(チャンドラー・カンタベリー)のことが気にかかる。
髪の毛を染めて、知人のハットン氏の葬儀に出席したアンナは、夫人(アリス・ドラモンド)に声をかける。
その後、故人が口を開けたように思えたアンナは、葬儀社のエリオット・ディーコン(リーアム・ニーソン)に、微笑みかけられる。 動揺しながら車で立ち去るアンナの様子を、ディーコンは見守る。 その夜、ポールと食事をしたアンナは、大切な話だと言って、彼からシカゴに転勤することを伝えられる。 ポールは、それを機に結婚を決意したことをアンナに伝えようとしたのだが、彼女はそれを別れ話だと勘違いしてしまう。 動揺するアンナは、ポールの話も聞かずに席を立ち、車で走り去ってしまう。 雨の中、苛立ちながら車を走らせるアンナは、事故を起してしまう。 亡くなったアンナは、ディーコンの葬儀社の地階に運ばれ、彼は遺体の処置を始める。 ところが、目覚めたアンナは、ディーコンに、まだ生きていると伝えて、自分が死んだことを認めようとしない。 ディーコンは、死亡証明書をアンナに見せて、葬儀のために処置を続ける。 翌朝、目覚めたポールはアンナに電話を入れ、所持品の中の携帯電話が鳴ったことに気づいたディーコンは、それを保管棚に片付けてしまう。 アンナが学校を欠勤していることを知ったポールは、彼女の実家で、母親ベアトリス(セリア・ウェストン)から、娘が亡くなったと知らされる。 ショックを受けるポールは、ベアトリスに、娘を奪ったと言われて愕然とする。 葬儀社に出向いたベアトリスは、アンナの遺体を確認し、髪の毛を元の色に戻すようディーコンに指示を出す。 起き上がったアンナは、脈もなく痛みも感じないことを知るが、その場から逃れようとする。 同じ頃、ポールが葬儀社を訪ねて、アンナに会いたいことをディーコンに伝える。 ディーコンはそれを断り、ポールが来たことに気づいたアンナは助けを求めるが、彼はその場を立ち去る。 アンナの元に向かったディーコンは、他人には死体にしか見えないと言って、棺の準備を始める。 警察に向かったポールは、アンナの事故車を確認して、友人の警官トム・ピーターセン(ジョッシュ・チャールズ)に、彼女に会えないことを伝えるが、警察の力でもそれをかなえるのは無理だった。 現れたディーコンを殺そうとしたアンナだったが、死人の魂と話せるという彼に、死を認めるよう説得される。 処置室を荒らしたりするアンナは、鍵を盗み、その場から逃れようとするが失敗し、ポールに電話するものの自分の声が届かない。 ポールがアンナを感じていることを知らせたディーコンは、彼を苦しめないためにも死を受け入れさせようとする。 しかしディーコンは、表に現われたジャックがアンナの姿を確認していることと、彼女が息をしていることに気づく。 学校に、アンナの私物を引き取りに行ったポールは、ジャックに挨拶される。 ジャックに、赤いドレスを着たアンナを見たと言われたポールだったが、彼はそれを信じられずに苛立ち、暴力を振るってしまう。 兄の遺体を確認に来た警官は、アンナの遺体もチェックする。 ジャックが、死人と話せることを知ったディーコンは、同じ才能を持った彼に全てを伝授しようとする。 街角のショーウィンドーの赤いドレスで、アンナもそれを着ていたことを思い出したポールは、ディーコンの元に向かい、彼女が生きていることを確認しようとする。 処置室の前でディーコンに追い払われたポールは、警察のトムに捜査令状を取るよう迫るが、証拠もなく、アンナには葬儀で会えると慰められるだけだった。 母親に、人を愛すると不幸になると言われて育ったアンナは、ポールを愛していたにも拘らず、彼に冷たくしていたことを後悔しているとディーコンに伝える。 それを聞いたディーコンは、アンナをポールの元に向かわせようとする。 しかし、アンナはその場から離れることが出来ず、生きることにも怯えているとディーコンに指摘され、ついに死を受け入れる。 葬儀の準備は整い、棺に入れられたアンナは、自分の顔を鏡で見た際、それが息で曇るのに気づき、やはり死んでいないことを知る。 薬を投与されたアンナの葬儀は始まり、ポールとトムもそれに出席する。 レストランで渡すつもりだった婚約指輪を、アンナにはめたポールは、彼女が生きていると感じるが、葬儀を終えてその場を立ち去る。 その後の食事会で、酒を飲み続けるポールに、アンナが生きていることをほのめかし、自分でそれを確かめるようディーコンは伝える。 ディーコンはジャックと共に、全てが済んだことを確認する。 車を飛ばし焦りながら墓地に向かい、アンナを棺から出したポールは、彼女が生きていることを確かめる。 しかし、次の瞬間、ポールはディーコンの処置室に運ばれ、事故を起して死亡したことを彼に知らされる。 ポールは、死んでいないと言いながら、ディーコンに処置をされる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
小学校の教師アンナ・テイラーは、弁護士の恋人ポールの愛に応えられないでいた。
食事をした二人だったが、転勤を機に、結婚を決意したことを伝えようとしたポールは勘違いされ、別れ話だと思ったアンナは席を外し車で走り去る。
その後、事故を起したアンナはディーコンの葬儀社に運ばれる。
しかし、目覚めたアンナは、ディーコンに自分が死んでいないことを伝える。
死人の魂と話せるディーコンは、アンナの話を聞き入れずに、彼女に死亡証明書を見せて葬儀のための処置を始める。
アンナは、自分の死を受け入れられず、何とかしてその場から逃げようとするが、ポールも彼女のことを感じとっていた・・・。
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拡大公開もされない小作であり、日本では劇場未公開に終わった作品。
結局のところ、死んだはずの主人公は生きていたのか・・・?
現実か幻か、主人公や葬儀屋の、生気を感じられない表情などが印象的だ。
主演のクリスティーナ・リッチは、全編を通し殆どが全裸という体当たりの演技で、実力派スターのリーアム・ニーソンが、異様な雰囲気で、”異次元”の葬儀屋を、思わせ振りに演ずるのも注目だ。
死の淵をさ迷いながらも、恋人に対する愛情表現を後悔し、ラストでは、2人がその愛を掴む物語なのかと思いきや、全ての主導権を握る葬儀屋は”助手”を育て、自分の仕事を手際よくこなしながら終わるというラストも怖い。
恋人の生存を信じながら、それを感じとり苦悩する青年弁護士ジャスティン・ロング、死人と話せる才能を持つ少年チャンドラー・カンタベリー、主人公の母親セリア・ウェストン、警官ジョッシュ・チャールズ、冒頭の未亡人アリス・ドラモンドなどが共演している。