酒に溺れる中年刑事が証人を裁判所に送ることを命ぜられたことか起きる事件を描く、監督リチャード・ドナー、製作、主演ブルース・ウィリス、モス・デフ、デヴィッド・モース他共演の犯罪サスペンス。 |
・ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ドナー
製作
アヴィ・ラーナー
ランドール・エメット
ジム・ヴァン・ウィック
ジョン・トンプソン
アーノルド・リフキン
ブルース・ウィリス
製作総指揮
ダニー・ディムボート
トレヴァー・ショート
ボアズ・デヴィッドソン
ジョージ・ファーラ
ハディール・レダ
アンドレアス・ティースマイヤー
ジョセフ・ローテンシュレイガー
脚本:リチャード・ウェンク
撮影:グレン・マクファーソン
編集:スティーヴ・ミルコヴィッチ
音楽:クラウス・バデルト
出演
ジャック・モーズリー:ブルース・ウィリス
エディ・バンカー:モス・デフ
フランク・ニュージェント:デヴィッド・モース
ダイアン・モーズリー:ジェナ・スターン
ダン・グルーバー:ケーシー・サンダー
ジミー・マルヴィー:シルク・コザート
ロバート・トーレス:デヴィッド・ザヤス
オルティズ:コンラッド・プラ
マクドナルド地方検事補:ブレンダ・プレスリー
マイク・シーハン:ピーター・マクロビー
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
市警のジャック・モーズリー(ブルース・ウィリス)は、酒に溺れる中年刑事だった。
ある日モーズリーは、非番であるにも拘らず、証人エディ・バンカー(モス・デフ)を裁判所まで送るよう命ぜられる。
渋々それに応じたモーズリーだったが、彼の車を武装した集団が追う。
モーズリーは、車内で話し続けるバンカーにうんざりして、途中、車を降りて酒を買おうとする。
バンカーは、ある男に窓を開けるように言われるが銃を向けられ、次の瞬間、モーズリーが男を射殺する。
銃撃戦となり、他の男を振り切ったモーズリーは馴染みのバーに向かい身を潜める。 客と店主に店を出るよう指示したモーズリーは、署に連絡を入れて住所を知らせる。 暫くすると同僚刑事のフランク・ニュージェント(デヴィッド・モース)らが現れる。 単なる証人のバンカーが襲われ、彼を引き取ると言われたモーズリーは不穏な空気を感じる。 それを察したニュージェントは、バンカーの証言により自分達の汚職がバレてしまうことをモーズリーに確認する。 ニュージェントらがバンカーを殺そうとしたため、モーズリーは同僚に銃を向けて一人の足を撃つ。 モーズリーは、ニュージェントの説得も聞かずにバンカーを連れてその場から逃れ、徒歩で裁判所に向かう。 ニュージェントは、駆け付けた警部ダン・グルーバー(ケーシー・サンダー)に状況を伝える。 モーズリーは、妹ダイアン(ジェナ・スターン)のアパートに向かい銃を手に入れる。 その場に現れた同僚ロバート・トーレス(デヴィッド・ザヤス)を拘束したモーズリーは、彼の携帯電話を奪いその場を離れる。 ニュージェントからの電話を受けたモーズリーは脅されるものの、人混みの中でバンカーを見失ってしまう。 地下鉄のホームでバンカーを見つけたモーズリーは、同僚が現れたためにその場から逃れる。 チャイナタウンに向かったモーズリーは、居場所が知られていることに気づき携帯電話を捨てる。 ある建物の屋上に上がったモーズリーらは銃撃を受け、手を撃たれながらニュージェントに追い詰められる。 20年間の友情を語るニュージェントは、仲間のことを考えるようモーズリーを説得する。 モーズリーはそれに納得せず、違法な行為に手を染め続けるニュージェントを批判する。 銃撃されながらもその場を逃れたモーズリーらは、ある中国人老人の部屋に入れてもらえる。 モーズリーは裁判所に電話して、マクドナルド地方検事補(ブレンダ・プレスリー)と連絡を取る。 マクドナルドは状況を知らされ、迎えに行くことを伝える。 同僚からの連絡を受けたニュージェントは、モーズリーがいる部屋を知りトーレスらを向かわせる。 違う部屋を教えていたモーズリーらは逃げようとするものの、ニュージェントに見つかる。 しかし、バンカーがニュージェントに銃を向けて彼を拘束し、モーズリーと共にその場を逃れる。 