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アダムス・ファミリー2 Addams Family Values (1993)

1938年から雑誌”ザ・ニューヨーカー”に掲載された、チャールズ・アダムズの一コマ漫画”アダムス・ファミリー”を基に製作された作品であるヒットした「アダムス・ファミリー」(1991)の続編。
ベイビーが生れ新たな一員が加わった”アダムス・ファミリー”が巻き起こす騒動を描く、監督バリー・ソネンフェルド、主演アンジェリカ・ヒューストンラウル・ジュリアクリストファー・ロイドジョーン・キューザッククリスティーナ・リッチ他共演のファンタジー・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:バリー・ソネンフェルド

製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:デイヴィッド・ニックセイ
原作:チャールズ・アダムズアダムス・ファミリー
脚本:ポール・ラドニック

撮影:ドナルド・ピーターマン
編集
アーサー・シュミット

ジム・ミラー
美術・装置
ケン・アダム

マーヴィン・マーチ
音楽:マーク・シェイマン

出演
モーティシア・アダムス:アンジェリカ・ヒューストン

ゴメズ・アダムス:ラウル・ジュリア
フェスター・アダムス:クリストファー・ロイド
デビー・ジェリンスキー:ジョーン・キューザック
ウェンズデー・アダムス:クリスティーナ・リッチ
パグズリー・アダムス:ジミー・ワークマン
グラニー・アダムス:キャロル・ケイン
マーガレット・アルフォード:ダナ・アイヴィ
ラーチ:カレル・ストルイケン
ジョージ・ウォーマック判事:ポール・ベネディクト
カズン・イット:ジョン・フランクリン
アマンダ・バックマン:メルセデス・マクナブ
ハンド:クリストファー・ハート
ホルヘ:トニー・シャルーブ
ジョエル・グリッカー:デヴィッド・クラムホルツ
ゲイリー・グレンジャー:ピーター・マクニコル
ベッキー・グレンジャー:クリスティーン・バランスキー
警察官:ネイサン・レイン
ヘザー:シンシア・ニクソン
ルーム・ドクター:デヴィッド・ハイド・ピアース
グリッカー:バリー・ソネンフェルド
ニュースキャスター:ピーター・グレイブス

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1993年製作 94分
公開
北米:1993年11月19日
日本:1993年12月25日
北米興行収入 $48,919,040


アカデミー賞 ■
第66回アカデミー賞
・ノミネート
美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
不気味な家族”アダムス・ファミリー”のモーティシア・アダムス(アンジェリカ・ヒューストンが産気づき、夫のゴメズ(ラウル・ジュリア)が彼女に付き添い病院に向かう。

しかし、娘のウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)と息子のパグズリー(ジミー・ワークマン)は弟か妹の誕生を喜ぼうともしない。

モーティシアは無事に男の子を出産してピューバートと名付けられ、彼女らは屋敷に戻る。

ウェンズデーは、一人生れると代わりに一人が死ぬと言って、男の子は二人要らないとパグズリーに伝える。

ゴメズの兄フェスター(クリストファー・ロイド)やモーティシアの母親グラニー(キャロル・ケイン)も家族が増えたことを喜び、執事のラーチ(カレル・ストルイケン)もその様子を見守る。

その後、ピューバートを屋根から落としたウェンズデーとパグズリーは、それをキャッチしたゴメズから、なぜ弟を憎むのかを聞かれる。

二人は両親が弟だけを可愛がり、自分達のどちらかが死ぬと答える。

フェスターは、自分達もよく憎み合ったとゴメズに伝える。

両親と話したにも拘らず、ウェンズデーとパグズリーはピューバートをギロチンで処刑しようとするが失敗する。
...全てを見る(結末あり)

