プレイボーイの若い獣医が1日しか記憶がもたない女性に出会い惹かれたことで巻き起こる騒動を描く、監督ピーター・シーガル、主演アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、ロブ・シュナイダー、ショーン・アスティン、ダン・エイクロイド他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・シーガル
製作総指揮
マイケル・ユーイング
ダニエル・ルピ
ジェイ・ローチ
製作
ジャック・ジャラプト
スティーヴ・ゴリン
ナンシー・ジュヴォネン
脚本:ジョージ・ウィング
撮影:ジャック・N・グリーン
編集:ジェフ・ガーソン
音楽:テディ・カステルッチ
出演
ヘンリー・ロス:アダム・サンドラー
ルーシー・ホイットモア:ドリュー・バリモア
ウーラ:ロブ・シュナイダー
ダグ・ホイットモア:ショーン・アスティン
マーリン・ホイットモア:ブレイク・クラーク
アレクサ:ルシア・ストラス
キーツ博士:ダン・エイクロイド
スー:エイミー・ホール
ニック:ネフィ・ポマイカイ・ブラウン
10秒のトム:アレン・コヴァート
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2004年製作 99分
公開
北米:2004年2月13日
日本:2005年6月18日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $120,776,830
世界 $196,485,100
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ハワイの水族館の獣医ヘンリー・ロス(アダム・サンドラー)は、一夜限りの恋を楽しむプレイボーイだった。
ある日、ヘンリーは、自分の船で航海中にマストが折れてしまい、救援を待つ間、カフェに立ち寄り暇をつぶす。
ヘンリーは、ルーシー・ホイットモア(ドリュー・バリモア)という女性を見かけ、気になってしまう。
翌日、再びカフェに向かいルーシーに声をかけたヘンリーは、彼女と意気投合して話し込んでしまう。
毎朝カフェに来ているというルーシーは、気軽にヘンリーを誘い、彼は有頂天になってしまう。
その後ヘンリーは、友人のウーラ(ロブ・シュナイダー)に女性を紹介されても、ルーシーのことが気になり、口説く気になれない。 約束通り、翌日カフェに向かったヘンリーは、ルーシーに気軽に声をかけるが、彼女から変態呼ばわりされてしまう。 カフェの主人スー(エイミー・ホール)から、ルーシーが交通事故の後遺症で脳に障害が残り、新しいことが記憶できないということをヘンリーは知らされる。 ルーシーは、1年前の事故の日曜日の朝の記憶で、毎朝カフェにやって来ていたのだった。 ヘンリーは、ルーシーが毎日同じ日を生きていることを知る。 ルーシーの父マーリン(ブレイク・クラーク)と弟ダグ(ショーン・アスティン)は、そんな彼女を気遣いながら、同じことを繰り返す毎日を送っていた。 ヘンリーは、カフェのスーや調理人ニック(ネフィ・ポマイカイ・ブラウン)に話をつけ、ルーシーに毎日声をかけて気を引こうと地道な努力をする。 そして、メニューの字が読めない振りをして、ヘンリーはルーシーの同情を買い、ついに彼女と同席することに成功する。 ジュニア・ハイスクールの美術の教師のルーシーは、ヘンリーに優しく文字を教えるのだが、彼女が傷つくかもしれないことをスーとニックは心配する。 ヘンリーは、ルーシーをものに出来るもう一歩のところで、その日は別れようとする。 しかし、ルーシーは、電話番号を聞こうとしないヘンリーに愛想を尽かして帰ってしまう。 ルーシーの自宅に向かったヘンリーは、スーから連絡を受けたマーリンとダグに追い返されてしまう。 ヘンリーは同僚のアレクサ(ルシア・ストラス)に励まされ、その後も毎日、街道で彼女を待ち、気を引こうとするが、マーリンとダグに見つかり家に呼ばれる。 マーリンは、ヘンリーと会った日だけ、ルーシーが両親の想い出の歌”Wouldn’t It Be Nice”を唄うことをヘンリーに知らせ、協力し合い、彼女の幸せのためになることを考えようとする。 そんなある日、ルーシーは車の違反チケットを切られたのをきっかけに、自分の人生が1年前で止まっている事実を知らされる。 