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コーラスライン A Chorus Line (1985)

1975年のオフ・ブロードウェイで上演された大ヒットミュージカルの映画化。
ブロードウェイ・ミュージカルの新しいショーのコーラスのオーディションを描く、監督リチャード・アッテンボロー、主演マイケル・ダグラスアリソン・リードテレンス・マン他共演のミュージカル・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ミュージカル)


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・アッテンボロー
製作総指揮:ゴードン・スタルバーグ
製作
サイ・フューアー

アーネスト・H・マーティン
脚本:アーノルド・シュルマン
撮影:ロニー・テイラー

編集:ジョン・ブルーム
音楽
作詞:エドワード・クレバン

作曲:マーヴィン・ハムリッシュ

出演
ザック:マイケル・ダグラス
キャシー:アリソン・リード
ラリー:テレンス・マン
リチー・ウォルターズ:グレッグ・バージ

マーク・タボリ:マイケル・ブレヴィンス
ダイアナ・モラレス:ヤミール・ボージェス
ポール・サンマルコ:キャメロン・イングリッシュ
アル・デルーカ:トニー・フィールズ
クリスティン・アーリック:ニコール・フォッシー
シーラ・ブライアント:ヴィッキー・フレデリック
コニー・ウォン:ジャン・ガン・ボイド
ビビ・ベンソン:ミシェル・ジョンストン

ジュディ・モンロー:ジャネット・ジョーンズ
マギー・ウィンスロー:パム・クリンガー
ヴァル・クラーク:オードリー・ランダース
マイク・キャス:チャールズ・マクゴアン
グレッグ・ガードナー:ジャスティン・ロス
ドン・カー:ブレイン・サヴェージ
ボビー・ミルズ:マット・ウエスト

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1985年製作 117分
公開
北米:1985年12月13日
日本:1985年12月21日
製作費 $27,000,000
北米興行収入 $14,202,900


アカデミー賞 ■
第58回アカデミー賞
・ノミネート
編集・録音・歌曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ブロードウェイのミュージカル・ディレクター、ザック(マイケル・ダグラス)は、新しいショーに向けて、数百人の応募者の中からコーラスを選ぼうとしていた。

オーディション参加者達は、暴君のようなザックの視線に怯えながら踊り続ける。

そんな時、ザックの元恋人でダンサーのキャシー(アリソン・リード)が、会場に彼を訪ねてくる。

キャッシーは、女優になるためハリウッドに行ったのだが、挫折してニューヨークに戻ってきたのだった。

男女8人ずつ16人が残り、ザックのアシスタント兼振付師ラリー(テレンス・マン)に、履歴書を渡して次の選考に入る。

その時、キャッシーがオーディション参加をザックに希望する。
...全てを見る(結末あり)

ザックは、主演ダンサーであったキャッシーに、コーラスは無理だと言い放つ。

ドン・カー(ブレイン・サヴェージ)、マギー・ウィンスロー(パム・クリンガー)、マイク・キャス(チャールズ・マクゴアン)、コニー・ウォン(ジャン・ガン・ボイド)、グレッグ・ガードナー(ジャスティン・ロス)、シーラ・ブライアント(ヴィッキー・フレデリック)、ボビー・ミルズ(マット・ウエスト)、ビビ・ベンソン(シェル・ジョンストン)、ジュディ・モンロー(ジャネット・ジョーンズ)、リチー・ウォルターズ(グレッグ・バージ)、アル・デルーカ(トニー・フィールズ)、クリスティン・アーリック(ニコール・フォッシー)、ヴァル・クラーク(オードリー・ランダース)、マーク・タボリ(マイケル・ブレヴィンス)、ポール・サンマルコ(キャメロン・イングリッシュ)、ダイアナ・モラレス(ヤミール・ボージェス)ら16人各自に、ザックは自己紹介兼アピールをさせる。

