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9時から5時まで 9 to 5 (1980)

離婚を機に企業に入社した新人、日頃こき使われている女性社員、妙な噂を流された秘書が手を組んだ憎き上司への復讐劇を描く、監督、脚本コリン・ヒギンズ、主演ジェーン・フォンダリリー・トムリンドリー・パートンダブニー・コールマンスターリング・ヘイドン他共演の痛快コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:コリン・ヒギンズ

製作:ブルース・ギルバート
脚本
コリン・ヒギンズ

パトリシア・レズニック
撮影:レイナルド・ヴィラロボス

編集:ペンブローク・J・ヘリング
音楽:チャールズ・フォックス

出演
ジェーン・フォンダ:ジュディ・バーンリー
リリー・トムリン:ヴァイオレット・ニューステッド
ドリー・パートン:ドラリー・ローズ
ダブニー・コールマン:フランクリン・ハートJr.
スターリング・ヘイドン:ラッセル・ティンスワースリー
エリザベス・ウィルソン:ロズ・キース
ヘンリー・ジョーンズ:ヒンクル
ローレンス・プレスマン:ディック・バーンリー
マリアン・マーサーミッシー・ハート
ペギー・ポープ:マーガレット・フォスター
アール・ボーエン:パーキンス

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1980年製作 108分
公開
北米:1980年12月19日
日本:1981年5月2日
北米興行収入 $103,290,500


アカデミー賞 ■
第53回アカデミー賞

・ノミネート
歌曲賞”Nine to Five


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
離婚を機に、ある企業に就職することになったジュディ・バーンリー(ジェーン・フォンダ)は、部長のフランクリン・ハートJr.(ダブニー・コールマン)と面接する。

ジュディは、入社12年目の古株である課長ヴァイオレット・ニューステッド(リリー・トムリン)から、ハートの”噂”を聞かされて不安になる。

さらに、次長のロズ・キース(エリザベス・ウィルソン)は、ハートの”スパイ”だということもジュディは知らされる。

ハートを入社時から知るヴァイオレットは、自分の上司になった彼にこき使われていた。

そんなハートは、秘書ドラリー・ローズ(ドリー・パートン)に夢中で、彼女の機嫌取りに必死だった。
...全てを見る(結末あり)

2人は、既に関係があると社内では評判で、ドラリーは女性社員達から嫌われていた。

無事に採用されたジュディだったが、失敗を繰り返してばかりで、まともな仕事が出来ない彼女にハートは呆れてしまう。

その後、ヴァイオレットは自分のアイデアをハートに盗まれ、昇進まで部下に先を越されてしまう。

憤慨したヴァイオレットは、ドラリーがハートと浮気をしたと、彼自身が言ったことをバラし、早退してバーに向かう。

自分が毛嫌いされている理由が分かったドラリーは、ハートに脅しおかけてバーに向かう。

ロズがある社員のことを密告したたため、ハートはその社員を解雇してしまい、それを知ったジュディは納得できず、バーで自棄酒を飲んでいるヴァイオレットの元に向かう。

ドラリーは、バーでバイオレットとジュディと意気投合し、2人を家に招き、 マリファナを吸ってご機嫌になりながら、冗談半分で憎きハートの殺人について想像する。

ジュディは射殺、ドラリーは投げ縄、ヴァイオレットは毒入りのコーヒーというのが彼女らの殺人のアイデアだった。

翌日、ハートは、ヴァイオレットが入れたコーヒーを飲もうとして椅子が転倒し、脳震盪を起こして病院に運ばれてしまう。

しかし、ハートは意識を取り戻し、診断も受けずに起き上がり帰宅してしまう。

ヴァイオレットは、ハートのコーヒーに間違えて毒を入れてしまったのが原因だと思い込み、ジュディと病院に駆けつる。

警察も調べ始めていた、ある毒殺されたと思われる患者とハートを間違えたヴァイオレットは卒倒しそうになる。

ヴァイオレットは、ハートの死体を処分してしまおうとして、間違えているとも知らずに、ジュディとドラリーとで死体を運び出して しまう。

途中、死体がハートでないことに気づいた3人は、病院に死体を戻す。

翌日、ハートが無事だと分かり3人は安心するが、彼女らの話をトイレでロズが聞いてしまう。

ロズは、それをハートに密告したため、彼はその件を利用してドラリーを脅迫する。

憤慨したドラリーはハートを縛り上げ、ジュディは、その場を任されるものの、同情して彼の拘束を解いてしまう。

逃げようとしたハートに、ジュディは銃で発砲してしまうのだが、ヴァイオレットとドラリーがそれを制止し、妻ミッシー(マリアン・マーサー)が旅行中のハートを、彼の自宅に連れて行き監禁する。

