離婚家庭で育ったアダルトチルドレンの青年が両親の気まぐれに翻弄される姿を描く、製作総指揮、主演アダム・スコット、リチャード・ジェンキンス、キャサリン・オハラ、エイミー・ポーラー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジェシカ・アルバ他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:スチュ・ジッカーマン
製作
テディ・シュウォーツマン
ベン・カーリン
ティム・ペレル
製作総指揮
アダム・スコット
ジョージ・A・パースウェル
脚本
ベン・カーリン
スチュ・ジッカーマン
撮影:ジョン・ベイリー
編集:ジェフリー・ウルフ
音楽:ニック・ウラタ
出演
カーター:アダム・スコット
ヒュー:リチャード・ジェンキンス
メリッサ:キャサリン・オハラ
ソンドラ:エイミー・ポーラー
ローレン:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
Dr.ロレイン・ジュディス:ジェーン・リンチ
ミシェル:ジェシカ・アルバ
トレイ:クラーク・デューク
ギャリー:ケン・ハワード
マーク:アダム・パーリー
キエコ・コバヤシ:ヴァレリー・ティアン
アメリカ 映画
配給
The Film Arcade
Paramount Home Media Distribution
2013年製作 90分
公開
北米:2013年10月4日
日本:未公開
北米興行収入 $172,340
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
喧嘩ばかりしながら離婚した両親の間を行き来しながら成長したカーター(アダム・スコット)は、レストラン”ホワイトグラス”を経営していた。
弟のトレイ(クラーク・デューク)からの電話を受けたカーターは、日系三世のキエコ・コバヤシ(ヴァレリー・ティアン)との結婚を決めたことを知らされる。
トレイに会ったカーターは、自分の家のガレージに住み金もない現状で結婚する弟のことを心配する。
問題ないと言うトレイから、結婚式に両親を呼んでほしいと言われたカーターは、不可能だと伝えて式を止めるよう説得する。
トレイの気持ちが変わらないため、仕方なく両親に話すことを約束したカーターは、父ヒュー(リチャード・ジェンキンス)にその件を伝える。 それを知っていたヒューは、結婚式費用は自分が払うことをカーターに伝えるが、元妻メリッサ(キャサリン・オハラ)と同席することは拒む。 メリッサとも話をしたカーターは、ヒューが妻ソンドラ(エイミー・ポーラー)と式に出席することを伝える。 それが気に入らないメリッサは、ヒューが湖の家を売って48万5000ドルを払えば式に出席することを伝える。 20年間も空き家になっているはずの場所をヒューが貸しているのではないかと疑うメリッサは、利益を受ける権利があると言って、説得するようカーターに指示する。 恋人ローレン(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に今回の件を話したカーターは、自分達のことはどうするのかと言われて焦る。 カーターは、結婚する弟トレイの式のことで、両親と揉めていることをロレインに話す。 レストランのことも話したカーターは、ヒューが三番目の妻ソンドラ(エイミー・ポーラー)と結婚し、彼女が、店が入っているビルのオーナーであることを伝える。 ロレインがセラピストだと思っていたカーターは相談しようとするが、彼女はそれを否定し、問題を抱える子供達を研究していただけだと答える。 自分を題材にした本を出版してベストセラーにもなったことをロレインから知らされたカーターは、書店で著書”離婚家庭の子供達”の内容を確認する。 メリッサを食事に誘ったカーターは、その本についての説明を求め、自分達家族を題材にした内容だが、実名は変えてあると言われる。 その場に呼ばれていたヒューはメリッサがいたために驚き、二人は互いを避けようとする。 