生真面目で健康管理も万全な青年がガンを宣告されながら周囲の人々と共に病気と向き合う姿を描く、監督ジョナサン・レヴィン、主演ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン、アナ・ケンドリック、ブライス・ダラス・ハワード、アンジェリカ・ヒューストン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョナサン・レヴィン
製作総指揮
ネイサン・カヘイン
ウィル・ライザー
製作
エヴァン・ゴールドバーグ
セス・ローゲン
ベン・カーリン
脚本:ウィル・ライザー
撮影:テリー・ステイシー
編集:ジーン・ベイカー
音楽:マイケル・ジアッキーノ
出演
アダム・ラーナー:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
カイル・ハイロンズ:セス・ローゲン
キャサリン・マッケイ:アナ・ケンドリック
レイチェル:ブライス・ダラス・ハワード
ダイアン・ラーナー:アンジェリカ・ヒューストン
リチャード・ラーナー:セルジュ・ウード
アラン・ロンバルド:フィリップ・ベイカー・ホール
ミッチ・バーネット:マット・フリューワー
フィル:ピーター・ケラミス
アメリカ 映画
配給
サミット・エンターテインメント(北米)
ライオンズゲート(世界)
2011年製作 100分
公開
北米:2011年9月30日
日本:2011年12月1日
製作費 $8,000,000
北米興行収入 $35,014,190
世界 $39,187,780
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シアトル。
公営ラジオ局で働く27歳のアダム・ラーナー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、恋人で画家のレイチェル(ブライス・ダラス・ハワード)に、几帳面な性格をからかわれながら出勤する。
アダムを迎えに来た、同僚で親友のカイル・ハイロンズ(セス・ローゲン)は、アダムと違い、奔放なレイチェルを嫌い彼女についてを意見する。
そんな時、アダムは腰の痛みが気になり医師の診察を受けて、”悪性神経鞘腫 神経線維肉腫”つまりガンだと診断されてしまう。 タバコも酒もやらない自分がガンになるはずがないことを指摘するアダムだったが、医師は診察結果を単に説明するだけだった。 病気を調べたアダムは、生存率が5年で50%で、転移後は10%だと知る。 ショックを受けたアダムは気落ちして、レイチェルには闘病を共にする必要のないことを伝える。 レイチェルは動揺しながらも、アダムの傍にいることを告げる。 ガンことを知ったカイルも悲しむが、生存率が50%の確率だと聞いて希望を持つ。 母ダイアナ(アンジェリカ・ヒューストン)とアルツハイマーの父リチャード(セルジュ・ウード)を自宅に呼んだアダムは、両親にガンだということを告げる。 ダイアナはショックを受け、アダムは母を抱き寄せる。 医師の紹介で、セラピーを受けることになったアダムは、担当するのが、24歳の研修生キャサリン・マッケイ(アナ・ケンドリック)だったために驚きとともに不安を感じる。 ラジオ局の同僚らに気遣われながらの日々を送るアダムは、車の運転ができないために、レイチェルに付き添われて病院に向かう。 病院が嫌いなレイチェルは車で待つことになり、抗ガン剤の治療を受けたアダムは、治療患者のアラン・ロンバルド(フィリップ・ベイカー・ホール)やミッチ・バーネット(マット・フリューワー)と知り合いになる。 気さくなアランや遠慮のないミッチに励まされたアダムだったが、早速、副作用の苦しみを味わうことになる。 セラピーを受けたアダムはキャサリンに八つ当たりしてしまい、今一、彼女とは話が噛み合わない。 髪の毛が抜け落ちる前に、スキンヘッドにしたアダムは、努力しているというレイチェルともしっくりいかなくなる。 そんな時、レイチェルを嫌うカイルが、彼女と男性がキスする現場を目撃し、それを写真に撮りアダムに見せる。 