3人は、ハートが会社の在庫品を横領して、売りさばいていたことを知り、その証拠を掴む間、彼が逃れられないようにする。

その間、出社した3人は、ハートに会おうとするロズを、海外研修で出張させて追い払う。

そして3人は、ハートのせいで、一向に進まなかった社内改革を実行してしまう。

ある夜、ハートの見張りをしていたジュディの元に、離婚した夫ディック(ローレンス・プレスマン)が現れ、2人の仲を疑われてしまう。

ジュディは、自分が自立したことをディックに伝え、彼に何を言われようと気にせず追い払ってしまう。

そんな時、旅行中のハートの妻ミッシーが予定より早く戻り、彼は解放される。

ハートは、ジュディとドラリーに銃を突きつけて出社し、社内の変貌に驚いてしまう。

ヴァイオレットは、ハートが倉庫に在庫を戻したのを確認するものの、彼は逆に3人を脅迫する。

一方、社内改革が効果を上げ、ハートの部所は生産性が20%も上がり、会社に貢献していることが評価される。

今回の会社への貢献が、ハートの功績であったとことを、会長ラッセル・ティンスワースリー(スターリング・ヘイドン)は賞賛する。

ハートは会長に気に入られ、ブラジルの新規事業の責任者に抜擢される。

そしてジュディら3人は、ハートのブラジル行きを大いに喜びシャンペンで乾杯する。

その後、ヴァイオレットは副社長に昇進して、ジュディは大企業”ゼロックス”の代表と再婚、ドラリーは辞職してカントリー&ウェスタンの歌手になり、ハートはアマゾンに連れ去られ、行方不明になる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
離婚を機に、自立を考えるジュディ・バーンリーは大企業に採用される。
上司のハートにこき使われている、ベテラン社員のヴァイオレットは、ジュディの世話役を引き受ける。
ハートの秘書ドラリーは、関係を迫る彼と既に親密だと噂され、女性社員から嫌われていた。
ある日、ヴァイオレットは自分の昇進が見送られたことに腹を立てて、ハートがドラリーと親密だという噂を、言いふらしていると暴露してしまう。
ドラリーは、自分が嫌われている理由を理解して憤慨する。
ジュディも、同僚をハートが解雇したことに納得いかず、意気投合した3人は彼の殺害計画を想像する。
翌日、ヴァイオレットは、誤ってハートのコーヒーに毒を入れてしまうが、彼はそれを飲まずに、椅子が倒れて意識を失ってしまう。
殺人計画が現実になったと思い込むヴァイオレットだったが、それが誤解と分かる。
そして、その件を利用しドラリーに言い寄ろうとしたハートを、3人は監禁してしまう。
そして3人は、ハートが社内品の横領をしていることを知り、彼を監禁している間に、その証拠を掴もうとするのだが・・・。
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ドリー・パートンの軽快なテーマ曲に乗り、前作の「ファール・プレイ」(1978)でも見せた、コミカルでテンポの良いコリン・ヒギンズの演出は冴え、実に楽しい内容に仕上がっている。

アメリカ国内だけでも、1億ドルを超える大ヒットとなった作品。

第53回アカデミー賞では、挿入歌”Nine to Five”が、歌曲賞にノミネートされた。

コールガール」(1971)、「帰郷」(1978)で2度のアカデミー主演賞を獲得したばかりのジェーン・フォンダが、あえて冴えないOLに挑戦した意欲作で、彼女の出演作中で最高の興行収入を記録した。
*北米興行収入 $103,290,500

白雪姫にまでなってしまうリリー・トムリンの姉御肌の古株社員や、ドリー・パートンのお色気たっぷりで可愛気もある秘書役もなかなかいい。

出演作などは多いものの、年齢の割にはそれ程の大役がなかったダブニー・コールマンは、意地の悪い上司として憎まれ役を熱演している。

ジョン・ヒューストンを彷彿させる、クライマックスに登場するスターリング・ヘイドンも大ベテランらしく貫禄十分だ 。

部長(D・コールマン)のスパイで次長のエリザベス・ウィルソン、社長のヘンリー・ジョーンズ、ジュディ(J・フォンダ)の元夫ローレンス・プレスマン、ハート(D・コールマン)の妻マリアン・マーサー、アル中の女性社員のペギー・ポープ、会長の秘書でアール・ボーエンなどが共演している。


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