相手を非難し合う両親を黙らせたカーターは、トレイの結婚式の日だけ、何んとか親らしい態度をするよう要求する。 食事代は払ったと伝えたカーターは、両親を残してその場を去る。 トレイにその件を知らせたカーターは、結婚式の準備を進めさせる。 ローレンに会ったカーターはプレゼントを渡し、それが婚約指輪だと思われる。 動揺するローレンに勘違いしないでほしいと伝えたカーターは、家の鍵も渡してくれない関係と言われていたために作った鍵だと彼女に知らせる。 その後、店にいたカーターは、訪ねて来たロレインと話し、例の件はもういいと伝えるものの、”A.C.O.D./離婚家庭で育たアダルトチルドレン”を追跡調査して研究すると言われる。 再び自分を題材にして本を書くと言うロレインに、カーターは協力することになってしまう。 ソンドラからの電話を受けたカーターは、居場所が分からないヒューを捜して家に向かう。 その場で両親が愛し合っている姿を目撃してしまったカーターは、ショックを受けて立ち去る。 ローレンに会ってそのことを話したカーターは、両親が計画的に会ったと考える。 キエコの両親とお茶を飲むことになったカーターは、トレイから両親も呼ぶと言われたため、自分とローレンが会うと伝える。 その場にメリッサの夫ギャリー(ケン・ハワード)が現れ、トレイに1万ドルの小切手を渡す。 カーターはそれを断ろうとするが、トレイは小切手を受け取る。 店に家族で食事に来ていたヒューに気づいたカーターは、例の件は今回限りのことで、忘れてほしいと言われる。 約束していたためロレイン家を訪ねたカーターは、両親のことやローレンについてを訊かれ、翌週も来ることになる。 ロレインの家を出たカーターは、その場にいた、本に登場した研究対象と思われる女性ミシェル(ジェシカ・アルバ)と話をする。 両親に連絡がつかないため、二人が再び会っていると考えたカーターだったが、メリッサが通うティラピス・スタジオで、例のことを気にする彼女に逃げられてしまう。 帰宅したカーターは、その場にいた本を読んでいたローレンから、キエコの両親と会う日だと知らされる。 ローレンとトレイらと共にキエコの両親に会ったカーターは、その場にヒューとメリッサが現れたために驚く。 両親の会話などを聞いていられないカーターは席を外し、追ってきたヒューに、メリッサとは本当に一度だけだったのかを確かめようとする。 そこにメリッサが現れ、両親が付き合っていることを知ったカーターは、互いに結婚相手がいいる二人に、自重するようにと言って忠告するものの効果がない。 メリッサの過去の資料などを持ち出したカーターはそれをチェックし、ヒューを二番目の妻になびかせてメリッサを忘れさせる方法を考える。 大人である両親のことは成り行きに任せるようにとカーターに伝えたローレンは、自分がそれでは困ると言う彼に、本の登場人物そのものだと指摘する。 ロレインから質問攻めにあったと言うローレンは、なぜ自分には何も話さないのかとカーターに問う。 その後、ロレインの家を尋ねたカーターは、研究材料のマーク(アダム・パーリー)を相手にセラピスト気取りの彼女に、色々嗅ぎ回ったことを批判する。 メリッサの資料を渡して、両親に質問するようロレインに指示したカーターは、彼女に納得させてその場を去る。 店に客として来ていたミシェルと閉店後まで話したカーターは、9歳の誕生日の両親の酷い態度で、自分の人生が狂ったと伝える。 ミシェルが本の登場人物だと分かったカーターは、その場で彼女と愛し合おうとするが、バッグを忘れて戻って来たスタッフに見られてしまう。 悩むカーターを気にしたトレイは、両親が寄りを戻したと聞いて驚き、今後は自分で何とかしろと言われる。 店に向かったカーターは、ヒューのことを知って憤慨し、賃貸問題を持ち出したソンドラから責められ、立ち退くようにと言われ窮地に立たされる。 トレイのせいで不倫がバレてしまったヒューは、それをカーターに伝え、家族はガレージで話し合う。 