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凸凹猛獣狩 Africa Screams (1949)

人気コメディアン”アボットとコステロ”コンビによる”凸凹シリーズ”の17作目。
大物ハンターに扮して一攫千金を狙う2人組がアフリカで巻き起こす騒動を描く、監督チャールズ・バートン、主演バッド・アボットルー・コステロヒラリー・ブルックマックス・ベアバディ・ベア他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:チャールズ・バートン

製作
エドワード・ナッソー
ハンティントン・ハートフォード
脚本:アール・ボールドウィン
撮影:チャールズ・バン・エンガー
編集:フランク・グロス
音楽:ウォルター・シューマン

出演
バズ・ジョンソン:バッド・アボット
スタンリー・リヴィングトン:ルー・コステロ
本人:クライド・ビーティ
本人:フランク・バック
グラップラー・マッコイ:マックス・ベア
ブーツ・ウィルソン:バディ・ベア
ダイアナ・エマーソン:ヒラリー・ブルック
ガナー:シェンプ・ハワード
ハリー:ジョー・ベッサー
ボボ:バートン・ウェンランド
ゴリラ:チャールズ・ジェモラ

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1949年製作 79分
公開
北米:1949年5月27日
日本:1952年12月13日
製作費 $500,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
デパートの書籍コーナーの店員バズ・ジョンソン(バッド・アボット)は、現れたダイアナ・エマーソン(ヒラリー・ブルック)から、”ダーク・サファリ”という本のことを訊かれる。

バズの同僚スタンリー・リヴィングトン(ルー・コステロ)は、巨漢の2人組グラップラー・マッコイ(マックス・ベア)とブーツ・ウィルソン(バディ・ベア)から”ダーク・サファリ”のことを訊かれる。

絶版だと言われたグラップラーとブーツは、本の中の地図を覚えているかスタンリーに尋ねる。

地図が描ければ1000ドル払うと言われたスタンリーは、7時半に店の裏口に来るようにと指示される。

バズも絶版だとダイアナに伝えるが、彼女が本の地図に2500ドル払う気だったことを知り驚く。
...全てを見る(結末あり)

スタンリーにダーク・サファリのことを訊いたバズは、彼が地図を描いていることを知り、ダイアナに紹介する。

世界一のハンターであるスタンリーが、ダーク・サファリの著者と一緒に冒険していたとダイアナに話したバズは、彼に地図を完璧に描けることを確認し、彼女の家を訪ねる約束をして住所のメモを受け取る。

その夜、ダイアナの部下だったグラップラーとブーツは、1000ドルで手を打った男(スタンリー)が約束を破ったことを彼女に話す。

地図の件は解決済みだと言うダイアナは、それを描ける男がグラップラーとブーツが会ったスタンリーだと知り、2500ドル払うことになったために、後で取り戻すよう2人に指示する。

