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54 フィフティ★フォー 54 (1998)

ニューヨークの伝説的ナイトクラブ“スタジオ54”(1977-1986) を舞台に、オーナーのスティーヴ・ルベルに気に入られた青年の喜びと挫折を描く、監督、脚本マーク・クリストファー、主演ライアン・フィリップサルマ・ハエックネーブ・キャンベルマイク・マイヤーズブレッキン・メイヤー他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:マーク・クリストファー

製作
アイラ・ドゥッチマン

リチャード・N・グラッドスタイン
ドリー・ホール
ジョナサン・キング
製作総指揮
ドン・カーモディ

ボビー・コーエン
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
脚本:マーク・クリストファー
撮影:アレクサンダー・グラジンスキー
編集:リー・パーシー
音楽:マルコ・ベルトラミ

出演
シェーン・オシア:ライアン・フィリップ

アニタ・ランダッゾ:サルマ・ハエック
ジュリー・ブラック:ネーブ・キャンベル
スティーヴ・ルベルマイク・マイヤーズ
ビリー・オースター:セーラ・ウォード
グレッグ・ランダッゾ:ブレッキン・メイヤー
ヴィヴ:シェリー・ストリングフィールド
グレイス・オシア:ヘザー・マタラッツォ
ハーラン・オシア:スキップ・サッダス
リッコ:マーク・ラファロ
ケイ:ドメニク・ランバルドッツィ
ヴァンゲルダー大使:マイケル・ヨーク
ディスコ・ドッティ:エレン・アルベルティーニ・ダウ
アトランタ:キャメロン・マシスン

アメリカ 映画
配給 ミラマックス

1998年製作 93分/105分(DC)
公開
北米:1998年8月28日
日本:1999年6月26日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $16,574,730


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1979年、ニュージャージー州、ジャージーシティ
ガソリンスタンドで働く19歳のシェーン・オシア(ライアン・フィリップ)は、母親を亡くし、父ハーラン(スキップ・サッダス)と妹のグレイス(ヘザー・マタラッツォ)、ケリーとで平凡な毎日を送っていた。

ある日シェーンは、親友のリッコ(マーク・ラファロ)とケイ(ドメニク・ランバルドッツィ)と共にマンハッタンのナイトクラブ”スタジオ54”に向かう。

オーナーのスティーヴ・ルベルマイク・マイヤーズ)は、毎晩外に出て客を選んでいた。

多くの客の中でシェーンが選ばれ、着ているシャツがだめだとスティーヴに言われたシェーンは、それを脱いで気に入られる。
...全てを見る(結末あり)