ショックを受けるルーシーを、キーツ博士(ダン・エイクロイド)の元に連れて行ったヘンリー達は、彼女の病気が治る見込みがないことを知らされ、同じ病気で10秒しか記憶のもたないトム(アレン・コヴァート)を紹介される。 ヘンリーは、ルーシーに真実を知らせるために、彼女の毎日を再現したビデオをウーラの協力で作りルーシーに見せる。 そしてヘンリーは、ルーシーに違った毎日を送らせるために、毎日、彼女と恋をしてファースト・キスを繰り返す。 そして2人は、23回目のデートの日に結ばれる。 翌朝、ベッドで目が覚めたルーシーは、ヘンリーが思い出せず彼を殴り倒してしまう。 事情を知り落ち着いたルーシーは、セイウチの生態調査のためアラスカに行くのがヘンリーの夢だと知る。 そしてルーシーは、自分のために人生を犠牲にしているヘンリーと、別れることを考える。 ルーシーの切ない希望を聞き入れ、ヘンリーは彼女と別れる決心をして、彼女と最後のファースト・キスをして立ち去っていく。 2人は元の生活に戻り、やり切れない思いを抑えながら、ヘンリーは島を去ろうとする。 出航するヘンリーを、マーリンとダグが見送りに来るが、彼はマーリンから、ルーシーがキーツの研究所に行ったことを知らされる。 そして船を出したヘンリーは、マーリンから渡された”ビーチ・ボーイズ”のCDを聞く間に、ルーシーが自分のことを憶えているのではないかと気づき島に戻る。 研究所に向かったヘンリーはルーシーに会うが、彼女はヘンリーを憶えていない。 しかし、ルーシーのアトリエに連れて行かれたヘンリーは、彼女が、記憶の中で描いた多数の自分を描いた絵を見せられる。 ルーシーは、目の前のヘンリーを知らないのに、彼のことが思い浮かび、夢に現れることを伝える。 そして2人は、改めて挨拶して固く抱き合う。 ある朝ルーシーは、新しく作ったヘンリーのビデオを見て、自分達が結婚したのを知る。 そしてルーシーは、ヘンリーと娘や父マリーンと共に、自分がアラスカにいるのに気づく。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ハワイの水族館の獣医で、プレイボーイのヘンリー・ロスは、カフェに立ち寄り、そこでルーシーという女性を見かけ、気になってしまう。
翌日、再びカフェに向かい、ルーシーに声をかけて意気投合したヘンリーは、彼女に誘われ有頂天になる。
しかし、ヘンリーが翌日カフェでルーシーに再会すると、変態呼ばわりされてしまう。
実はルーシーは、交通事故による脳障害で、新しいことが記憶できず、毎日、同じ日を生きていることをヘンリーは知らされる。
その後ヘンリーは、毎日、ルーシーと”初対面”して、何とか彼女に接近し、やがて2人の関係は徐々に進展していくのだが・・・。
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単なるプレイボーイから、恋した女性の幸せのために、周囲の協力を得ながら奮闘する主人公や、友人家族の心の温かさが伝わる物語で、愛嬌があり、可愛らしい動物達の熱演も見ものの楽しい作品。
「ナッティ・プロフェッサー2」(2000)や「ゲットスマート」(2008)でもヒットを飛ばした監督のピーター・シーガルは、ドタバタのコメディで終わらせず、人情ドラマのような作風で、観客の心を捉え、ロケ地ハワイの美しい自然も存分に生かしている。
北米で約1億2100万ドルの興行収入を上げ、全世界では2億ドルに迫るヒットとなった。
「ウェディング・シンガー」(1998)以来となる、アダム・サンドラーとドリュー・バリモアの共演も話題になり、2人の相性も抜群で、切なくもある複雑な恋の行方に、夢や希望を感じさせるラストもなかなかいい。
女性に関しては、強かな雰囲気で登場するアダム・サンドラーは、一気に彼らしい優しいキャラクターになり、安心させてくれる一方、いつ正常に戻るのかと期待するものの、結局は完治はせずに終わるドリュー・バリモアも、同じ毎日を繰り返し過ごす女性をキュートに演じている。
主人公の友人ロブ・シュナイダー、ルーシー(D・バリモア)の弟ショーン・アスティン、父親ブレイク・クラーク、主人公の同僚で、主人公の同僚で、一応、男性役ではあるが、実は女優のルシア・ストラス、医学博士ダン・エイクロイド、カフェのエイミー・ホールとネフィ・ポマイカイ・ブラウン、10秒のトムのアレン・コヴァートなど、人間味溢れる登場人物も実にいい味を出している。