ゴメズとモーティシアは乳母を雇うことを考え、デビー・ジェリンスキー(ジョーン・キューザック)が紹介所から推薦されて現れる。

気に入られたデビーは雇われることになり、フェスターは彼女に一目惚れしてしまう。

ウェンズデーとパグズリーにも紹介されたデビーは覚悟するよう二人に言われ、ハンド(クリストファー・ハート)には気に入られる。

フェスターは、若くて美しいデビーを紹介されて照れてしまう。

実は連続殺人犯の”ブラック・ウィドウ”だったデビーは、部屋で自分を扱う”迷宮入り事件”のテレビ番組を見る。

番組のホスト(ピーター・グレイブス)は、変装して名前を変えるブラック・ウィドウが、金持ちの男を狙い結婚初夜に夫を殺すことを伝える。

次のターゲットとしてフェスターを狙い、彼の財産などを調べ始めたデビーだったが、彼女を疑うウェンズデーはその企みに気づく。

デビーはウェンズデーを警戒し、サマー・キャンプに参加させることをゴメズとモーティシアに提案する。

”キャンプ・チペワ”
アマンダ・バックマン(メルセデス・マクナブ)に声をかけられたウェンズデーは、葬式のような服装を不思議に思われる。

ウェンズデーとパグズリーらは、キャンプのオーナーである指導官のゲイリー・グレンジャー(ピーター・マクニコル)と妻ベッキー(クリスティーン・バランスキー)に迎えられる。

父親グリッカー(バリー・ソネンフェルド)に付き添われたジョエル(デヴィッド・クラムホルツ)をウェンズデーは意識し、彼もウェンズデーに惹かれる。

屋敷に戻ったゴメズは、フェスターがデビーに恋をしたことを知る。

ウェンズデーは、楽しいはずのキャンプの雰囲気に溶け込もうとしない。

ゴメズとモーティシアはフェスターとデビーを食事に誘い、二人の恋の手助けをする。

その頃、怖い話をして楽しんでいたアマンダらは、ウェンズデーのする話に怯えて叫び声をあげる。

デビーはフェスターを散歩に誘い愛を伝え、二人はそれを確かめ合い、婚約したことをゴメズとモーティシアに知らせる。

眠っていたウェンズデーは目覚めて不吉な予感を感じ、翌朝、手紙でフェスターの結婚を知らされ、最悪の出来事だと思う。

協調性のないウェンズデーとパグズリーは、反省小屋に向かうようゲイリーに指示され、ジョエルもその場に入れられる。

ジョエルは屋敷に戻ろうとしたウェンズデーとパグズリーと共にその夜キャンプを抜け出そうとするが、アマンダやゲイリーらに見つかってしまう。

屋敷では婚約パーティが開かれ、デビーはマーガレット・アルフォード(ダナ・アイヴィ)を紹介される。

ジョエルと親交を深めるウェンズデーは、外出許可もあると言って彼を結婚式に誘う。

カズン・イット(ジョン・フランクリン)の進行で、フェスターとデビーの結婚式は始まる。

フェスターは感激しながら誓いの言葉を語りデビーもそれに同意し、夫婦となった二人はハネムーンに向かう。

ハワイ
入浴中のフェスターを感電死させようとしたデビーだったが、それが失敗に終わる。

ベッドに入ったデビーは、ファミリーと縁を切らなければ愛し合わないとフェスターに伝える。

結局、フェスターを殺せなかったデビーは、帰国して新居に向いファミリーと離れて暮らすことになる。

二度と会えないというフェスターからの手紙を受け取ったゴメズは、その理由が分からずに苛立つが、モーティシアになだめられる。

感謝祭の演劇の配役でアマンダが主役となり、ウェンズデーは”ポカホンタス”役に決まる。

フェスターを訪ねたゴメズとモーティシアらだったが、デビーは彼らを追い払い、フェスターは彼女の言いなりだった。

警察に向いデビーを逮捕するよう警官(ネイサン・レイン)に訴えるゴメズだったが相手にされない。

演劇の練習は始まるが、それに参加しようとしないウェンズデー、パグズリー、ジョエルは、ゲイリーとベッキーに反省小屋に入れられ、ディズニー・アニメなど健全な映画を観るよう強要される。

その後、ウェンズデーは反省した様に見せかけて、ゲイリーとベッキーや子供達に笑顔を見せる。

その頃、ピューバートが普通の子供になってしまい、呪いによるものと考えたグラニーはそれを解こうとする。

それがうまくいかないグラニーは、家族の不和や別離が原因であると指摘し、フェスターが戻らなければピューバートは益々、普通の子供になってしまうとゴメズとモーティシアに伝える。