ヒューとメリッサは、結婚式後に行動を開始しようと考えていたことをカーターに伝え、キエコが怒って式を延期すると言い出していたため、トレイは困惑していた。 両親のことを黙っていたのが悪いと、カーターはトレイに責められる。 自分達のことは放っておいてほしいとメリッサに言われたカーターは混乱し、ローレンと進展しないことを問われてうんざりして、家族を止める決心をして皆を追い出す。 全ての歯車が狂ってしまったカーターは、友人の結婚記念日パーティーでローレンに婚約指輪を渡し、”正式”になろうと伝える。 それを喜べないローレンは、”結婚しよう”とも言ってくれないカーターに不満を訴えて指輪を返す。 カーターに無視されていたロレインは彼に会って助言し、預っていたメリッサの資料をもう一度よく見て、いろいろ思い出してみることを提案する。 湖の家に向かったカーターは、資料を見直した後で、ゴミ箱に入れてそれを燃やそうとする。 そこに、メリッサと別れることになるギャリーが釣りをするために現れ、彼女とこの家によく来ていたとカーターに話す。 その後、ヒューとメリッサ、トレイとキエコが食材を持って現れ、カーターは、家族で過ごすために来たと言われる。 魚を釣って戻ったギャリーは皆がいたために驚き、ソンドラも現れる。 嫌みを言ってベランダに出たソンドラは、タバコを吸ってマッチを庭に放り投げる。 それがゴミ箱に落ちて燃え始め、火が家に燃え移る。 カーターとトレイがそれに気づくが、結局、家は全焼してしまう。 呆然とするカーターは、ソンドラの持ち物だった家を買い取ることを考える。 ロレインの新著”A.C.O.D./離婚家庭で育ったアダルトチルドレン”が発表され、カーターら、前作から成長した登場人物もレセプションに出席する。 その場に来ていたローレンに気づいたカーターは、散歩をしながら彼女と話し合う。 1年後。
...全てを見る(結末あり)
悩みが増す一方のカーターは、子供時代によく相談を聞いてくれたDr.ロレイン・ジュディス(ジェーン・リンチ)に連絡して、彼女の家を訪ねる。
カーター、ヒュー、トレイは、揃って結婚式を挙げることになる。
*(簡略ストー リー)
不仲の両親の間で育ったカーターは成人し、レストランを経営していた。
ある日カーターは、弟のトレイが結婚することを知らされ、両親を式に出席させてほしいと頼まれる。
どうすれば両親を出席させられるか悩むカーターは、様々な方法を考える。
ところが、何を思ったか、寄りを戻した両親の身勝手な行動により、カーターの人生の歯車は狂ってしまう・・・。
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離婚率50%と言われる、アメリカの社会問題でもある”離婚”の犠牲者とも言える子供達、その成長したアダルトチルドレンの苦悩をコミカルに描いた作品。
様々な出来事に苦悩する主人公は追い込まれるのだが、そんな彼の苦労を尻目に、身勝手な両親が問題を起こしていく展開が実に愉快に描かれている。
エンドロールで”A.C.O.D./離婚家庭で育ったアダルトチルドレン”他についてが紹介される。
当たり前のようにそれを受け入れる人々の現状に、驚きもしなくなっていることに気づくということは、こんなところでも、日本がアメリカ社会に影響を受け、それを追っているのかとも考えてしまう。
”アダルトチルドレン”として、その原因となった両親の問題に対処する悩める主人公を演ずるアダム・スコット、息子の苦悩を考えずに寄りを戻してしまう両親を愉快に演ずるリチャード・ジェンキンスとキャサリン・オハラ、ヒュー(リチャード・ジェンキンス)の三番目の妻で、主人公のレストランが入るビルのオーナー、エイミー・ポーラー、主人公の恋人メアリー・エリザベス・ウィンステッド、主人公らを題材にして研究するジェーン・リンチ、その研究の対象者でもある女性ジェシカ・アルバ、主人公の弟クラーク・デューク、その婚約者ヴァレリー・ティアン、メリッサ(キャサリン・オハラ)の夫ケン・ハワード、本の研究対象の青年アダム・パーリーなどが共演している。