サイトアイコン That's Movie Talk!

5デイズ 5 Days of War (2011)

南オセチア紛争を取材するジャーナリストの真実を伝えるための戦いを描く、製作、監督レニー・ハーリン、主演ルパート・フレンドエマニュエル・シュリーキーリチャード・コイルヘザー・グラハムアンディ・ガルシアヴァル・キルマー他共演の社会派ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(社会派)


スタッフ キャスト ■
監督:レニー・ハーリン

製作総指揮
グレゴリー・ゲロヴァーニ

マイケル・P・フラニガン
シンディ・クィパース
製作
ミルザ・ダヴィタイア

コバ・ナコピア
レニー・ハーリン
ジョージ・ラスク
原案:デヴィッド・バトル
脚本:ミッコ・アラン
撮影:チェコ・バレス
編集:ブライアン・バーダン
音楽:トレヴァー・ラビン

出演
トマス・アンダース:ルパート・フレンド

タティア・メデヴィ:エマニュエル・シュリーキー
セバスチャン・ガンツ:リチャード・コイル
ミリアム・アイズナー:ヘザー・グラハム
レゾ・アヴァリアニ大尉:ジョナサン・シェック
アレクサンドル・デミドフ大佐:ラデ・シェルベッジア
ミヘイル・サアカシュヴィリ大統領:アンディ・ガルシア
ダッチマン:ヴァル・キルマー
ゾーイ:アンチュ・トラウェ
マイケル・スティルトン:ケネス・クラナム
クリス・バイロット:ディーン・ケイン

アメリカ 映画
配給 Anchor Bay Entertainment

2011年製作 113分
公開
北米:2011年6月6日
日本:2011年10月1日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $17,150
世界 $316,940


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
2007年、イラク
アメリカ人のフリー・ジャーナリスト、トマス・アンダース(ルパート・フレンド)は、イギリス人カメラ・リポーターのセバスチャン・ガンツ(リチャード・コイル)や同僚ミリアム・アイズナー(ヘザー・グラハム)らと、サマラへ取材に向かう途中、シーア派の攻撃を受ける。

グルジア軍の大尉レゾ・アヴァリアニ大尉(ジョナサン・シェック)の部隊に助けられたアンダースらだったが、銃弾を受けたミリアムは死亡する。

1年後、ロサンゼルス
アンダースは、ジャーナリストのダッチマン(ヴァル・キルマー)と連絡を取り、南オセチア独立問題で、ロシアと緊張状態にあるグルジアに向かう。

...全てを見る(結末あり)

2008年8月6日、グルジアトビリシ
ミヘイル・サアカシュヴィリ大統領(アンディ・ガルシア)は、ロシア側の挑発に反応しないよう指示する。

アンダースとセバスチャンは現地入りして、ダッチマンとイギリス人のマイケル・スティルトン(ケネス・クラナム)やアメリカ人のゾーイ(アンチュ・トラウェ)両リポーターらと合流する。

