”911/同時多発テロ”によりワールドトレードセンターのエレベーターに閉じ込められた5人の運命を描く、主演チャーリー・シーン、ウーピー・ゴールドバーグ、ジーナ・ガーション、ルイス・ガスマン、ウッド・ハリス、オルガ・フォンダ、ジャクリーン・ビセット、ブルース・デイヴィソン他共演、監督、脚本マルティン・ギギによるドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:マルティン・ギギ
製作
ダリア・ウェインゴート
ウォーレン・オスターガード
マーティン・スプロック
製作総指揮
デヴィッド・カディ
ロドリック・デヴィッド
マーク・バーグ
ライアン・R・ジョンソン
脚本
マルティン・ギギ
スティーヴン・ゴレビオウスキ
原作:パトリック・カーソン”Elevator”(戯曲)
撮影:マッシモ・ゼーリ
編集:エリック・ポッター
音楽:ジェフ・トイン
出演
ジェフリー・ケイジ: チャーリー・シーン
メッツィー: ウーピー・ゴールドバーグ
イヴ・ケイジ: ジーナ・ガーション
エディ: ルイス・ガスマン
マイケル: ウッド・ハリス
ティナ: オルガ・フォンダ
ダイアン: ジャクリーン・ビセット
ロイド・モノハン: ブルース・デイヴィソン
ホリー:フォーン・A・チェンバーズ
アメリカ 映画
配給 Atlas Distribution Company
2017年製作 90分
公開
北米:2017年9月8日
日本:2017年9月9日
北米興行収入 $170,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2001年9月11日、ニューヨーク。
バイクメッセンジャーのマイケル(ウッド・ハリス)は、妻のホリー(フォーン・A・チェンバーズ)と共に、娘シャンテルの誕生日を祝い仕事に出かける。
化粧を済ませたティナ(オルガ・フォンダ)は、愛犬に別れを告げて部屋を出る。
カフェでコーヒーを受け取った、ワールドトレードセンターのエレベーター管理者ウーピー・ゴールドバーグは、職場に向かう。
ワールドトレードセンター、ノースタワー。 イヴと二人だけで話しをしたジェフリーは、家族のために仕事をしてきたことを理解してもらえず、彼女は指輪を外す。 ビル保全部のエンジニア、エディ(ルイス・ガスマン)は、トイレの故障などに対処するよう指示され、交替したメッツィーに声をかけて現場に向かう。 イヴと共にエレベーターに乗ったジェフリーは、車まで送らなくてもいいと言われるものの、夫の役目だと伝える。 各階で止まったエレベーターには、ジェフリーとイヴ、マイケルとティナが残り、そしてエディが乗り込み階下に向かう。 8時46分。 異変に気づいたメッツィーは、エレベーターのモニターが消えていることに気づき、計器を操作する。 ケーブルの断裂かもしれないと言うエディだったが、ジェフリーは爆発音だと考える。 インターホンでメッツィーに話しかけるエディだったが、応答はなかった。 責任者のフランキーから小型機が衝突したらしいと言われたメッツィーは、エレベーターが半分は止まったと伝える。 通信を再起動するようにと言われたメッツィーは、何度やっても無駄だと伝えて、フランキーに、作動していない計器を見るようにと指示する。 驚いたフランキーは、様子を見に行くと言ってその場を去る。 携帯電話も不通になり、基地局が停止したと考えるジェフリーは、1945年に起きたエンパイア・ステート・ビルへのB-25の衝突事件の際、落下したエレベーターの中にいた者が仰向けで床に寝ていたために助かった話をする。 エディがビルの保全エンジニアだと知り、エレベーターのことにどれだけ詳しいか尋ねる。 エディにエレベーターの知識がないことを知ったジェフリーは、マイケルと共にドアをこじ開けようとするものの無駄だった。 ロックがかかっていると言うエディは、それは保険のためで、中の者に勝手に出られては困るので、非常時は助けを待つのが鉄則だと皆に伝える。 狭いところが苦手だと言うティナは動揺し、イヴが落ち着かせる。 再びエディとドアを開けようとしたジェフリーは、助けを待つべきだと言うマイケルと口論になる。 冷静になるべきだと言って二人を落ち着かせたイヴは、各自の名前を確認する。 ここが何階かという話になり、エディは37~38階だと考える。 ニュース速報が流れ、ワールドトレードセンターに飛行機が激突したと伝えられる。 到着した消防隊員に現状を伝えたメッツィーは、ノースタワーの90階から上で火災が発生していることを知らされる。 使えるエレベーターがないとメッツィーから知らされた消防士は、階段で90階に上ろうとする。 一瞬、停電するものの直ぐに復旧し、ジェフリーは、1993年の事件を思い出し、それが何か知らないティナに、イスラム原理主義のテロ組織が、このビルの地下駐車場を爆破したことを話す。 