通りに出たモーズリーらはバスに乗り込み暴走させるが、追ってきたジミー・マルヴィー(シルク・コザート)とオルティズ(コンラッド・プラ)がタイヤを撃ち停車させる。 モーズリーは乗車客に協力を求め、ニュージェントは周囲を封鎖してサンダー警部や分署長らを呼び、公証人のマイク・シーハン(ピーター・マクロビー)も到着する。 シーハンはモーズリーに電話を渡し、中の人数などを確認する。 その間バンカーは、誕生日ケーキ店を開く計画があることなどを乗車客に話す。 モーズリーは、地方検事補と速記人を呼ぶようシーハンに伝えて電話を捨てる。 バンカーに乗車客のスーツを着せたモーズリーは、彼らを降ろして一人で車内に残ろうとする。 突入部隊を待機させたニュージェントは、バンカーがスーツを着せられてバスを降りたことを知る。 モーズリーは、客の残したテープレコーダーに遺言を残すが、そこにバンカーが戻り、ニュージェントらは手出しできない。 台無しだと言ってバスを走らせたモーズリーだったが、路地でバスは止まり、催涙弾を投げ入れた部隊が車内に突入する。 その場を逃れたモーズリーは、バンカーが銃弾を受けたことを知り、救命士のダイアンを呼び、その場で治療させる。 ニュージェントはダイアンの救急車を止めるが、モーズリーらは既に別の車に乗り移っていた。 モーズリーは、手当てを受けたバンカーに、かつて自分もニュージェントの仲間だったことを伝える。 自分が証言するべきだったが、その勇気がなかったことを話すモーズリーは、自分を救ってくれたと言ってバンカーに感謝し車を降りる。 裁判所の地下でニュージェントに会ったモーズリーは、バンカーは逃がし自分が証人になることを伝える。 ニュージェントに銃を渡したモーズリーは、階上に向かい警備員に銃を向けられる。 トーレスはモーズリーを射殺しろという指示を受けるが、そこにマクドナルド検事補が現れバンカーの所在を聞く。 モーズリーは、自分やニュージェントを含めた汚職についてを検事補に語るが、トーレスが彼を狙う。 しかし、狙撃警官がトーレスを射殺し、モーズリーは、地下で話したニュージェントの話の録音記録を検事補に渡す。 ニュージェントは、それを確認しながらその場を去り、モーズリーは検事補と共に大番審に向かう。 その後モーズリーは、誕生日をダイアンや同僚に祝ってもらい、バンカーから届いたケーキと手紙を受け取る。 モーズリーは、バンカーが夢を実現させてケーキ屋を開業したことを知りそれを喜ぶ。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
市警のジャック・モーズリー刑事は酒に溺れる毎日を送っていた。
ある日、証人のバンカーを裁判所に送る簡単な仕事を命ぜられたモーズリーだったが、二人は何者かに襲われる。
モーズリーは、現れた汚職警官ニュージェントに、バンカーを引き渡すよう言われる。
バンカーは、ニュージェントらに不利な証言をするため抹殺されそうになる。
それを阻止したモーズリーは、バンカーを連れてその場を逃れ、署から16ブロック先の裁判所に向かおうとするのだが・・・。
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新鮮味のない内容ではあるが、同僚から命を狙われる主人公の頭脳戦の面白みに加えて、ニューヨーク・ロケが効果を発揮し、リチャード・ドナーの軽快な演出と共に緊迫感のある映像を楽しめる。
ファンならば誰もが思であろう、「ダイ・ハード」(1988)的な展開と、人間味のある、主人公と証人のやり取りなども面白い。
リチャード・ドナーとブルース・ウィリスが組んだ注目作にしては北米興行収入は約3700万ドル、全世界でも約6600万ドルに終わった。
とは言え、過去がある身で心を決めて正義感を発揮するブルース・ウィリスは、見かけはよくないもののなかなか魅力的であり、ラストもほろりとさせてくれる。
ケーキ屋を夢見るという設定であるため、その人間性がまた興味深い証人のモス・デフ、悪徳警官のリーダー、デヴィッド・モース、主人公の妹役ジェナ・スターン、警部ケーシー・サンダー、悪徳警官シルク・コザート、デヴィッド・ザヤス、コンラッド・プラ、地方検事補ブレンダ・プレスリー、交渉人ピーター・マクロビーなどが共演している。