アンダースとセバスチャンは国境付近に向かい、ある町で、分離派の動きを懸念するサアカシュヴィリ大統領が、休戦命令を出したことを知る。

その直後、町はロシア軍戦闘機により攻撃され、行なわれていた結婚式のパーティーの参加者に犠牲者が出る。

アンダースらは、その場にいた花嫁の姉で、アメリカ留学経験のある女性タティア・メデヴィ(エマニュエル・シュリーキー)と共に負傷者を守り、ゴリの軍病院に運ぶ。

ロシアグルジア双方が、相手国が先に仕掛けた結果の事件だと主張し、アンダースやスティルトンらは、それを現地からリポートする。

”開戦”を伝える報道が大手に売れると考えたアンダースらだったが、世の中の関心は、”北京オリンピック”の開幕に集中していた。

ロシア側は、オリンピックの開会式に出席していたプーチン首相が、”侵略者”を牽制する声明を出しただけだった。

セバスチャンは、町に戻るタティアを取材するべきだと考えるが、アンダースは気が進まない。

ミリアムのことが頭から離れないアンダースを、事実が隠されないために報道する必要があると、セバスチャンは説得する。

アンダースは、タティアを連れて北に向かうことになり、イラクで救われた、グルジア軍のアヴァリアニ大尉の協力を得る。

サアカシュヴィリ大統領は、国民一丸となって抵抗する声明を発表し、ロシア側を厳しく非難する。

アヴァリアニ大尉と合流したアンダースらは、ロシア軍だけでなく、民兵や傭兵も戦闘に参加していることを知らされる。

途中、アヴァリアニらと別れたアンダースは、セバスチャンと共に、タティアの家族を捜すために北に向かうが、どの村でも彼女は情報が得られない。

ある情報を得て、タティアはようやく家族に再会するものの、その村でも敵の攻撃を受けて地下に避難する。

ロシア軍は、グルジアに侵攻して全域への空爆も開始し、民兵を含む部隊が村に近づく。

それに気づいたアンダースらは、村が破壊されて、市民らが暴行虐殺される様子を目の当たりにしながら、何んとかその場を逃れる。

しかし、アンダースらは民兵に捕えられ、アレクサンドル・デミドフ大佐(ラデ・シェルベッジア)の元に連行される。

セバスチャンの撮影した映像は結婚式だけで、それ以外をデミトフは手に入れようとする。

タティアの父親は、映像のメモリーカードを隠してあることを話してしまい、セバスチャンを拷問する準備を整えたデミトフは、それを渡すようアンダースに迫る。

そこに、アヴァリアニらの部隊が突入して現れ、デミトフらは襲撃され、アンダースとセバスチャンや、タティアの家族も救出される。

負傷したデミトフは、アンダースらを追うように命じて反撃を始める。

アンダースは、攻撃を受けながらカードが隠してある果樹園に向かう。

カードを手に入れて戻ったアンダースだったが、タティアの妹は射殺されてしまう。

サアカシュヴィリ大統領は、ロシア大統領メドヴェージェフが和平案を拒絶したため、仕方なく休戦指示をだし、トビリシを死守することを考える。

報道センターのあるゴリに向かうために、アヴァリアニは危険な街道を避けて山道を移動する。

その後、軍がゴリから撤退することを知ったアヴァリアニは、警戒しながら市内に入り報道センターに向かう。

アンダースは、閉鎖されたセンターに侵入してアメリカに連絡を入れるが、映像を送ることが不可能だと分かり街を出ようとする。

ダッチマンと出くわしたアンダースは、デミトフが教会は攻撃しないと言っていたことを思いだし、タティアをその場に残し、画像のアップロード後に迎えに来ることを約束する。

スティルトンと合流したアンダースは、彼らの衛星回線を使い画像をアップロードしようとする。

しかし、ヘリコプターが迫り、バスチャンは攻撃を受けて負傷し、カードをアンダースに託して、その場を離れるように指示する。

教会に戻ったアンダースは、タティアが民兵に連れ去られたことを知り、カードを渡すよう要求される。

引き渡し場所に向かったアンダースは、解放されたタティアを逃がし、民兵にカードを渡すが、それにはデータが入っていなかった。

アンダースは、カードが人権団体に渡ったことを伝え、殺されそうになるが、少年兵が民兵を殺す。

自分を待っていたタティアと共に、アンダースはセバスチャンの元に向かうが、彼はその場にいなかった。

しかし、一命を取り留めていたセバスチャンはアヴァリアニに救助され、アンダースと再会する。

デミトフの機甲部隊が街に到着し、アヴァリアニは抵抗を止める。

無抵抗なアヴァリアニらを前に、デミトフは彼らに街を離れるよう命ずる。

サアカシュヴィリ大統領は、欧州6か国の首脳と共に、独立問題の解決を確信して手を取り合い、国民の支持を得る。

その後、ロシア軍はグルジアに駐屯し、今回の紛争で、記者を含む多くの人命っと10万人以上が家を失った。

多くの人々は難民キャンプに収容されたままであり、欧米の撤退要請にも拘わらず、南オセチアアブハジアに、ロシア軍は残り、グルジアは、西側諸国との関係を強化している。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
2007年、イラク
アメリカ人のフリー・ジャーナリスト、トマス・アンダースらは取材に向かう途中、シーア派の攻撃を受けて同僚ミリアムが死亡する。
1年後、心の傷も癒えないままアンダースは、南オセチア独立問題で、ロシアと緊張状態にあるグルジアに向かう。
リポーターのセバスチャンとトビリシに着いたアンダースは、ダッチマンら取材仲間と合流し、その後、二人は国境付近に向かう。
ある村でロシア軍の空爆を受けたアンダースらは、現地の女性タティアと共に、負傷者を連れてゴリに向かう。
アンダースらは、”開戦”を知らせるリポートを発信するのたが、世の中は”北京オリンピック”の開幕にの関心が集中していた。
ロシアグルジアは、相手国が先に仕掛けたという見解で非難し合う。
アンダースとセバスチャンは、その真実を知らせるために、タティアの家族を捜して北部に向かうのだが・・・。
__________

北京オリンピック”の開幕と、時同じくして始まった”南オセチア紛争”の5日間を、アクション派のレニー・ハーリンがリアルに描く、凄まじい戦闘場面などが見どころの作品。

作品内のタイトルは”5 Days of August”となっているが、紛争が”8月戦争”、”5日間戦争”と言われるためである。

ロケはグルジア国内で行われたということになっているが、セットとは思えない市街戦や侵攻の迫力、痛ましい現実を描写する生々しい映像など目を覆いたくなる場面も多い。

真実の追及に命を懸ける、ジャーナリストの行動を描いた作品ではあるが、無抵抗な人々が、近代兵器で容赦なく攻撃などを受ける痛ましい現実が、現在も世界のどこかで続いていることに胸が痛む。

常に死と向かい合いながらも、ジャーナリストとしての務めを果たそうとするルパート・フレンド、彼を支えるカメラ・リポーター、リチャード・コイル、現地の女性エマニュエル・シュリーキー、冒頭だけの出演となる、死亡する主人公の同僚ヘザー・グラハムグルジア軍大尉ジョナサン・シェックロシア軍の民兵である大佐ラデ・シェルベッジアグルジア大統領ミヘイル・サアカシュヴィリ役のアンディ・ガルシア、ジャーナリスト役のヴァル・キルマー、リポーターのケネス・クラナムアンチュ・トラウェ、大統領補佐ディーン・ケインなどが共演している。


モバイルバージョンを終了