フランク・ミラーのグラフィックノベル”Xerxes”を基に製作された作品。 2007年に公開された「300」の続編。 ペルシャの侵略に立ち向かうギリシャの戦士達の戦いを描く、製作、脚本ザック・スナイダー、監督ノーム・ムーロ、主演サリバン・ステイプルトン、エヴァ・グリーン、レナ・ヘディ、デビッド・ウェナム、ロドリゴ・サントロ他共演の歴史活劇の大作。 |
・マイケル・ファスベンダー / Michael Fassbender / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ノーム・ムーロ
製作
ジャンニ・ヌナリ
マーク・キャントン
ザック・スナイダー
デボラ・スナイダー
バーニー・ゴールドマン
トーマス・タル
製作総指揮
スティーヴン・ジョーンズ
ジョン・ジャシュニ
クレイグ・J・フローレス
マーティ・P・ユーイング
原作:フランク・ミラー”Xerxes”
脚本
ザック・スナイダー
カート・ジョンスタッド
撮影:サイモン・ダガン
編集
ワイアット・スミス
デヴィッド・ブレナー
音楽:ジャンキーXL
出演
テミストクレス:サリバン・ステイプルトン
アルテミシア:エヴァ・グリーン
ゴルゴー王妃:レナ・ヘディ
アエスキロス:ハンス・マシソン
スキリアス:カラン・マルヴェイ
ディリオス:デビッド・ウェナム
クセルクセス:ロドリゴ・サントロ
カリスト:ジャック・オコンネル
エフィアルテス:アンドリュー・ティアナン
ダレイオス王:イガル・ノール
ダクソス:アンドリュー・プレヴィン
ペルシャの使者:ピーター・メンサー
アルタフェルネス:ベン・ターナー
バンダリ:アシュラフ・バルフム
カシャニ:クリストファー・シュエレフ
レオニダス:ジェラルド・バトラー
ステリオス:マイケル・ファスベンダー
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2014年製作 102分
公開
北米:2014年3月7日
日本:2014年6月20日
製作費 $110,000,000
北米興行収入 $106,580,050
世界 $337,580,050
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
テルモピュライの戦いで全滅した300人のスパルタ兵を率いた王のレオニダス(ジェラルド・バトラー)の妻ゴルゴー王妃(レナ・ヘディ)は、ペルシャの侵略者ダレイオス王(イガル・ノール)から自由を守る戦いが、10年前に始まったことを戦士達に語る。
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紀元前490年9月12日、マラトン。(マラトンの戦い)
ギリシャの3倍の勢力でマラトンに到着したペルシャは、長旅の意表を突かれる。
それを指揮するアテナイの戦士テミストクレス(サリバン・ステイプルトン)は奇襲を成功させ、沖の船上で待機するダレイオスを矢で仕留める。
テミストクレスは、ダレイオスを抱きかかえる息子のクセルクセス(ロドリゴ・サントロ)を殺しておくべきだったと後悔する。 ギリシャ人であるペルシャの海軍司令官アルテミシア(エヴァ・グリーン)は、ダレイオスが息絶えたことで悲しむクセルクセスに、ギリシャに勝てるのは神だけだと言い残した王の言葉に従い、神の王になるようにと伝える。 アルテミシアの陰謀により魔術をかけられ砂漠に送り出されたクセルクセスは、身も心も抜け殻となり邪悪な力の虜になった。 その後クセルクセスは、人間とは思えない容姿に変わり、アルテミシアは彼の側近を次々と殺害した。 アルテミシアはクセルクセスを操り、ギリシャとの戦いに備える。 今後の戦いを話し合うテミストクレスは、団結することが必要だと考え、スパルタの加勢を頼むと共に、エヴィア島北部に船を終結させる。 スパルタに使者を送っていたアルテミシアは、返答がないことをクセルクセスに伝え、寄せ集めにも拘らず思いあがるギリシャを、徹底的に叩くと王から言われる。 スパルタ。 現れたゴルゴーに共に戦うことを提案したテミストクレスは、クセルクセスとの交渉は決裂したと言われる。 戦の相談のためにレオニダス王は神官の元に向かったと伝えたゴルゴーは、ギリシャ連合軍を指揮すると言うテミストクレスから、スパルタ軍艦体の出撃を要請する。 連合軍には参加しないと言われたテミストクレスは、皮肉なことに”自由”はあなたを選んだとゴルゴーに伝える。 その場にいたスキリアス(カラン・マルヴェイ)がギリシャのスパイであることを見破ったアルテミシアだったが、彼を逃がしてしまい、悪天候の中で戦いに備えることになる。 アテナイに戻ったスキリアスは、アルテミシアの艦隊が来ることをテミストクレスに知らせる。 