有名な動物トレーナーのクライド・ビーティを呼んだダイアナは、バズとスタンリーを待つ。

ダイアナの家の庭の水道の蛇口から水が漏れていることが気になったスタンリーは、指が抜けなくなってしまい、それを外して入口に向かう。

使用人のハリー(ジョー・ベッサー)に迎えられたバズとスタンリーは、帽子を預ける。

ハリーは、スタンリーの帽子に隠れていた蛇口に指がハマってしまい、抜けなくなる。

スタンリーがハリーの蛇口を外している間、バズは、地図を手に入れて直ぐに出発するつもりだと言うダイアナとビーティの話を聞いてしまう。

ダイアナから、報酬として前金で5000ドル、完了時に1万5000ドル払うと言われたビーティは満足する。

その話を聞いたバズは、スタンリーに地図は2500ドルでは安すぎると話し、さらに探りを入れようとする。

その間スタンリーは部屋にいたビーティと話し、ハンティングの自慢をして、”クライド・ビーティ”と会ったが三流だと言ってバカにする。

ビーティに名前を訊いたスタンリーは、本人だと知り大恥をかいてしまう。

そこにバズが現れ、スタンリーをビーティと比べ物にならない大物ハンターだと言って自慢する。

目の前にいるのがビーティ本人だとスタンリーから知らされたバスは焦る。

現れたダイアナに地図は描けないと伝えたバズは、彼女がアフリカに行くことを確認する。

帰ると言うビーティを見送ったダイアナは、作戦が変更になったとグラップラーとブーツに伝えるようハリーに指示する。

バズは、アフリカに詳しいスタンリーが、地図を描き探検のお供をするとダイアナに伝えて、前金で5000ドル、完了時には1万5000ドルを要求する。

それを了解したダイアナは、護衛をつけると言って、視力に問題があるガナー(シェンプ・ハワード)を2人に紹介する。

巨大”猩猩”を捕らえるのが目的だと知ったバズとスタンリーは、不安になる。

コンゴ
コンゴ川を進むダイアナ一行は、順調に旅を続ける。

初日のキャンプ地でバズは、グラップラーがダイヤのことを口にしたため、名目は猩猩探しだと言うダイアナに注意されている話を聞いてしまう。

早速スタンリーに地図を描かせたバズは、それを持ってダイアナと交渉し、儲けの2割を要求する。

問題ないと言われたバズは、地図を見せようとするものの、それがデパートの案内図だったために焦る。

その件でスタンリーを追及したバズは、とりあえず逃げようとするものの、グラップラーとブーツに監視される。

その後スタンリーは、ウソがばれないように適当に道案内をする。

ライオンの子供に遭遇したスタンリーは、バズから怖くないと言われたために安心するものの、現れた親ライオンに追われて逃げる。

バズが罠に落ちたと思ったスタンリーは、ロープを投げて助けるが、それがゴリラ(チャールズ・ジェモラ)だったために驚き気を失ってしまう。

有名なハンターのフランク・バックが到着し、スタンリーを捜していたバズはバックに挨拶する。

猩猩を捜していることをバズに伝えたバックは、何かが罠にかかったことに気づく。

罠にかかったのはスタンリーで、遭遇したゴリラにことを話しても信じてもらえない。

食事をしていたスタンリーは、ゴリラが現れたために動揺して話せなくなり、それをバズに知らせることができない。

その後、捕獲されたワニが檻から逃げ出してしまう。

川に向かったバズとスタンリーは、ダイアナがダイヤのことを隠していることなどを話しながら水浴びをしようとする。

逃げたワニが川に入ったことに気づかないスタンリーは、ネットの外に出ないようにとバズに言われて水に飛び込む。

自分も飛び込もうとしたバズは、ワニがいたために驚き気絶してしまう。

足に触れたのがバズだと思ったスタンリーは、それがワニだったために驚き水から上がる。

その頃ビーティは、捕獲したライオンの調教を始める。

スタンリーは、ライオンの毛皮を被ろうとするバズから、ダイアナの前でビーティのように調教できる姿を見せて、臆病者でないことを証明するよう指示され、その気になる。

ダイアナと話したスタンリーは、自分が大物ハンターであることを自慢し、バズが扮したライオンがいることを知らせる。

ダイアナは叫び声をあげて逃げてしまい、スタンリーも怯えたために、バズはこれからが本番だと彼に伝える。

そこに本物のライオンが現れ、驚いたバズは気を失ってしまう。

ダイアナとグラップラーとブーツに自分が守ると伝えたスタンリーは、本物のライオンをバズだと思い、檻の中に入り鍵を投げ捨ててしまう。

スタンリーはライオンを怖がらないため、ダイアナは見ていらえないと言ってその場を去る。

毛皮を脱いで戻って来たバズは、危険に気づかず笑っているスタンリーから、鍵は投げてしまったと言われてそれを捜す。

バズと話したことで、ようやく檻の中のライオンが本物だと気づいたスタンリーは、襲われてしまう。

鍵を見つけて戻ったバズは、スタンリーがいなかったために、ライオンに食われてしまったと思い悲しむ。

鍵を開けたビーティは、他のライオンも入れて調教を始める。

台の中に隠れていたスタンリーは、何とかその場から脱出する。

そこがライオンの通路だっために、スタンリーは檻に向かうライオンと出くわしてしまう。

