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恋のからさわぎ 10 Things I Hate About You (1999)

父親に異性と付き合うことを禁じられている姉妹が巻き起こす騒動を描く、主演ジュリア・スタイルズヒース・レジャージョセフ・ゴードン=レヴィットアリソン・ジャネイ他共演、監督ジル・ジュンガーによる学園コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ジル・ジュンガー

製作:アンドリュー・ラザー
製作総指揮
ジェフリー・チャーノフ

セス・ジャレット
脚本
カレン・マックラー・ラッツ

クリステン・スミス
撮影:マーク・アーウィン
編集:O・ニコルソン・ブラウン
音楽:リチャード・ギブス

出演
カトリーナ“キャット”スタッフォード:ジュリア・スタイルズ

パトリック・ヴェローナ:ヒース・レジャー
キャメロン・ジェームズ:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
ビアンカ・スタッフォード:ラリサ・オレイニク
マイケル・エックマン:デヴィッド・クラムホルツ
ジョーイ・ダナー:アンドリュー・キーガン
マンデラ:スーザン・メイ・プラット
チャスティティ・チャーチ:ガブリエル・ユニオン
ウォルター・スタッフォード:ラリー・ミラー
モーガン:ダリル・ミッチェル
パーキー:アリソン・ジャネイ

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

1999年製作 97分
公開
北米:1999年3月31日
日本:未公開
製作費 $16,000,000
北米興行収入 $38,176,110
世界 $53,478,170


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
シアトル、”パデュア・ハイスクール”。
登校したカトリーナ“キャット”スタッフォード(ジュリア・スタイルズ)は、プロムのポスターを剥がしてしまう。

転校生のキャメロン・ジェームズ(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、指導教師パーキー(アリソン・ジャネイ)の指示を受ける。

マイケル・エックマン(デヴィッド・クラムホルツ)に校内を案内されたキャメロンは、ビアンカ(ラリサ・オレイニク)に一目惚れしてしまう。

ビアンカはキャットの妹で、厳しい父親ウォルター(ラリー・ミラー)が、娘二人に男を寄せ付けないと、キャメロンはマイケルに教えられる。

ビアンカは、親友のチャスティティ・チャーチ(ガブリエル・ユニオン)と共に、ジョーイ・ダナー(アンドリュー・キーガン)に声をかけられ彼の車に乗る。
...全てを見る(結末あり)