6人が死亡して1000人余りが負傷したと言うエディに付け加えて、ジェフリーは、ノースタワーを倒壊させてサウスタワーごと倒そうとしたとティナに伝える。 もう一度ジェフリーとドアを開けようとしたエディは、インターホンで呼びかけてきたメッツィーに、ノースタワーの37か38階にいること伝える。 エディから何が起きたかのか訊かれたメッツィーは、どこかの間抜けがプロペラ機らしい飛行機で激突したらしいと伝えて、それが90階あたりだと知らせる。 自分を含めて5人いることをメッツィーに伝えたエディは、食料のことを訊かれて、イヴのペットボトルの水とティナの健康食品を確認する。 救助には時間がかかると知人のメッツィーから言われたジェフリーは、火災鎮火が最優先であることを知らされる。 消防士が階段で90階に向かったことを知ったジェフリーは、エレベーターが一基も動いていないことを確認する。 5人は待つしかなくなり、離婚の件を解決したいイヴは、ジェフリーにその場でサインを求める。 変わって見せると言うジェフリーを信じないイヴは、解決に至らないために苛立つ。 口を挟んだエディが妻や子供達のことを話し、ジェフリーとイヴの子供のことを尋ね、マイケルからは、娘の誕生日に祝ってやれないという話を聞く。 ティナに慰められるものの、マイケルは諦める。 9時2分。 エレベーターは激しく揺れ、エディは何があったのかをメッツィーに尋ねる。 激突したのはジェット機ということが確認され、事故の可能性は消えて故意によるものと考えられた。 メッツィーから攻撃されているという連絡が入り、ジェフリーは、1993年と同じテロを確信する。 天井の脱出用ハッチから外に出るよう指示したメッツィーは、ジェフリーから状況を訊かれ、今回の衝撃はサウスタワーで起きたことで、別の飛行機が故意に激突したと伝える。 エレベーター責任者のフランキーには連絡がつかないと言われたエディは、彼への連絡をメッツィーに指示して天井を調べる。 鍵がかかっていたためにハッチは開けることができず、5人は大声を出してみるものの無駄だった。 メッツィーから、整備士は非難し、人がビルから飛び降りていることなども知らされたエディは、消防士には伝えたので、到着次第、救出作業にかかると言われる。 動揺する皆を落ち着かせジェフリーは、エディから、フランキーだけがドアのロックの解除方法を知っていると言われ、人は必要ではなく、解除するための情報を入手するよう指示する。 フランキーのオフィスにエレベーターのマニュアルがあることをエディから知らされたメッツィーは、それを取りに行く。 母親のダイアン(ジャクリーン・ビセット)からの電話を受けたイヴは状況を説明し、エディらの家族に電話してほしいと伝えて番号をメモしてもらう。 イヴとジェフリーは息子のJJと話し、電話が切れてしまったために彼女は動揺する。 フランキーのオフィスに向かったメッツィーは、マニュアルを見つけて戻る。 ブッシュ大統領は、我が国に対するテロ行攻撃であることを声明で発表し、許さないと伝えて犠牲者に祈りを捧げる。 プライベートジェットを所有するジェフリーと金の話になったエディは、賭けでスって金欠が続いていることを伝える。 男と別れるために来たと言うティナは、年の離れている金持ちの男に、結局は自分が所有されているだけだと話しながら嘆く。 身の上話を語る気のないマイケルは、口を出したエディと口論となり、ジェフリーが落ち着かせる。 マイケルから、貧乏人は黙れと言うのかと訊かれたジェフリーは、自分がなぜプライベートジェットを所有できると思うか彼に問う。 嫌味しか言わないマイケルに対し、苦労人のジェフリーは、わずかな現金を手にして自分と出会い、人が知らない苦労をして今の地位を築いたことを、イヴは話して聞かせる。 恵まれない子供達に巨額の寄付もしていると言うイヴは、ジェフリーは立派な人物だとマイケルに伝えるるものの、離婚する理由を問われて何も答えられない。 その頃ダイアンは、エディの妻グロリアとマイケルの妻ホリーに電話して状況を伝える。 エレベーターに煙が充満し始め、ドアをこじ開けてバッグを挟み、ドライバーを使い隙間から壁に穴を空けようとしたエディは、発作を起こしそうになる。 ティナが、持っていた安定剤をエディに飲ませて落ち着かせる。 9時37分。 皆に協力してもらい、メッツィーの指示に従いドアの外の装置を手探りで操作しようとしたたエディは、ジェフリーから、カジノで必ず勝たせてやると言われながら、ドアを開けることに成功する。 階の中間で止まっていることをメッツィーに知らせたエディは、壁を掘って出るしかないと伝える。 エディは、柔らかい壁をハンマーで殴る。 