通路を壊して逃げたスタンリーは、自分が死んだと思い悲しんでいるバズの横に座り、話を聞いてあげる。

スタンリーが生きていたことを知ったバズは、裏切り者と言って彼を罵る殴る。

転んだスタンリーが拾ったものがダイヤの原石だと気づいたバズは、ガラスだと言われるものの、同じものをいくつも見つける。

それが人喰い族の罠だと知らずにダイヤを拾い続けるバズとスタンリーは、村落におびき寄せられ捕らえられる。

人喰い族に食われてしまうことを覚悟したスタンリーは、ゴリラが現れて縄を外してくれたことに気づかず、バズだと思う。

逃げようとしたスタンリーは、バズが縛られていたために縄を外す。

気づかれた2人は逃げるものの、転んだスタンリーは捕らえられる。

再びゴリラに助けられたスタンリーは、自分が人喰い族を倒したと思い込む。

キャンプに戻ったバズはダイアナと話し、ここに来たのは猩猩を探すためではなくダイヤのためだと言って、それを見つけたことを伝える。

案内してほしいと言われたバズは取り引きし、半々の分け前でダイアナを納得させる。

そこに人喰い族の族長が現れてため、バズは驚く。

猩猩の用はなくなったことをビーティに伝えたダイアナは、帰国するよう指示する。

族長と話をしたダイアナは、白人たちがダイヤを求めて来ることを知り、取引を求められる。

大量のダイヤの原石を見せた族長は、太った小男との交換を要求する。

それがスタンリーだと分かったダイアナは、喜んで差し出すことを族長に伝える。

それを知ったバズは、スタンリーを助けようとして彼を捜す。

戻ったスタンリーは、族長がいることにも気づかないまま、ダイアナに危険な人喰い族を倒したことを話す。

人喰い族に気づいたスタンリーは驚き、その場から逃げる。

ダイアナは、グラップラーとブーツにスタンリーを追うように指示する。

人喰い族の一人が落としたダイヤの原石を手に入れたバズは、スタンリーに内緒で逃げようとするが、現れたゴリラを見て驚き気を失ってしまう。

戻ったスタンリーはバズを起こし、ダイヤを持って逃げる。

ダイヤを隠して後で取りに来ることにしたバズは、その場に目印をつける。

その様子を見ていたゴリラは、ダイヤを持ってその場を離れる。

はぐれたダイアナは獲物の罠にかかってしまい、バックビーティに助けられて、バズとスタンリーを見なかったか尋ねる。

バズはダイヤを隠した場所に向かい、スタンリーと別れる。

スタンリーは、ハリーとガンナーに見つかってしまう。

ハリーは皆を呼びに行き、目が悪いガナーに銃を向けらたスタンリーは、彼が木を自分だと思っている間に逃げる。

ダイヤを隠した場所に着いたハリーは、それを見つけることができない。

ガナーの元に戻ってしまったスタンリーは、彼に自分を連れていると思わせる。

ゴリラに呼ばれたチンパンジーらは、グラップラーとブーツを仲間割れさせる。

殴り合いになったグラップラーとブーツは、チンパンジーが落としたヤシの実が頭に当たり気絶してしまう。

いくら捜してもダイヤを見つけられないバズは嘆く。

スタンリーを追い詰めた人喰い族だったが、巨大なサルが現れたために逃げる。

それに気づいたスタンリーも慌てるが、チンパンジーに頭を殴られて気絶してしまう。

ゴリラに助けられたスタンリーは驚き、ダイヤを渡されるものの、それに気づかず逃げ去る。

イカダで川を下るバズは、現れたスタンリーを疫病神だと言って追い払う。

ニューヨーク
その後、自社ビルに着いたスタンリーは、エレベーター係のバズから昇給のことを訊かれ、相棒と相談すると答える。

スタンリーは、オフィスで待っていた相棒のゴリラの元に向かう。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
デパートの書籍コーナーの店員バズ・ジョンソンとスタンリーは、客のダイアンから、ある地図に2500ドルを払うと言われ、協力することになる。
地図が描けるスタンリーを大物ハンターということにしたバズは、巨大”猩猩”を捕らえる目的のダイアンのアフリカ旅行に同行し、一攫千金を狙うのだが・・・。
__________

アボットとコステロ”コンビによる”凸凹シリーズ”の17作目。

単なるデパートの書籍コーナーの店員が、巨大”猩猩”を捕らえる神秘的な旅に同行することになるまでの序盤のプロセスがまず面白い。

その後も息つく暇のないギャグの連続で大いに楽しめる内容であり、使い古されたような笑いのネタ(当時としても・・・)も意外に新鮮に感じられる、アボットとコステロの体を張った熱演は見ものだ。

また、主人公らの旅に同行し本人役で登場する有名な動物トレーナーのクライド・ビーティのライオンの調教や、ボクシング元世界チャンピオンのマックス・ベアと弟バディ・ベアの巨漢2人の迫力ある殴り合いなど見どころも多い。

旅に同行する有名なハンターのフランク・バックアフリカのダイヤを手に入れようとする悪人なのだが上品で美しい女性ヒラリー・ブルック、その部下マックス・ベアバディ・ベア、旅に加わる視力に問題がある護衛のシェンプ・ハワード、使用人のジョー・ベッサー、ゴリラ役のチャールズ・ジェモラなどが共演している。


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