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きのうの夜は… About Last Night (1986)

1974年にに上演されたデヴィッド・マメットの戯曲”Sexual Perversity in Chicago”を基に製作された作品。
束縛を嫌う男女の微妙な恋愛関係を描く、監督エドワード・ズウィック、主演ロブ・ロウデミ・ムーアジェームズ・ベルーシエリザベス・パーキンス他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:エドワード・ズウィック

製作
ジェイソン・ブレット
スチュアート・オーケン
原作:デヴィッド・マメットSexual Perversity in Chicago
脚本
ティム・カズリンスキー
デニース・デクレー
撮影:アンドリュー・ディンテンファス
編集:ハリー・ケラミダス
音楽:マイケル・グッドマン

出演
ダニー・マーティン:ロブ・ロウ
デビー・サリヴァン:デミ・ムーア
バーニー・リトコ:ジェームズ・ベルーシ
ジョーン・ウェバー:エリザベス・パーキンス
ファヴィオ:ジョージ・ディセンゾ
マザー・マローン:マイケル・オルドリッジ
スティーヴ・カーソン:ロビン・トーマス
パット:ミーガン・ムラリー
キャリー:サチ・パーカー
コリン:ティム・カズリンスキー
カクテル・ウェイトレス:キャサリン・キーナー
ライオンズ夫人:ロザンナ・デ・ソート

アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
1986年製作 113分
公開
北米:1986年7月2日
日本:1986年11月29日
北米興行収入 $38,702,300


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
シカゴ
食器食材会社勤務のダニー・マーティン(ロブ・ロウ)は、同僚で親友のバーニー・リトコ(ジェームズ・ベルーシ)と共に、いつも、つきあった女について語り合っていた。

ある日ダニーは、広告会社との草野球の試合の際、その会社に勤務するデビー・サリヴァン(デミ・ムーア)に出会う。

ルームメイトで保母のジョーン・ウェバー(エリザベス・パーキンス)とバー”マザーズ”に向かったデビーは、その場にいたダニーに声をかけられ、ジョーンを紹介する。

ダニーのアパートに向かい愛し合ったデビーは、楽しかったと彼に伝えて帰る。

アパートに戻ったデビーは、男を連れ込んでいたジョーンに、初めてのデートでダニーと愛し合ったことを話す。
...全てを見る(結末あり)