キャッシーの再三の要求に、ザックは引き上げるよう伝えるが、ラリーがそれを気遣い引き止める。

男女4人ずつの選考に入ったザックは、一人一人に質問を浴びせ、シーラの気取った話し方に、いきなり不快感を示したりもするが、彼女らは怯まず、自己主張を始める。

16人は次々と、両親や家族、性体験やゲイと自覚したこと、整形で道を切り開いたことなどを話し始める。

休息が終わり、自分にはダンスしかないとザックに食い下がるキャシーは、彼の前で踊り始める。

そして、ザックは、キャッシーのオーディションを承諾し、”One”の歌詞を覚えるよう指示を出す。

全員の前で、自分のことが話せなかったポールは、ゲイであり、女装ショーの舞台に立ったことなどを、涙ながらにザックだけに話し始める。

ザックは、そんなポールを慰め、16人とキャッシーを呼び、”One”をバックにステップのチェックを始める。

ザックは、キャッシーに厳しい指示を出す。

キャッシーはザックに呼ばれ、多忙で気にかけてくれなかった彼の気を惹くためにハリウッドに行ったことを告げる。

そんな時、ポールが足を捻挫してしまい、オーディションから去っていく。

ザックは最終選考に入り、彼らの努力や素晴らしいパフォーマンスを称え、名前を呼び始める。

呼ばれた8人の労をねぎらったザックは、彼らを引き上げさせる。

残りのヴァル、マイク、リチー、ジュディ、ダイアナ、マーク、ボビー、そしてキャシーに、リハーサルと地方テスト公演、さらに、ブロードウェイのオープニング予定をザックは告げる。

そしてザックは、キャッシーを呼び寄せる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ブロードウェイ
ミュージカル・ディレクターのザックは、新しいショーに向けて、数百人の応募者の中から、コーラスを選ぼうとしていた。
そんな中、ハリウッドで女優になる夢が破れた、ザックの元恋人でダンサーのキャシーが現れる。
男女8人ずつの16人が残り、次の選考に進むのだが、キャシーがオーディション参加を申し出る。
しかしザックは、主演ダンサーだったキャシーに、コーラスは無理だと言い放つ・・・。
__________

新しいショーの準備をするプロデューサーと、コーラスに応募した名もないダンサー達の、オーディションの一日を描いたミュージカルだが、それぞれのダンサーの人間模様を描いたドラマとしても見応えがある。

第58回アカデミー賞では、編集、録音、歌曲賞にノミネートされた。(曲は”Surprise, Surprise”)

タイトルの通り、ショーのメイン・キャスト達とコーラスの位置関係、その地位を象徴的に隔てるラインに立てるかどうかを競うオーディションを描いたドラマで、スターを選ぶためでなく、”その他大勢”を選考する物語であるところが興味深い。

傲慢な人気ディレクターに臆することなく、自己主張や自分をさらけ出す名もないダンサー達の逞しさ、彼ら彼女らの背後には何千、何万もの同じ境遇の人々の、夢に向かって歩んでいる姿や厳しい現実があり、それが切実に描かれている。

リチャード・アッテンボローは、殆どステージ上だけの密室状態による、抑圧された緊張感をうまく描いてはいるが、話題になった作品の割には、興行的に舞台のような成功を収めることはできなかった。

作詞エドワード・クレバン、作曲マーヴィン・ハムリッシュの、あまりにも有名なナンバーの中で、特にエンドロールの、オーディションに受かったメンバーから脱落者まで、約100名が踊る”One”は圧巻だ。

観客席の真ん中に陣取り、審査する主演のマイケル・ダグラスは、暗がりで顔が見えない場面が多く、その状況で、声だけを張り上げて、威圧感を感じさせている。

執拗に主人公に食い下がり、コーラスの役と愛を取り戻し、見事なステップを見せてくれるアリソン・リード、主人公の助手テレンス・マンなどが共演している。
カップルでオーディションを受けるクリスティン役はボブ・フォッシーの娘ニコール・フォッシーである。


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