目の前で家族をギリシャ軍に殺され、何年も奴隷船に乗せられた後に捨てられたアルテミシアは、ペルシャの使者(ピーター・メンサー)に拾われ、復讐のためにギリシャに戻ることを誓った。 最高の剣士になったアルテミシアは、ダレイオス王に忠誠を誓い右腕となったのだった。 スキリアスの息子カリスト(ジャック・オコンネル)は戦う意欲を伝え、父には若造扱いされるものの、テミストクレスからは必ず役に立つと言われる。 レオニダスが”テルモピュレ”に到着したと話すスキリアスは、わずか300人でペルシャの大軍を迎え撃とうとしていることをテミストクレスに伝える。 アエスキロス(ハンス・マシソン)と共に、様々な職業の者達の寄せ集めである軍を整えようとするテミストクレスは、カリストが志願したことを知り、自分の船に乗るよう指示する。 自軍が50隻に対しペルシャは数千隻であり、敵の先遣隊が嵐に遭遇したと知ったテミストクレスは、それを叩くことを提案される。 日暮れに敵の本隊に向かい海で撃退する最初の考えを実行しようとするテミストクレスは、自殺行為だと言われるものの、そう思わせるのが作戦だと伝える。 バンダリ将軍(アシュラフ・バルフム)を呼んだアルテミシアは先陣を命じ、勝利できる自信を確認する。 アルテミシオンで強大な敵艦体を迎え撃つテミストクレスは、ギリシャと全てのために戦うよう兵に伝える。 左右側面から巨大船に体当たりして沈める戦法に出たテミストクレスは、思い通りの戦いをする。 その様子を監視するアルテミシアは、その日の戦いを諦める。 寄せ集めの軍でよく戦ったと満足するテミストクレスは、翌日は持ち堪えられるだろうかと言うアエスキロスに、スパルタ軍が加わるまで耐えなくてはならないと伝える。 重石を付けて海に投げ込みバンダリに責任をとらせたアルテミシアは、75隻が沈没して30隻が大破した損害を側近のアルタフェルネス(ベン・ターナー)から知らされる。 敵テミストクレスの作戦が見事だったことを認めるアルテミシアは、カシャニ(クリストファー・シュエレフ)ら不甲斐ない指揮官を批判する。 カシャニは、日没までに勝利することをアルテミシアに約束する。 戦いは再開し、後退したテミストクレスはカシャニの船団を岩場に誘い込み、スキリアスらが襲い掛かる。 息子カリストが戦いに加わったことに驚きながら、スキリアスは敵を次々と倒す。 テミストクレスはカシャニを倒し、それを知ったアルテミシアは別の方法を考えて、敵に伝令を出す。 現れたアルタフェルネスから、中立海域で待つアルテミシアが話し合いを望んでいると言われれたテミストクレスは、その場に向かう。 テミストクレスを迎えたアルテミシアは、圧倒的な戦力で長期戦も行えることを伝え、手を組むことを提案する。 色仕掛けで迫るものの、それに乗らないテミストクレスを、アルテミシアは追い払う。 自陣に戻ったテミストクレスは、次の戦いでは、敵が全力で叩きにくることをアエスキロスらに伝える。 翌日の戦いで、ペルシャの巨大戦艦に激突する作戦が通用しないことを知ったテミストクレスは、海面のタールに気づき後退を命ずる。 アルテミシアが放った弓を受けたスキリアスは、カリストに戦うよう指示する。 自爆作戦に遭ったテミストクレスの船は大破して沈没し、岸で目覚めた彼は、血で染まるエーゲ海をアエスキロスと共に見つめる。 戦い続けるようにとテミストクレスに伝えた瀕死のスキリアスは、一言、付け加えて息絶える。 これ以上、犠牲者を出し続けることを疑問に思うアエスキロスに、全て自分の決断と責任で戦っているとテミストクレスは伝える。 レオニダスの軍を全滅させたクセルクセスは、レオニダスの剣をアテナイに届け”次はお前たちだと”伝えるよう、自分に従ったエフィアルテス(アンドリュー・ティアナン)に指示する。 テルモピュレでレオニダスのスパルタ軍が全滅したことをダクソス(アンドリュー・プレヴィン)から知らされたテミストクレスは、民の心を一つにするために、それを全ての都市と村に伝えるよう命ずる。 艦体をサラミスに戻すようアエスキロスに指示したテミストクレスは、自分はアテナイに向かうと伝える。 アテナイ。 レオニダスの死は敗北ではなく栄誉の勝利だと言うテミストクレスは、その勇気によりギリシャを団結させることを誓い、サラミスで決着をつけることをクセルクセスに伝えるようエフィアルテスに指示する。 スパルタに向かったテミストクレスは、左目を失ったために、この戦い(テルモピュライの戦い)を伝えるようレオニダスから指示されて戻ったディリオスに、王妃に会いに来たことを伝え、歓迎は期待するなと言われる。 レオニダスを火葬した直後のゴルゴーは、海軍の船と戦士が必要だとテミストクレスから言われるものの、これ以上の犠牲を払う気はないと伝える。 ゴルゴーにレオニダスの剣を渡したテミストクレスは、王の仇を討つようにと彼女に伝える。 アテナイを襲撃して焼き払ったクセルクセスは、現れたエフィアルテスから、ギリシャ艦体がサラミスにいることを知らされる。 