レイチェルはその事実を認め、看護が負担だったことをアダムに告げて、カイルと口喧嘩になりその場を去る。 その後、カイルとアダムはクラブで女性を誘い、家に誘ってベッドを共にするが、アダムは腰が痛くて楽しめない。 病院の帰りに、キャサリンに出くわしたアダムは車で送ってもらうことにな、二人は親しくなる。 数日後、レイチェルが現れて、アダムに寄りを戻したいことを伝えるが、彼はそれを拒む。 ミッチが亡くなったことを知り、親交を深め、家にまで呼んでくれた彼の死に、アダムと陽気なアランまでもが落ち込んでしまう。 死を意識し始めたアダムは、キャサリンに辛く当たり、セラピーが無駄だと言ってその場を立ち去る。 両親と共に主治医と面談したアダムは、抗ガン剤が効いていないことを知らされる。 そして、腫瘍摘出の手術を試みるしか手がないことも告げられる。 手術の前日の夜、カイルと過ごしたアダムは、彼の車を運転して取り乱してしまう。 キャサリンに電話をしたアダムは、苦しい胸の内を彼女に伝えて、先日のことを謝罪する。 女性と寝ることばかり話題にするカイルを罵倒したものの、アダムは彼のアパートに向かう。 アダムは、自分を気遣うカイルが、ガン患者と接するための本を読んでいたことを知り、友人の気持ちを理解する。 翌朝、カイルに病院まで送ってもらったアダムは、彼に励まされ、両親と共に病室に向かう。 心を決める間もなく、アダムは麻酔薬を投与されて手術が始まる。 5時間が経過し、両親とカイルの前にキャサリンが現れ、待合室で三人に挨拶する。 問題はあったものの、手術が成功したことを知らされた両親とカイル、そしてキャサリンは、ひとまず安心して喜び合う。 三人に元気な姿を見せたアダムは、病室に顔を出してくれたキャサリンに寄り添われ、笑顔で応える。 術後の経過も良好なアダムは自宅に戻り、”悪友”カイルと楽しむ、以前と同じ生活を始める。 そして、付き合い始めたキャサリンを迎えて、カイルを追い出したアダムは、彼女との愛を確かめ合う。
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*(簡略ストー リー)
シアトル。
公営ラジオ局に勤める青年アダム・ラーナーは、腰の痛みが気になり、診察の結果、悪性腫瘍と診断される。
同僚で友人のカイルは悲しむものの、気落ちするアダムに、生存率が50%だと知らされ希望も抱く。
画家である恋人レイチェルは、アダムとの闘病生活を決めて彼を支える。
其の後アダムは、医師に紹介されたセラピストのキャサリンが、研修生であることを知り不安を感じて彼女との話も噛み合わない。
やがて抗ガン剤の治療も始まるが、副作用で苦しむアダムは苛立ち、キャサリンに八つ当たりしてしまう。
そんなアダムは、自分の看護を苦に思っていたレイチェルの浮気を知り彼女と別れ、親しくなった患者も亡くなり、自分の死を意識し始める・・・。
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難病を宣告された将来ある青年の苦悩、どこにでもある、その周囲の人々の気遣いや衝突などを淡々と描く、自身もガンを克服した、脚本を担当したウィル・ライザーの体験を基にした作品。
シリアスなドラマに、不道徳な友人らのユーモアも加わり展開にメリハリもあり、結局は周囲の思いが主人公を支え、生きる希望が伝わってくる爽やかなラストもなかなかいい。
平凡な青年を抑え気味に演ずる、主演のジョゼフ・ゴードン=レヴィットをはじめ、製作にも参加する、
物語にアクセントを加える”悪友”セス・ローゲン、心優しいセラピストのアナ・ケンドリック、主人公の恋人ブライス・ダラス・ハワードなど、若手の実力派が顔を揃えた、地味な作品だが深みのある内容でもある。
また、主人公の母親役でベテランのアンジェリカ・ヒューストン、彼にしては砕けた役だった、人間味のあるガン患者、80歳を迎えようとしていたフィリップ・ベイカー・ホールの出演も嬉しい。
主人公の父親セルジュ・ウード、主人公と親交を深めるガン患者マット・フリューワー、ラジオ局の同僚ピーター・ケラミスなどが共演している。