翌日、昨夜の”成果”をバーニーと話したダニーは、デビーに電話をして彼女を誘う。

付き合っている上司のスティーヴ・カーソン(ロビン・トーマス)が現れたために、デビーは適当に答えて電話を切る。

その夜、バーニーとバーにいたダニーは、現れたデビーとジョーンとテーブルに着く。

バーニーの態度に気分を害したジョーンはその場を去り、ダニーとデビーは二人になる。

今夜はここまでだとデビーに言われたダニーだったが、結局、二人は愛し合う。

翌日、ダニーとデビーは、会社を休んで二人で過ごす。

翌朝アパートに戻ったデビーは、連絡もしなかったことをジョーンに非難されるが、彼女が男を連れ込んでいたので笑ってしまう。

上司のファヴィオ(ジョージ・ディセンゾ)から無断で欠勤したことで責められたダニーは、からかわれただけだった。

友人のパット(ミーガン・ムラリー)とキャリー(サチ・パーカー)に会ったデビーとジョーンは、その場にダニーとバーニーがいることに気づく。

ダニーに声をかけられたデビーだったが、冷たい態度で接する。

その後、スティーヴに会ったデビーは、付き合っている人がいるために関係を終わりにしたいと伝える。

ダニーのアパートに向かったデビーは、彼と激しく愛し合う。

デビーがダニーと同棲する決心をしたことを知ったジョーンは、うまくいかないことを確信する。

バーニーに手伝ってもらいダニーのアパートに引っ越したデビーは、暫くすると、愛だけでは解決しない、様々な障害があることに気づく。

ダニーも同じ思いであったために、考えを巡らせる。

長い付き合いの馴染のダイナーとの契約を切るようにとファヴィオから指示されたダニーは、主人のガスに泣きつかれる。

喜びも悲しみも分かち合いたいと言い苦しむデビーのことを理解しつつ、彼女を気遣うダニーは、二人の愛を確かめる。

ガスとの契約を切らなかったことでファヴィオに批判されたダニーは悩み、会社を休んでしまう。

夢であるダイナーの営業を考えてみることを、ダニーはデビーから提案される。

会社に戻ることをファヴィオが望んでいるとバーニーから言われたダニーは、仕方なくダイナーとの契約を切るがガスには理解してもらえる。

感謝祭の食事に互いによく思わないバーニーとジョーンを招待するダニーとデビーは、いがみ合いながら食事の準備をする。

予想通り楽しくない食事を終えたダニーとデビーは、些細なことでいがみ合い、彼女はジョーンの元に向かう。

最初からうまくいかないと思っていたジョーンは、悩むデビーの話を聞き、恋人で弁護士のゲイリーを彼女に紹介する。

ダニーの元に戻ったデビーは、ソファーで寝ていた彼を起こして抱き合う。

会社のクリスマス・パーティーを楽しむ気になれないダニーは、その場を去る。

同じくパーティーで酔ったスティーヴから言い寄られたデビーは、それを拒むものの、相談に乗ってくれた彼に感謝する。

そこに迎えに来たダニーが現れ、二人の関係を疑った彼はスティーヴに襲い掛かろうとする。

デビーに制止されたダニーは、気まずい思いをしながら彼女とアパートに戻る。

新年を二人で過ごしていたダニーとデビーは、ダニーに呼ばれてバーに向かう。

デビーは、その場にいたジョーンとゲイリーに話しかけ、ダニーはパットに迫られる。

ゲイリーが既婚者だったことを知ったジョーンは取り乱し、デビーが彼女を落ち着かせて慰める。

ジョーンと帰ると言うデビーと口論になったダニーは、一人でアパートに戻る。

帰宅したデビーに限界だと話すダニーは、同居を解消することを提案し、結婚も子供も望んでいないため、縛られたくないと言って、幸せを感じられず愛してもいないと伝える。

泣きながら出て行こうとするデビーは、好きなように他の女と楽しめばいいと言って身支度を始める。

自分は一度も浮気はしていないと言うダニーは、荷物をまとめるデビーに、いい人が見つかると伝える。

デビーはジョーンの元に戻り、翌日ダニーは、デビーが荷物を取りに来たことを知る。

ダニーは、以前のようにバーニーと過ごす日々に戻り、デビーは、ジョーンからコリン(ティム・カズリンスキー)を紹介されるものの気乗りしない。

その後、日々、女を変える生活をするダニーだったが、デビーのことが頭から離れなかった。

デビーに電話をしたダニーは彼女をランチに誘い、謝罪して、忘れられないことを伝える。

会いたいと言うダニーに構わないでほしいと伝えたデビーは、電話を切る。

その後ダニーは、デビーが他の男性と付き合っている姿を目撃する。

聖パトリックス・デー
バーにいたデビーは、様子がおかしかったダニーに会ったことをジョーンから知らされる。

そこにダニーが現れ、愛していると言われたデビーは、迷惑だと伝えて店を出る。

自分の愛を受け入れなかったダニーを批判するデビーは、もう終わったと伝えてその場を去る。

会社を辞めたダニーは、閉店していたガスのダイナーを改修する。

それを知ったバーニーは、ダニーに食器などを無料で提供する。

バー”マザーズ”のチームに加わり野球の試合の準備をしていたダニーは、ジェーンと共に自転車に乗るデビーに気づく。

手を振るデビーが近づき声をかけられたダニーは、別れたことは残念だと言われ、同感だと伝える。

それだけ伝えたかったと言って、デビーは去ろうとする。

全くうまくいかなかったけれど、一緒に暮らした日々は最高だったと言うダニーは、努力が足りなかったと話すデビーに、自分のせいだと伝える。

自分も幸せだったと伝えて去ろうとするデビーは、いつか夕食をしたいと言うダニーに同意する。

ジェーンが旅行に行くので今晩は空いているというデビーは、チャイニーズでも食べに行くことを提案する。

いいダイナーがあると言われたデビーはその場を去り、ダニーは彼女を見つめる。

バーニーから帰るようにと言われたダニーは、デビーを追う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
シカゴ
食器食材会社勤務のダニー・マーティンは、同僚で親友のバーニーと共に、付き合った女の話で盛り上がる日々を送っていた。
そんなダニーは、広告会社勤務のデビーと出会い、彼女と愛し合うようになる。
ルームメイトのジョーンから、うまくいかなないと忠告されながらも、ダニーと同棲することを決めたデビーは、彼のアパートに引っ越す。
愛があれば全てがうまくいくと考えたいた若い二人だったが、同居してみると様々な障害があることに気づき、互いに悩み始める・・・。
__________

デヴィッド・マメットの戯曲の映画化で、監督は、これが長編第一作となるエドワード・ズウィック、「ポリスアカデミー」シリーズの出演でも知られるティム・カズリンスキーが脚本に参加している。

1980年代を代表する若手スターとして注目されたロブ・ロウが、「セント・エルモス・ファイアー」(1985)でも共演したデミ・ムーアと再び組んだ作品で、二人の激しいセックス・シーンなどは当時、話題になった。

束縛を嫌う若い男女が、燃え上がった愛の勢いで同棲を始めるものの、様々な障害に直面して苦悩する姿を切実に描く、若手期待のスター達の個性と、自身も30代前半の感性を生かしたエドワード・ズウィックの演出が見所の作品でもある。

容姿はいいものの意外に恋に不器用な苦悩する青年ロブ・ロウ、紆余曲折ありながら彼との愛を手に入れるデミ・ムーア、不躾で下品ではあるが、人間味のある主人公の同僚で友人のジェームズ・ベルーシ、ヒロインのルームメイトである友人のエリザベス・パーキンス、主人公の上司ジョージ・ディセンゾ、バーのオーナー、マイケル・オルドリッジ、ヒロインと関係を持つ上司のロビン・トーマス、ヒロインの友人ミーガン・ムラリーサチ・パーカーシャーリー・マクレーンの娘)、本作の脚本を担当する、ヒロインが紹介される男性ティム・カズリンスキー、カクテル・ウェイトレスのキャサリン・キーナー、主人公の上司の秘書ロザンナ・デ・ソートなどが共演している。


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