司令官が、死んだはずのテミストクレスだと知ったアルテミシアは、攻撃の準備をしようとするが、クセルクセスから偵察隊を出すよう指示される。 それに従おうとしないアルテミシアは、誰のお陰で王になれたかを考え、玉座に座り見物しているようにとクセルクセスに伝えて戦場に向かう。 スパルタの援軍が望めないことを伝えて賭けに負けたことを認め、自分に背を向けても咎めないと言うテミストクレスは、誰もその場から離れようとしないことを確認する。 数千年も語り継がれるだろう、この戦いに挑む決意を伝えたテミストクレスは、戦士達と共に雄叫びを上げる。 船上で戦いに備えるテミストクレスは、息を引き取る前にスキリアスが、”息子が立派な戦士になったと”遺した言葉をカリストに伝える。 数千の敵艦体を前に身構えたテミストクレスは、突撃を命ずる。 指揮をするアルテミシアが、剣を抜いてそれを迎え撃つ。 アルテミシアと一騎打ちになったテミストクレスは剣を向けられ、降伏せねば殺すと言われる。 自分を殺せば戦う相手がいなくなると言うテミストクレスは、自由の男として死ぬとアルテミシアに伝える。 そこに、ゴルゴーが率いるスパルタ軍艦体をが現れ、彼女は、復讐を誓い連合軍に加勢する。 ギリシャ全土、デルポイ、テーバイ、オリンピア、アルカディア、そしてスパルタを敵に回したとテミストクレスから言われたアルテミシアは、降伏することを拒む。
...全てを見る(結末あり)
ディリオス(デビッド・ウェナム)に迎えられたテミストクレスは、ペルシャが攻めてくると伝えるのだが、既に使者が来て服従を求められたことを知らされる。
*アルテミシオンの海戦
スパルタを裏切ったエフィアルテスを責めるテミストクレスは、ペルシャに降伏するべきだと言われる。
参考:
・「300」(2007)
・「300 〜帝国の進撃〜」(2014)
*(簡略ストー リー)
マラトンの戦いで奇襲に成功して、ペルシャの侵略者ダレイオス王に致命傷を負わせたアテナイの戦士テミストクレスは、王の息子クセルクセスを殺さなかったことを悔やむ。
ギリシャ人ではあるがペルシャの海軍司令官のアルテミシアは、王の死を悲しむクセルクセスを操ろうとする。
戦いに備えたテミストクレスは、ギリシャ連合軍を率いてペルシャに対抗するため、スパルタの協力を求めるものの断られてしまう。
スパルタのレオニダス王が既に戦いに備えていることを知ったテミストクレスは、船団を率いてペルシャの強大な艦体に戦いを挑むのだが・・・。
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期待以上の大ヒットとなった「300」(2007)の続編で、同作を監督したザック・スナイダーは製作と脚本を担当している。
わずか300人で100万のペルシャ軍に立ち向かい全滅したスパルタの王レオニダスの壮絶な戦い(テルモピュライの戦い)を経て、新たな戦いに挑む王妃ゴルゴーが、それ以前の戦いを語るシーンから始まる物語になっている。
ペルシャの侵略に対抗するギリシャ連合軍の戦いと並行して、それに加わらないスパルタの単独の戦い(テルモピュライの戦い)が進行していく興味深い内容となっている。
クライマックスでは、テルモピュライの戦いで全滅したスパルタ軍を立て直し、ゴルゴー王妃が戦いに加わる、オープニングのシーンが理解できるという構成になっている。
前作のような斬新さやインパクトはないが、残虐な戦闘シーンなど、独特の映像感覚で見せる内容は見応え十分だ。
前作には及ばなかったものの、北米興行収入は1億ドルを突破し、全世界では約3億3800万ドルの大ヒットとなった。
*「300」(2007)
製作費 $65,000,000
北米興行収入 $210,592,600
世界 $456,068,180
ギリシャ連合軍を率いるアテナイの戦士テミストクレスのサリバン・ステイプルトン、ギリシャ人ではあるが、同胞に家族を殺されたためにペルシャ王ダレイオス(イガル・ノール)に忠誠を誓う海軍司令官アルテミシアのエヴァ・グリーン、スパルタ王妃ゴルゴーのレナ・ヘディ、テミストクレスの副官アエスキロスのハンス・マシソン、同じくカラン・マルヴェイ、その息子ジャック・オコンネル、テルモピュライの戦いの生存者であるスパルタの戦士ディリオスのデビッド・ウェナム、アルテミシアに操られるペルシャ王クセルクセスのロドリゴ・サントロ、彼に従いスパルタを裏切ったエフィアルテスのアンドリュー・ティアナン、ギリシャの戦士アンドリュー・プレヴィン、ペルシャの使者ピーター・メンサー、アルテミシアの副官アルタフェルネスのベン・ターナー、ペルシャ軍の将軍アシュラフ・バルフムとクリストファー・シュエレフ、前作の主人公レオニダスのジェラルド・バトラー、そして、彼に従うステリオス役のマイケル・ファスベンダーも一瞬、登場する。