マイケルとエディの家族は祈ることしかできず、涙するダイアンは、両親は必ず帰るとJJに伝える。 エディと交代したマイケルは、ジェフリーから雇うことを約束される。 壁に穴が開き、そこを覗いたエディは、掃除道具の置き場であることを確認する。 その場から脱出しようとするものの、ワイヤーが切れ始める。 イヴはエレベーターから出られるが、他の4人は諦める。 ジェフリーは、二度と無視しないことをイヴに伝えて指輪を渡す。 逃げるようにと指示されたイヴは、ロビーで待っていることをジェフリーに伝える。 そう願うと答えたジェフリーは、3人と共に床に仰向けになり、落下では死なないらしいが、最後の激しい停止が問題だと皆に伝える。 ワイヤーが切れてエレベーターは落下するものの、ブレーキがかかり停止する。 階段を下りるイヴは消防士に状況を話し、下で助けを求めるようにと指示される。 9時59分。 4人は無事だったものの、メッツィーに連絡が取れないエディは嘆く。 地上に着いたイヴは助けを求め、その脇をメッツィーが避難していく。 消防士に声をかけたイヴは、エレベーターに人が閉じ込められていることを伝えて、崩壊する恐れがある中、救助に向かう彼について行く。 人の声が聞こえたエレベーターのドアを消防士がこじ開けるものの、ジェフリーらではなかったために、イヴは彼らを捜す。 ジェフリーらの声に気づいたイヴは、ドアを開けてもらい、ティナとマイケルが脱出する。 エディを先に行かせたジェフリーは、動いたエレベーターから出ることができない。 隙間を覗くイヴは、ジェフリーから避難するようにと言われる。 マイケルにイヴのことを任せたジェフリーは、諦めるなと言う消防士に励まされる。 ドアの隙間からエレベーターの天井に上った消防士は、ハッチを開けてジェフリーを救出しようとする。 消防士の手を握るジェフリーだったが、ビルの崩壊は始まる。
ウォール街の実力者であるジェフリー・ケイジ:(チャーリー・シーン)は、離婚調停中の妻イヴ(ジーナ・ガーション)と、その弁護士ロイド・モノハン(ブルース・デイヴィソン)と話し合いをしていた。
...全てを見る(結末あり)
大きな揺れと共にエレベーターは停止し、ジェフリーらは動揺する。
ビルの状況が伝えられる中、サウスタワーの80階あたりに別の機が激突する。
マニュアルを調べていたメッツィーは、ペンタゴンでもテロが起きたことを知る。
サウスタワーは崩壊し、家族の写真を見つめるメッツィーは、ビルの崩壊と避難することをエディに伝えて、現れた消防士の指示に従いその場を去る。
(簡略ストー リー)
2001年9月11日、ニューヨーク。
ワールドトレードセンター、ノースタワーで離婚調停の話し合いをしていたジェフリー・ケイジと妻のイヴは、結論が出ないままエレベーターに乗る。
各階で止まったエレベーターには、ビル保全エンジニアのエディ、バイク・メッセンジャーのマイケル、そして若い女性のティナが乗っていた。
爆音と共にエレベーターは停止し、ジェフリーはテロの可能性を考え、皆は動揺する。
ロックがかかったドアは開けることができず、ようやくエレベーター管理者のメッツィーと話ができたエディは、ビルに小型飛行機が激突したことを知らされる。
どうすることもできない5人は二度目の衝撃を感じて、メッツィーからの連絡で、サウスタワーにもジェット機が激突しテロが確認される。
逃げ場のないエレベーターの中で、5人は何とか脱出する方法を考えるのだが・・・。
_________
2001年9月11日に起きた”同時多発テロ”で、ワールドトレードセンターにある198基ものエレベーターの中で起きた一件の事件を基にした、パトリック・カーソンによる戯曲”Elevator”の映画化。
超高層ビルに飛行機が衝突する事件は、ドラマの中でも語られるように、1945年に起きたエンパイア・ステート・ビルへのB-25の衝突事件もあるため、エレベーターに閉じ込められた5人は、当然、崩壊など予想できるはずもない設定で進行する。
観ている側は、ビルの両棟が、飛行機の激突からわずか100分余りで崩壊することを知っているために緊張感が高まる。
同じようなことが当時の現場では多発していたことを考え、多くの犠牲者のことを思うと心が痛む。
ウォール街の実力者である富豪であり、エレベーターに閉じ込められるチャーリー・シーン、彼と離婚調停中の妻ジーナ・ガーション、彼らと交信するビルのエレベーター管理者ウーピー・ゴールドバーグ、エレベーターに閉じ込められるビルの保全エンジニア、ルイス・ガスマン、同じくバイク・メッセンジャーのウッド・ハリス、同じく若い女性オルガ・フォンダ、イヴ(ジーナ・ガーション)の母親ジャクリーン・ビセット、イヴの弁護士ブルース・デイヴィソン、マイケル(ウッド・ハリス)の妻フォーン・A・チェンバーズなどが共演している。