弁護士か歯科医、または大統領にまでなると言うグラニーの言葉に驚くゴメズは嘆く。

キャンプでは、親達も集まり感謝祭の演劇の発表会が始まる。

爆弾をセットして隠したプレゼントをフェスターに渡したデビーは、荷物を持って外出するが、その様子をハンドが見ていた。

ポカホンタス”役で登場したウェンズデーは台本を無視して、先住民のが開拓民の白人から受けた仕打ちを語り始める。

ウェンズデーらは開拓民の家に火を放ち、アマンダを捕らえて火炙りにしようとする。

フェスターの死を確信するデビーは、バーで水兵のホルヘ(トニー・シャルーブ)らとともに羽目を外す。

家に戻ったデビーは、車の中で屋敷が爆破するのを確認するが、無事だったフェスターが現れたため銃を向ける。

殺害して財産をいただくと言うデビーだったが、ハンドが運転する車に轢かれてしまう。

車に乗り込んだフェスターは、ハンドと共にその場から逃れる。

フェスターを助けるために屋敷に向かおうとするウェンズデーは、ジョエルに別れを告げる。

ショックを受けたゴメズは正気を失いかけるが、屋敷に戻ったフェスタは、自分を失っていたと言って弟に謝罪する。

ゴメズは喜び、子供達もキャンプから戻りファミリーが揃うものの、そこにデビーが現れる。

ファミリーに銃を向けたデビーは全員を拘束し、自分が親を恨み殺害したことから犯罪に走ったことを話す。

フェスターが帰ったことで元に戻ったピューバートは、電気椅子で殺されようとしているファミリーを助ける。

その後、ピューバートの最初の誕生日。
フェスターは、マーガレットに同行したスキンヘッドの女性ディメンシアに惹かれてしまう。

ジョエルらも招待されたパーティーは始まり、ゴメズが挨拶してピューバートが現れる。

パーティーの後でジョエルと墓地に向かったウェンズデーは、結婚していつかは子供を持ちたいかを聞かれる。

それを否定するウェンズデーは、愛していると告白された男性から何でもすると言われたら相手を憐れむと答える。

デビーの墓の前に跪いたジョエルは彼女が病気だったと呟くが、ウェンズデーはドジなだけだと言う。

ウェンズデーは、自分なら失敗せずに恐怖のショック死で夫を殺すとジィエルに伝える。

デビーを気の毒に思うジョエルは墓前に花を手向けるが、地中から飛び出した手に腕を掴まれる。

ジョエルは叫び声をあげるが、ウェンズデーはほほ笑む。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「アダムス・ファミリー」(1991)
・「アダムス・ファミリー2」(1993)

*(簡略ストー リー)
不気味な家族”アダムス・ファミリー”のモーティシア・アダムスは、無事に男の子を出産しピューバートと名付けられる。
家族が増えたことを喜ぶ一家だったが、娘のウェンズデーとパグズリーは弟を歓迎しない。
その後ゴメズとモーティシアは、紹介所から来たデビーを乳母として雇うのだが、実は彼女は連続殺人犯だった。
そんなことも知らずに、ゴメズの兄フェスターはデビーに惹かれてしまう。
デビーはフェスターの財産を狙い、それに気づいたウェンズデーとパグズリーをサマー・キャンプに参加させるようゴメズとモーティシアに提案する。
そして、フェスターと結婚したデビーはハネムーンに旅立ち、彼を殺害しようとするのだが・・・。
__________

ヒットした第一作の人気が冷めやらぬ間の2年後に公開された続編で、バリー・ソネンフェルドが前作に続き監督している。

映画特有の映像技術を駆使した前作を凌ぐことはできず、新鮮味もなく、今一パンチが足りないというのが正直な感想だ。

とは言え、ファミリーの異様な雰囲気を伝えるセットや衣装などは素晴らしく、第66回アカデミー賞で美術賞にノミネートされた。

興行収入は、北米で約4900万ドルと前作に比べて半分以下に激減してしまった。

一家の主人ゴメズのラウル・ジュリア、その妻モーティシア役アンジェリカ・ヒューストン、結婚までするゴメズの兄フェスター役のクリストファー・ロイド、彼の財産を狙う殺人鬼ジョーン・キューザック、一家の娘ウェンズデーのクリスティーナ・リッチ、息子のジミー・ワークマン、祖母キャロル・ケイン、執事のカレル・ストルイケン、一家のいとこダナ・アイヴィジョン・フランクリン、ハンドのクリストファー・ハート、サマー・キャンプに参加する少女メルセデス・マクナブ、その監督官夫婦ピーター・マクニコルクリスティーン・バランスキー、警官ネイサン・レイン、水兵トニー・シャルーブ、ウェンズデーに惹かれる少年デヴィッド・クラムホルツ、その父親バリー・ソネンフェルド、乳母シンシア・ニクソン、報道番組のホスト、ピーター・グレイブスなどが共演している。


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