ジョーイは、ビアンカを口説けるかで友人と賭けをしていた。

ウォルターは、キャットが東海岸の大学に合格したことを喜ばず、家から通える”ワシントン大学”に進学させたい考えを彼女に伝える。

更にウォルターは産婦人科医の立場で、卒業までは異性と付き合うことを娘達に禁ずる。

ビアンカは、デートしたことがないのは、クラスで自分だけだと意見し、キャットは男に興味がないと答える。

それを聞いたウォルターは、キャットがデートをしたら、ビアンカにも許可すると伝える。

ビアンカを誘おうとしたキャメロンは、キャットの件を知らされ、彼女の相手を探すことを約束する。

ところが、男勝りのキャットの相手になりたい者などいるはずもなく、キャメロンはトラブルメーカーのパトリック・ヴェローナ(ヒース・レジャー)に目を付ける。

パトリックと話しもできないキャメロンは、マイケルの提案で、ビアンカと付き合いたいというジョーイを利用することにする。

パトリックに、キャットを誘って欲しいと頼んだジョーイは、50ドルで手を打つ。

キャットを誘ったパトリックだが、全く相手にされない。

一回のデートで100ドルに値上げされたジョーイは、仕方なくパトリックに金を払う。

キャメロンとマイクはパトリックに近づき、協力を約束してパーティーを開く計画を練り、ビアンカの助けも借りてキャットの好みなどを調べる。

パトリックは、キャットの好きなバンド名などを口にして気を引きパーティーに誘う。

行く気ではなかったキャットだったが、ビアンカに頼まれ、ウォルターの許可を得てパーティーに行くことになる。

キャットは、迎えに来たパトリックと共にパーティーに向かう。

ウォルターに禁じられた酒を飲んだキャットは酔ってしまい、キャメロンはビアンカがジョーイと一緒なのでショックを受ける。

ジョーイからビアンカを奪える自信のないキャメロンは、計画を中止することをパトリックに伝える。

キャットは飲み過ぎて気を失いそうになり、パトリックが介抱する。

今一その場の雰囲気が楽しめないビアンカは、門限があると言ってジョーイの誘いを断り、キャメロンに送ってもらうことになる。

パトリックの車で家に着いたキャットは、意外な一面を持つ彼を気に入りキスを求めるが、今日はやめておこうと言われてそれを拒まれ、気分を害して車を降りる。

ビアンカを家に送ったキャメロンは、自分と付き合う気のなかった彼女を非難する。

しかし、キスをして車を降りたビアンカが、自分に興味を示していることを知ったキャメロンは喜ぶ。

その後、キャメロンとビアンカは意識し合い、パトリックはキャットの様子が気になる。

キャットの親友のマンデラ(スーザン・メイ・プラット)から情報を得たマイケルは、思わしくない状況だとパトリックに報告する。

ジョーイはビアンカをプロムに誘うために、気が進まないというパトリックに、キャットを誘うよう300ドルで話を付ける。

しかし、パトリックはキャットとまともに口もきけないため、彼女のサッカーの練習中に”君の瞳に恋してる”を校内放送で歌い、彼女の気を引こうとする。

パトリックの気持ちを理解したキャットは彼を受け入れ、二人は惹かれ合うようになる。

キャットをプロムに誘ったパトリックは、何か企んでいることを追求される。

それが気になったキャットは、再びパトリックに不信感を感じる。

マイケルは、”シェイクスピア”を愛するマンデラにドレスをプレゼントして、それをロッカーで見つけた彼女は、プロムに誘われて感激する。

ビアンカは、翌日に迫ったプロムに行くことをウォルターに禁じられる。

キャットは、ビアンカがプロムに行きたい気持ちを理解してはいるが、自分の考えを貫きたいことを伝える。

ジョーイと付き合い愛し合ったことがあるキャットは、再び求めてきた彼を拒んだため別れたことをビアンカに話す。

ビアンカには、同じ間違いをしてもらいたくないキャットだったが、それを理解してもらえない。

プロムの夜。
キャメロンがビアンカを迎えに現れ、彼女はキャットも誘われているとウォルターに伝えて会場に向かう。

キャットはパトリックに迎えられ、誘いたい理由を問い詰めたことを謝罪する。

ジョーイはビアンカを迎えに行くが、ウォルターに追い払われる。

ビアンカは、ジョーイが誘ったのは、自分をものにできるか賭けていたからだとチャスティティに知らされショックを受ける。

楽しい時を過ごしていたキャットとパトリックだったが、金を払ったにも拘らずビアンカを誘えないジョーイが、それをパトリックに問い詰める。

キャットはそれを聞いて驚き、パトリックを置き去りにしてその場を去ろうとする。

ジョーイは憤慨してキャメロンを殴るが、ビアンカに叩きのめされてしまう。

キャメロンを救ったビアンカは、彼との愛を確かめる。

パトリックは、好きだという本心をキャットに伝えるが、彼女に見限られてしまう。

翌日、ビアンカはプロムに行けたことでキャットに感謝し、迎えに来たキャメロンと共にセイリングに向かう。

キャットにプロムの様子を聞いたウォルターは、親離れしている娘を理解していることと、東部の大学に行くことを許すことを伝え、彼女はそれを喜ぶ。

キャットは事業中に、自分のパトリックに対する気持ちを詩にして発表し、涙しながら教室を出る。

車に戻ったキャットは、欲しいと思っていたギターが座席に置いてあることに気づく。

そこに現れたパトリックは、バンドを始めたいキャットへのプレゼントだと伝える。

金をもらって誘ったものの、本気になってしまったことをパトリックはキャットにに伝え、二人は愛を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
女子高生のカトリーナ“キャット”スタッフォードは、男勝りで異性を寄せ付けないのだが、妹のビアンカはデートもしたい年頃だった。
ところが、厳しい父親ウォルターは、ビアンカが異性と付き合うことを禁じ、男嫌いのキャットがデートしたら許すことを約束する。
転校生のキャメロンは、ビアンカに一目惚れしてしまい、彼女を誘うために何んとかキャットの相手を探そうとする。
キャメロンは、トラブルメーカーのパトリックに目を付け、友人マイケルと共に、ビアンカを誘う賭けをしているジョーイを利用する。
そしてキャメロンらは、パトリックにキャットを誘わせる計画を実行するのだが・・・。
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ドラマの内容よりも、お城のような校舎、人工芝のスタジアムなど、日本では考えられない設備の舞台”Stadium High School”(ワシントン州)、アメリカの高校生の奔放な生活振りには驚かされる。

何の変哲もないB級コメディ風の作品なのだが、その後に活躍する実力派若手スターの共演が実に興味深い。

落ち着いた雰囲気で好演する、撮影当時17歳の主演ジュリア・スタイルズは、3年後に公開される「ボーン・アイデンティティー」(2002)の撮影時でも19歳であり、ティーンでありながら既に風格すら感じられる。

悪ガキ風に登場するものの、その相手役をなかなか魅力的に演ずるハリウッド・デビューを果たしたヒース・レジャーは、アイドル路線を嫌い以後は独特の個性を発揮することになる。

幼さが残るジョゼフ・ゴードン=レヴィットも、恋を手に入れる高校生を爽やかに演じている。

彼との恋が芽生える主人公の妹ラリサ・オレイニク、キャメロン(J・G=レヴィット)の友人で彼に協力するデヴィッド・クラムホルツ、嫌味な学生アンドリュー・キーガン、主人公の友人役スーザン・メイ・プラット、妹の親友ガブリエル・ユニオン、姉妹の父親ラリー・ミラー、教師のダリル・ミッチェルアリソン・ジャネイなどが共演する。


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