凶悪犯に恨まれ恋人を拉致された刑事が12の難問を課せられながら事件を解決するまでを描く、監督レニー・ハーリン、主演ジョン・シナ、エイダン・ギレン、アシュレイ・スコット他共演のハード・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:レニー・ハーリン
製作総指揮:ヴィンス・マクマホン
製作
マーク・ゴードン
ジョシュ・マクラフリン
マイケル・レイク
脚本:ダニエル・クンカ
撮影:デヴィッド・ボイド
編集:ブライアン・ベルダン
音楽:トレヴァー・ラビン
出演
ダニエル”ダニー”フィッシャー:ジョン・シナ
マイルズ・ジャクソン:エイダン・ギレン
モリー・ポーター:アシュレイ・スコット
ハンク・カーヴァー:ブライアン・J・ホワイト
ジョージ・エイクン:スティーヴ・ハリス
レイ・サンティアゴ:ゴンザーロ・メネデス
エリカ・ケッセン:テイラー・コール
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2009年製作 109分
公開
北米:2009年3月27日
日本:未公開
製作費 $22,000,000
北米興行収入 $12,232,940
世界 $17,280,330
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューオーリンズ。
市警のダニエル”ダニー”フィッシャー巡査(ジョン・シナ)は、凶悪犯マイルズ・ジャクソン(エイダン・ギレン)逮捕のため、FBIからの協力要請を受け、同僚ハンク・カーヴァー(ブライアン・J・ホワイト)と現場に急行する。
仲間を裏切ったジャクソンは、FBIをまくために恋人エリカ・ケッセン(テイラー・コール)と待ち合わせして逃亡を図る。
現場に向かう途中、横に止まった車の女が、情報映像のエリカに似ているのに気づいたフィッシャーは、その車を止める。
カーヴァーがエリカに職務質問をするが、トランクに隠れていたジャクソンの銃撃を受け負傷する。 ジャクソンらは逃走し、フィッシャーがそれを追いマリーナに向かう。 フィッシャーは、ボートをジャクソンの車にぶつけて彼に銃を向けるが、飛び出したエリカが通りがかりの車に轢かれて死亡する。 ジャクソンは、フィッシャーの名前を確認し、それを忘れないことを伝え逮捕されてしまう。 1年後。 そんな時フィッシャーに、脱獄したジャクソンから電話が入り、脅迫されて家を爆破されてしまう。 ジャクソンは、モリーに危害を加えるとフィッシャーに伝え即刻行動に移す。 フェリーに乗ったモリーを助けようとしたフィッシャーだったが、彼女はジャクソンに拉致されてしてしまう。 それをフィッシャーに連絡したジャクソンは、”12ラウンド”のゲームを始めると伝え、マリーナで手掛かりを探すよう指示する。 カーヴァーとマリーナに向かったフィッシャーは、次の指示のある場所を知り、そこにあった携帯電話でジャクソンから貸し金庫を手に入れるよう言われる。 そこに、FBI特別捜査官ジョージ・エイクン(スティーヴ・ハリス)とレイ・サンティアゴ(ゴンザーロ・メネデス)が現れ、ジャクソンの逮捕協力をフィッシャーに要請する。 フィッシャーはモリー救出を優先させて、出火した貸し金庫の場所で、どちらかに爆弾が入った箱を二つ取り出す。 それをビルから運び出し、フィッシャーは消防車で波止場に向かい、爆弾が仕掛けられていた箱を投げ捨てる。 あるホテルで、モリーがいた手掛かりを見つけたフィッシャーとエイクンらは、監視カメラに映っていた映像で、ジャクソンがまだ建物の中にいることを知る。 その頃カーヴァーは、同僚達と共にモリー救出のための捜査を続けていた。 ジャクソンが、ホテル職員と接触していたことを知ったフィッシャーは、彼と共にエレベーターに閉じ込められてしまい、中にあったDVDプレイヤーでモリーからのメッセージを受ける。 エレベーターが落下することが分かり、フィッシャーは巨体の職員を助けようとするが、彼は落下死してしまう。 ジャクソンからの指示で、フィッシャーはホテルのロビーに向かい、ある絵の裏に貼られたメモの場所に向かう。 カーヴァーから、ジャクソンに恨みを持つ囚人がいることを知らされたフィッシャーは、その場からバスに乗る。 バスには、爆弾を仕掛けられたモリーと、大胆にもジャクソンが同乗していた。 それを知ったエイクンは、ジャクソンを捕らえるために狙撃手を手配する。 