クラブの中はシェーンにとっては正に狂乱の世界であり、彼は言い知れぬ満足感を味わう。

帰宅したシェーンは、翌朝その様子を父や妹達に話す。

スティーヴの面接を受けたシェーンは雇われてウエイターとなり、グレッグ・ランダッゾ(ブレッキン・メイヤー)らと共に働き始める。

シェーンは、同郷である憧れの女優ジュリー・ブラック(ネーブ・キャンベル)に近づけただけでも幸せだった。

夫グレッグと共にその場で働く、歌手志望のアニタ(サルマ・ハエック)とも親しくなったシェーンは、二人のアパートで暮らすことになる。

クラブ内で、バーテンダーを介しドラッグ、セックス、コネ、金などが横行することをシェーンは知る。

現金はごみ袋に入れて運び出され、それを担当するのがグレッグであり、スティーヴは巨額の売上金を隠し脱税していた。

ドラッグを始めたシェーンは、リッコとケイを招待客リストに入れることを認めたスティーヴがそれを取り消したことで、彼の卑劣で陰険な一面を知る。

シェーンは、業界人のビリー・オースター(セーラ・ウォード)に接触したいというアニタのために、彼女を楽しませる。

ビリーと愛し合うシェーンは、仕事を手に入れる方法などを伝授される。

不器用な方法ではあったが、スティーヴに気に入られたショーンは、バーテンダーに昇進する。

地下のVIPルームに案内されたシェーンは、その異様な光景に驚き、”スタジオ54”のバーテンダーとしてもてはやされ、そして人生は一変する。

ある日シェーンは、ビリーに誘われて、アニタと共にヴァンゲルダー大使(マイケル・ヨーク)宅に招待される。

話についていけないシェーンとアニタだったが、彼女はチャンスを掴むための行動にも出る。

雑誌には載るものの、単なる飾り物に利用されただけという程度だったたシェーンは落ちこみ、アニタに励まされる。

グレッグは売上金を抜き、金を稼ぐためにクラブ内でドラッグを売りさばく。

そんな時、ショーンは淋病にかかってしまい、ペニシリンを処方され薬局で現金がないことに気づく。

その場に現れた80歳のディスコ・ダンサー、ドッティ(エレン・アルベルティーニ・ダウ)がシェーンに金を渡す。

シェーンは、ドッティが、普段は孫を連れた平凡な老婦人であることを知る。

売上金が不足していることを知ったスティーヴは、誰かに責任を取らせなくてはいけない立場から、会計士ヴィヴ(シェリー・ストリングフィールド)をクビにする。

クリスマス。
バーテンダーになれずシェーンに嫉妬するグレッグは、アニタとのことも疑い彼を一方的に非難する。

束縛されるのを嫌うアニタもグレッグに不満を抱くが、シェーンは、いがみ合う二人と疑われる自分のことを考えて悩む。

実家に戻りグレイスに歓迎されたシェーンだったが、自分の生活を受け入れる気のない父ハーランの考えを知り、その場を去ろうとする。

グレイスはドラッグを止めるようシェーンを説得し、彼は、可愛い妹のために心を改めようともする。

車で夜を明かしレストランに寄ったシェーンは、その場にいたジュリーに声をかけられて同席する。

その頃、スティーヴの金の動きを探っていた国税局は、集金係を締め上げる。

心触れ合いボーリングを楽しんだシェーンとジュリーは、クラブでコネを作ろうとする考えなどを話し、楽しい時を過ごす。

ニューイヤーズ・イヴ。
クラブに向かったショーンは、自分が金を取ったと言ってスティーヴに現金を渡す。

グレッグが取ったことを知っていたスティーヴは、彼をバーテンダーにして欲しいと言うシェーンの頼みを聞き入れる。

その後スティーヴは、現れる”グレイス・ケリー”の相手をするようショーンに指示する。

ジュリーが他の客と同伴していたことを知りショックを受けたシェーンだったが、彼女は仕事を優先するための行動だと説明する。

チャンスを掴むために、同伴相手に付き合うべきだとジュリーに言われたシェーンだったが、彼はそれを断る。

新年を迎え、スピーチしたスティーヴは、期待の新人アニタを紹介する。

アニタの熱唱は大いに受けるが、ドラッグを飲んだドッティが倒れてしまう。

ドッティは、駆け寄って来たシェーンに気づくものの、息を引き取り運び出される。

ショーは再開され、スティーヴに”グレイス・ケリー”の相手をするよう指示されたシェーンは、友人だったドッティを殺したのは自分達だと言って、それを拒みその場を去る。

シェーンを追いだすよう指示したスティーヴだったが、国税局の手入れが始まる。

それを戻ったシェーンから知らされたスティーヴだったが、彼は逃げようとしない。

シェーンは上半身裸のまま追いだされ、スティーヴは逮捕連行される。

街角でジュリーに声をかけられたシェーンは誘われ、仕事優先だと言ったことも理解できなくなったと話す彼女と、友好関係を回復する。

スティーヴが服役している間、街のクラブは大企業が運営し、シェーンは再び平凡な生活に戻る。

ジュリーは、ハリウッドに移り脇役で映画に出演し、アニタとグレックの関係も良好で、彼女はアルバムを出す。

アルバイトをしながら大学に通い始めたシェーンは、父親との仲もまともになる。

シェーンは、スティーヴの復帰パーティーに招かれ、半年の保護観察を終え建設会社で働くグレッグとアニタもその場にいた。

スピーチしたスティーヴは、友人である招待客を前に戻れたことを喜ぶ。

シェーンは、アニタとグレッグに再会して楽しい時を過ごす。

スティーヴの夢は永遠には続かず、オーナーが彼に贈った一夜だけの夢であり、皆はそれを理解していた。
__________

スタジオ54”は、その後、数年営業を続け1986年に閉店する。

スティーヴ・ルベルは1989年に45歳で亡くなる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1979年、ニュージャージー州、ジャージーシティ
平凡な日々に不満を抱いていた19歳のシェーン・オシアは、ある日、友人二人と共にマンハッタンの人気ナイトクラブ”スタジオ54”に向かう。
自ら入場客を選ぶオーナーのスティーヴ・ルベルに気に入られたシェーンはクラブに入る許可を得る。
その後、シェーンはウエイターとして雇われ、同僚のグレッグと妻アニタの家で暮らことになる。
世界中のVIP達が集まる狂乱の世界で、シェーンのドラッグやセックス漬けの日々が始まる。
そんなシェーンは、ビッグ・チャンスを掴もうとしてクラブに現れる同郷の女優ジュリーに憧れ、そして、夢だったバーテンダーに昇進し人生が一変するのだが・・・。
__________

スティーヴ・ルベルが創り出した”スタジオ54”、その現実逃避の狂乱の世界に飛び込んだ青年の喜びや挫折、そして成長を描く青春ドラマ。

期待の若手スター競演も注目であり、クラブの客などで登場するセレブの顔ぶれも豪華だ。

ディスコ・ブーム全盛だった、当時の雰囲気が良く出たセットや衣装を見て、当時を懐かしむ方も多いはずだ。

息子の行く末を案ずる父親や妹の気持ちを察する主人公が、堕落する一方の人生を見つめ直し、普通の生活に戻るラストは実に爽やかだ。

多くの若者が経験する、自由を求めた末の挫折を乗り切る青年を好演するライアン・フィリップ、彼を見守る歌手志望のサルマ・ハエック、その夫で主人公の同僚のブレッキン・メイヤー、主人公が憧れる同郷の女優ネーブ・キャンベル、クラブ・オーナーのスティーヴ・ルベルを怪演するマイク・マイヤーズ、業界人セーラ・ウォード、クラブの会計士シェリー・ストリングフィールド、主人公の妹ヘザー・マタラッツォ、父親スキップ・サッダス、主人公の友人マーク・ラファロドメニク・ランバルドッツィ、大使マイケル・ヨーク、80歳のディスコ・ダンサー、エレン・アルベルティーニ・ダウ、バーテンダーのキャメロン・マシスンなどが共演している。


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