ジャクソンは、モリーの爆弾を爆破させる方法をフィッシャーに知らせる。 エイクンの狙撃命令を無線で聞いていたフィッシャーは、それを阻止する。 急停車したバスから、ジャクソンはモリーを連れて逃亡してしまい、駆けつけたエイクンにフィッシャーは殴りかかる。 そこに現れたカーヴァーは、モリーを助けられず気落ちするフィッシャーを慰め、ジャクソンの仲間が街にいることを突き止めたことを知らせる。 さらに、エイクンのやり方に反発するサンティアゴが、フィッシャーに協力を申し出る。 その後フィッシャーは、ジャクソンから渡された、”8ラウンド”目の解決に失敗する。 それによって、路面電車のブレーキが破壊され、それを止めることがフィッシャーに課せられ、彼とサンティアゴは電車を追う。 カーヴァーは、ジャクソンの仲間の所在を確認し、彼を泳がせて追跡する。 路面電車は暴走を始め、フィッシャーは車でその前に出てブレーキをかけ、電車に乗り移り送電を止めようとするが失敗してしまう。 車に戻ったフィッシャーは、変電装置に車を突入させて停電を起こし、電車を止めることに成功する。 しかし、カーヴァーが仲間を捕らえるなら、その後、彼を殺すという連絡が、ジャクソンからフィッシャーに入る。 そして、サンティアゴと対策を考えていたフィッシャーは、カーヴァーが、ジャクソンの仲間もろとも爆殺されたことをエイクンから知らされる。 エイクンは、フィッシャーに自分がジャクソンのことをよく知ることを伝え、残り1ラウンドへの協力を申し出る。 そこにジャクソンから連絡が入り、ヒントの、死んだエリカの場所”墓地”を伝えられ、彼らはその場に急行する。 途中、今までのことが、全て筋書き通りに行われている事に気づいたフィッシャーらは、罠にかけられた事に気づく。 フィッシャーらは、全てがジャクソンが大金強奪のために仕組んだ計画だったことを知る。 まず、モリーを助けようとしたエイクンにフィッシャーは感謝し、ジャクソンが消防車を利用し逃亡しようとしたことにも気づく。 モリーが勤務する大学病院に向かったジャクソンは、彼女にヘリコプターを操縦させて高飛びしようとする。 その場に駆けつけたフィッシャーだったが、エイクンはジャクソンに銃撃される。 フィッシャーはヘリに飛び移り、ジャクソンと格闘になり叩きのめすが、彼は爆破装置のスイッチを入れる。 モリーをヘリから連れ出したフィッシャーは、ホテルの屋上のプールに飛び降り、ジャクソンの乗ったヘリは爆破墜落する。 そして、フィッシャーとモリーは、無事を確認して固く抱き合う。
...全てを見る(結末あり)
刑事になったフィッシャーは、仕事を優先し過ぎていることを同棲する恋人モリー・ポーター(アシュレイ・スコット)に責められる。
*(簡略ストー リー)
ニューオーリンズ。
凶悪犯ジャクソンを追っていた、市警の巡査ダニエル・フィッシャーは、彼を逮捕することに成功するのだが、一緒に逃げていた恋人が事故死する。
1年後、刑務所を脱獄したジャクソンは、復讐するためフィッシャーの恋人モリーを拉致する。
ジャクソンはフィッシャーに、自分が出す”12ラウンド”のゲームをさせて、それをパスできればモリーを返すと脅迫する。
フィッシャーは、家を爆破されて犠牲者を出し、同僚も殺されながらも厳しいラウンドを重ねていく。
しかしジャクソンは、それを利用したある計画を、平行して実行していたのだった・・・。
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ジョン・シナを知らずに見ていると、大物スターが出演しているわけでもないので、単なるB級アクションかと思ってしまう。
しかし、さすがにレニー・ハーリンの演出らしい、ニューオーリンズ市内で撮影されたアクションなどは見応えがあり、知能犯の仕掛ける緻密な”ゲーム”も面白味がある。
同じWWEの”ザ・ロック”ドゥエイン・ジョンソンと比べると、インパクトのない、体も一回り小さいジョン・シナは迫力に欠けるが、どこにでもいる平均的なアメリカ人という雰囲気がなかなかいい。
当初の企画で敵役にアル・パチーノ、ホアキン・フェニックス、ケヴィン・ベーコン、ショーン・ビーンらビッグ・ネームの起用も予定されていたようだ。
知能犯らしい雰囲気が出ている凶悪犯エイダン・ギレン、主人公の恋人役アシュレイ・スコット、ゲームの犠牲になる同僚ブライアン・J・ホワイト、FBI捜査官役のスティーヴ・ハリスとゴンザーロ・メネデス、犯人の恋人役テイラー・コール などが共演している。